【コラム】

OS X ハッキング!

45 Mac OS X Tips Extreme番外編

    海上 忍  [2003/02/21]

    先週末、Mac OS X 10.2.4アップデートが公開された。OpenGLの描画速度が向上したほか、アドレス帳やSherlock、Bluetooth関連アプリケーションなど、多くの機能が改善されている。パッケージは約41MBと巨大なため、時間に余裕があるときにソフトウェアアップデートを実行しよう。

    さて、今回はXFree86の最新バージョンとなる「XFree86 4.3.0」を紹介しよう…と考えていたが、正式公開は今月27日とのこと。本稿執筆時点では「4.3.0 RC2(XFree86 4.2.99.902)」というリリース直前の状態であるため、仕様の大幅な変更は考えにくいが、念のため正式リリースを待ちたい。その際には、Appleが配布する「X11 for Mac OS X」の新バージョンもあわせて触れる予定だ。

    ところで、拙著「Mac OS X Tips Extreme」が小社から発売された。Mac OS X 10.2を対象に220のTIPSを紹介する書籍だが、基本的なスタンスは当コラムと変わらず、TIPS集というよりウラ技集とでもいうべき内容となっている。「ハイブリッドCDのISO9660側をマウントする」や「"このMacについて"をServer版にする」などなど、知られざるテクニックを多数取りあげているので、書店にお運びの際にはぜひとも手にしていただきたい。今回は番外編として、構成上の都合により掲載を見送ったTIPSを3つほど紹介しよう。

    ○ログインパネルに任意の文字列を表示する

    自動ログインを無効にしているときには、システムの起動直後に「ログインパネル」が表示される。そこでユーザ名とパスワードを入力して利用を開始(ログイン)することになるが、出迎えがMac OS Xのロゴだけでは少し寂しい。「いらっしゃい」の一言くらいあってもいいじゃないか。

    …と憤慨して止まないユーザは、以下の手順で好みのメッセージを登録しよう。日本語も使用できるので安心(?)だ。なお、あらかじめ管理者権限を持つユーザとしてログインしたうえで作業に臨んでほしい。

    1. /Library/Preferences/com.apple.loginwindow.plistを適当なフォルダへコピーする。
    2. テキストエディットでcom.apple.loginwindow.plistを開き、「</dict>」行の前に以下の行を挿入する。メッセージは全角で20~30文字程度にするといいだろう。

      <key>LoginwindowText</key>
      <string>いらっしゃい!!</string>

    3. 文字コードを「UTF-8」として保存(ファイル名は変更しないこと)したあと、元のフォルダへファイルをコピーする。一度ログアウトすると、設定が有効になる。

    ○QuickTimeムービーをアスキーアートとして再生する

    Appleが開発した「QuickTime」は、動画や静止画、音声といったマルチメディア技術の集大成であり、そのAPIを利用すればマルチメディアソフトの開発が容易になる。QuickTimeの機能を使用したプログラムのサンプルコードは、ADC(Apple Developer Connection)のWebサイトでもいくつか公開されている。

    なかでもユニークなのは、QuickTimeムービーをTerminal上で再生するプログラム「ASCIIMoviePlayer」。ダウンロードしたSITファイルをホームフォルダに展開したあと、Terminalのウインドウサイズを180桁×60行(通常は80桁×24行)に変更し、次のとおりコマンドを実行してみよう。iMovieのスプラッシュムービーがASCIIアートとして再生されるはずだ。

    % cp /Applications/iMovie.app/Contents/Resources/Splash.mov .
    % ./ASCIIMoviePlayer Splash.mov

    ○Mac OS Xが読み上げたテキストをAIFFファイルとして保存する

    Mac OS X 10.2では、AppleScriptの機能が大幅に見直された。スピーチシンセサイザ機能によってテキストを読み上げる「say」コマンドも、その実行結果である音声データをファイルに保存できるようになった。たとえば、以下のとおりコマンドを実行すると、「ピーシーウェブ」という音声がAIFFファイルとして保存されるはずだ。

    なお、osascriptコマンドの「-e」オプションは、AppleScriptの命令に含まれるファイル参照を無視する働きを持つが、実際には無視されず、なぜかルートディレクトリにファイルを作成してしまう。コマンドの不具合と思われるので、利用する際には注意してほしい。

    % osascript -e 'say "PC web" saving to "say.aiff"'

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    http://pcweb.mycom.co.jp/column/osx.html

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