【コラム】

OS X ハッキング!

43 OS XでGIMPを使おう! part5

    海上 忍  [2003/01/31]

    マイナーチェンジされたPowerMac G4(FW 800)が登場、デュアルプロセッサのMacが24万9,800円(アップルストア価格)という価格で入手可能になった。「FW 800」という名称からも伺えるように、先日のMacworldで話題になったFireWire 800を搭載するなど、全体的にパワーアップされているらしい…あの爆音も改善されていればいいのだけれど。

    さて、今回は「OS XでGIMPを使おう」編のラスト、GIMP本体をインストールするまでの手順を追う。事前準備として、X_LOCALEを有効にしたCVS版XFree86のほか、gettextやlibiconvなどの国際化に必要なライブラリ、libjpegなどのグラフィック関連のライブラリをインストールし、OroborOSXなどのウィンドウマネージャが動作する状態に仕上げておくこと。具体的な手順については、バックナンバーを参照してほしい。

    ○pkgconfigのインストール

    「pkgconfig」は、ソースコードをコンパイルするときなど、必要なライブラリがインストールされているかどうかを調べるためのプログラムだ。GIMP本体をコンパイルするときに必要となるので、次のとおりコマンドを実行してインストールしておこう。

    % setenv CPPFLAGS -no-cpp-precomp
    % curl -O http://www.freedesktop.org/software/pkgconfig/releases/pkgconfig-0.15.0.tar.gz
    % tar xzf pkgconfig-0.15.0.tar.gz
    % cd pkgconfig-0.15.0
    % ./configure ; make ; sudo make install

    ○GLibのインストール

    次は、文字列処理やメモリ管理などの機能を提供するライブラリ「GLib」をインストールする。かつてはGTK+と一体で配布されていたが、GUIとは直接関係ない基礎的な機能が独立して配布されるようになったものだ。当然、GTK+をインストールする際には欠かせないため、次のようにコマンドを実行してインストールしてほしい。

    なお、ここで使用しているGLibのバージョンはv1.2.10と少し古い(現在の最新はv2.2.0)が、OS X 10.2でも問題なく動作することが確認されている。configure.guessなどのシステム環境を判定するためのファイルを「glibtoolize」で更新しているのは、configureスクリプトを実行したときに誤判定されないための対策だ。

    % setenv CPPFLAGS -no-cpp-precomp
    % curl -O ftp://core.ring.gr.jp/pub/X/gnome/sources/glib/1.2/glib-1.2.10.tar.gz
    % tar xzf glib-1.2.10.tar.gz
    % cd glib-1.2.10 ; glibtoolize --force
    % cp /usr/share/libtool/libltdl/aclocal.m4 .
    % autoreconf ; sh configure --disable-static
    % make ; sudo make install

    ○GTK+のインストール

    続いて、GTK+をインストールする。システムに応じてライブラリを生成するためのスクリプト「ltconfig」は、先ほどのGLibで生成したものを流用しているため、GLibのインストール完了後もソースコードを残しておくこと。また、ソースコードを展開するディレクトリがGLibと同じ階層になるよう注意してほしい。

    % setenv CPPFLAGS -no-cpp-precomp
    % curl -O ftp://core.ring.gr.jp/pub/X/gnome/sources/gtk+/1.2/gtk+-1.2.10.tar.gz
    % tar xzf gtk+-1.2.10.tar.gz
    % cd gtk+-1.2.10 ; glibtoolize --force
    % cp ../glib-1.2.10/ltconfig .
    % ./configure --disable-shm --with-xinput=xfree --with-locale=ja_JP.EUC
    % make ; sudo make install ; rehash

    ○最後にGIMPのインストール

    最後に、GIMP本体のインストールを行う。GIMPには安定版と開発版の2系統があり、ここで紹介するのは安定版の現時点における最新バージョン。configureスクリプトの実行時に「--with-mp」を有効にしているので、デュアルプロセッサ環境ならばより高速に動作するはずだ。

    % setenv CPPFLAGS -no-cpp-precomp
    % setenv CFLAGS -no-cpp-precomp
    % curl -O ftp://core.ring.gr.jp/pub/graphics/gimp/v1.2/v1.2.3/gimp-1.2.3.tar.bz2
    % bzcat gimp-1.2.3.tar.bz2 | tar xf -
    % cd gimp-1.2.3 ; sh configure --disable-perl --with-mp
    % make ; sudo make install ; rehash

    ○いよいよGIMPを起動

    無事にすべてのパッケージをインストールできただろうか? シェルで「which gimp」を実行して「/usr/local/bin/gimp」と表示されれば、インストールは無事完了している。その状態からOroborOSX.appを実行してX Window Systemを起動し、Terminalから次のようにコマンドを実行、必要な環境変数とエイリアスを定義しよう。それから「gimp &」とコマンドを実行すれば、「GIMPユーザインストールへようこそ」画面が表示されたあと、GIMPが起動するはずだ。

    % setenv LANG ja_JP.EUC
    % setenv DISPLAY :0.0
    % alias gimp 'gimp --no-shm --no-xshm'

    かなり駆け足になってしまったが、各パッケージのバージョンが一致してさえいれば、特に問題はなかったことだろう。インプットメソッドの準備やフォントの追加など環境設定については、いずれ当コラムにて取りあげたいと考えているので、乞う御期待。

    バックナンバー
    http://pcweb.mycom.co.jp/column/osx.html

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