【コラム】
ここ数日、第75回で紹介した「ffmpeg」と格闘中。Altivecが有効になるようコンパイルすることで、かなりの速度でDVムービーからMPEG2やMPEG4を生成できる優れもののエンコーダだ。Quicktime+DivXの組み合わせもいいが、バッチ処理するときにはffmpegのほうが断然お手軽。これでもう少し画質がよければなあ……。
さて、今回は「PearPC」について。耳ざとい読者はもうご存知かもしれないが、最初のバージョン(v0.1)が公開されたばかりのx86マシン用PowerPCエミュレータだ。LinuxやDarwinなど各種PC-UNIXの動作が確認されているほか、OS Xも動作するとのことなので、筆者の手持ちのPC(Athlon MP 2.0GHz×2/512MB、Windows XP Professional SP1が動作)で実際に検証してみた。
なお、PearPCはGPL準拠のオープンソースソフトウェアであり、BochsやMac On Linux(MOL)といったGPLなコードが含まれているため、しばらくしてからプロプライエタリな(有償の)ソフトに転じる可能性はゼロと言っていいだろう。PearPCプロジェクトが順調に進展し、OS Xが実用的な速度で動作するようになれば……面白いことになるかもしれない。
PearPCはソースコードの形式で配布されるが、通常はコンパイル済のバイナリを利用すればいいだろう。WebサイトからZIPファイルをダウンロードし、3GB以上の空きを持つ適当な領域へ展開すればOK。以下のテストは、同じフォルダ内にHDDのイメージとOS X CD-ROMのイメージ(Windowsの「B's Recorder GOLD」で作成)を保存したうえで行っている。なお、HDDのイメージファイルはddコマンドで作成できるが、PearPCのWebサイトからもダウンロード可能(圧縮されているので数十KB)なので、それを拝借することにした。
PearPCを起動するには、コマンドプロンプトでそのディレクトリへ移動して「ppc 設定ファイル名」とタイプする。設定ファイルはPearPCのWebサイトを参考に、解像度800x600(1行目)、メモリ256MB(2行目)、HDDイメージを「pearpc.img」(4行目)、OS X CD-ROMのイメージを「Panther1.iso」(6行目)となるよう記述した。なお、6、8、9行目はOS Xのインストール時に何度か書き換えが必要となるので念のため。
PeraPCの設定ファイル
これでPearPCを起動できるようになるが、HDDイメージにパーティションを設定しなければOS Xのインストールに失敗する。WebサイトにはDarwinで処理する方法が記載されているが、かなり面倒に感じたため、「prom_env_machargs = "-s"」(8行目)としてOS X CD-ROMをシングルユーザモードで起動する方法で対応することにした。なお、3GBのHDDイメージを利用するときの作業手順は以下のとおり。
この後PearPCを再起動すると、いよいよOS Xのインストール……。出し惜しみしているつもりはないのだが、紙幅が尽きたので続きはまた次週。
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