【コラム】

OS X ハッキング!

58 OS X独自のコマンドたち(2)

    海上忍  [2003/07/04]

    現在、iChat AVのパブリックベータを試用中。iSightが未出荷の現在、とりあえず手持ちのDVカメラを接続しているのだが、なかなかイイ感じでビデオチャットできている。これで遠く離れて住む両親にMacとiSightを買い与えれば、まもなく誕生する孫(私もついに父親!!)の成長をつぶさに伝えられるかも。iChat AVで親孝行…これがOS Xの新しい使い方か?

    さて、今回も前回に続きOS X独自のコマンドを紹介してみたい。pbcopyやpbpasteなどAquaデスクトップと連携可能なコマンドを中心に取り上げるので、是非とも日常の作業に活用してほしい。

    ・ターミナルでペーストボードを扱う

    OS X独自のコマンドには、Cocoa/Carbonアプリとの連携を考慮した機能を備えるものもある。引数としたファイルを開く、アプリケーションを起動するなど"Finderでファイルをダブルクリックする"に相当する機能を持つ「open」コマンド(詳細は当コラム第9回を御参照)は、その代表例といえるだろう。

    「pbcopy」コマンドも、Cocoa/Carbonアプリと連携すると便利なコマンドの1つ。例として、以下のコマンドを実行してほしい。そして他のCocoa/Carbonアプリをアクティブにしてペーストの操作を行うと……2003年8月のカレンダーがカーソル位置に貼り付けられたはずだ。ディレクトリの内容を表示する「ls」、文字を巨大化する「banner」といったコマンドが出力する文字情報をワープロ文書に取り込むときなどに重宝すると思う。

    ○コマンドの出力結果をペーストボードに保管する

    % cal 8 2003 | pbcopy

    上記のコマンド実行例では、calコマンドの出力結果をパイプ経由でpbcopyコマンドに渡しペーストボード(クリップボード)にデータを保管しているが、反対の操作を行う「pbpaste」コマンドも用意されている。作成中の文書の一部を別のファイルに保存したい、といった場面に活用できるはずだ。なお、日本語のテキストをコピーした場合、ペーストボード内部ではSHIFT-JISとして保管されることに注意しよう。

    ○ペーストボードの内容をファイルにリダイレクトする

    % pbpaste > ~/Desktop/tempo.txt

    ・ディスクイメージを作成する

    ディスクイメージファイルの作成とマウント/アンマウントを行う「Disk Copy」は、旧Mac OSの時代から利用されているユーティリティだ。当初はフロッピーディスクを複製する用途に利用されていたが、HFS/HFS+独自のファイル情報を損なわずにファイルの受け渡しが可能なことから、現在では一種のアーカイバとして認知されている。ファイル(*.dmgまたは*.img)をダブルクリックするとマウントでき、ゴミ箱へドラッグ&ドロップするとアンマウントできるという扱いやすさも特徴の1つと言えるだろう。

    OS Xでは、GUIを備えた「Disk Copy」の他に、ディスクイメージファイルを扱うコマンドとして「hdiutil」が用意されている。Disk Copyと遜色ない機能を備えるだけでなく、高速にマウント処理できる(チェックサムの計算が省略されているだけなのだが……)というちょっとしたメリットもある。以下のコマンド実行例のように、いくつかのオプションさえ覚えておけば、HFS+で初期化された100MBのディスクイメージを作成する作業もわずか数秒で完了するはずだ。

    ○100MBのディスクイメージファイル(TempImage.dmg)を作成する

    % hdiutil create TempImage -fs HFS+ -size 100m -volname PICS

    hdiutilコマンドはマウント/アンマウントの処理にも利用できるが、筆者としては物理的に存在するディスクも扱える「diskutil」コマンドをお勧めしたい。「diskutil list」で現在マウントされているファイルシステムの一覧を表示、「sudo diskutil enableJournal /」でジャーナリング機能の有効化……などなど裏ワザ的な機能も備えているので、使い方を覚えておいて損はないはず。次回は、このdiskutilコマンドの具体的な活用方法について解説する予定だ。

    ○hdiutilコマンドの主要なオプション

    オプション意味
    createディスクイメージを作成する
    imageinfoディスクイメージの情報を表示する
    mountディスクイメージをマウントする
    unmountディスクイメージをアンマウントする
    -fsファイルシステム(HFS+、HFS、UFS、MS-DOS)を指定する
    -volnameボリューム名(省略すると「untitled」)を指定する
    -sizeディスクイメージのファイルサイズを指定する

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    http://pcweb.mycom.co.jp/column/osx.html

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