超多忙な1日

先週末の8日~9日、MANOIのイベント「KYOSHO アスレチクスヒューマノイドカップ」が開催された。前回書いたように、筆者はマイコミジャーナル代表としてプレス対抗戦に出場してきたのだが、その詳細は後ほどお伝えするとして、とりあえず結果だけ先に言ってしまうと、19媒体中の3位という結果だった。

秋葉原UDXで開催された「KYOSHO アスレチクスヒューマノイドカップ」。プレス対抗戦にはメイドさんも参戦

出場した筆者のMANOI君(一部改造済み)。完成したのが前日というのもどうかと思う

このプレス対抗戦が行われたのは初日の8日だったのだが、この日は同会場にてロボットサッカーのKONDO CUPも開催されており、筆者もいつものように「RFCバンブーブリッジ」チームで出場していた。サッカー×5試合、5m走×5本(1本は棄権してしまった)という忙しさで非常に疲れたのだが、KONDO CUPでも準優勝という結果で充実した1日だった。これについても後日、触れたいと思う。

KONDO CUPには普段はKHR-2HVで出るのだが、今回筆者はMANOIで参戦。理由はまぁ2体も持って行くのが面倒だったからだ

下半身を組み立てる

さて、それでは「MANOI AT01」の組み立ての続きだ。前回、ヘッドユニットの組み立て(マニュアルの工程10)まで終わったので、今回はフットユニットからになる。今まではロボットの全体像が見えにくい作業だったのだが、ここからはどの場所を作っているのか一目瞭然なので、やる気も出てくるというものだ。

この作業では、足から腰までの下半身を一気に組み上げていく。まずはソールにサーボモーターを固定するところからなのだが、MANOIの足裏には、KHR-2HVではオプションとなっている「バスタブソール」(価格2,100円)が標準で採用されている。スムーズな歩行のためには必須と言えるパーツなので、細かい点だが嬉しいところだ。

ケーブルを挟まないように注意。時々ケーブルを確認しながら作業しよう

これは足首となる。足裏にはバスタブソールが採用されている

さらにクロスアームを追加していく。左右の足で向きが違う点に注意

次は膝パーツの準備。アッパーアームの角度は左に1目盛りずらす

それをフットユニットに接続。ケーブルは全部後ろ側(写真手前)に出てくる

次はサイユニット。聞き慣れない単語だが、太腿は「thigh(サイ)」というらしい

ところで、AT01で使われるサーボモーターのケーブルには、10cm~50cmまで5種類もの種類がある。これを間違えてしまうと、後ほどCPUボードへの配線のときに「長さが足りない!」という事態になるので、良く確認しておきたい。ちなみに筆者のマニュアルには誤記があり、実際にケーブルの長さが足りなくなってしまい、交換に1時間を要した。

現在、WEBサイトで公開されているマニュアルではすでに修正されているので、恐らくいま店頭に出回っている製品では問題ないと思うが、以下のようになれば大丈夫だ。

10cm×2本…CH2/6
20cm×5本…CH1/3/7/11/17
30cm×4本…CH12/13/18/19
40cm×4本…CH5/9/14/20
50cm×2本…CH15/21

サイユニットを繋げる。角度はサイユニットのゲージにあわせる

反対側のニーアームとサイジョイントをケーブルを通して固定する

同様に右脚も組み立てる。ケーブルは外側を通るようになる

次はヒップユニットを組み立てる。出力軸の向きに注意

ヒップユニットに両脚を接続。脚を曲げてもケーブルが突っ張らないように

いつもどおり、とりあえず下半身だけでカッコつけてみる

続いて上半身

下半身が完成したので、次は上半身の組み立てだ。といっても前回でアームユニットやショルダーユニットは組み立て済みなので、ここでの作業量はそれほど多くはない。完成まではもう一息だ。

コアユニットを作る。CPUボードの両側にショルダーユニットを固定

それにアームユニットを繋げて、ケーブルの配線をこのようにする

ところで、AT01のCPUボードである「RCB-3」だが、これはバージョン1.03で機能が大幅に向上している。もちろん、それ以前のバージョンでも動作は可能なのだが、「分岐命令の高速化」はかなり使えるので、なるべくならファームウェアのアップデートを行っておきたいところ。

RCB-3に電源を入れ、付属ソフトのHTH3でインフォメーションボタンを押すことで、ボードのバージョンが確認できる。現在、近藤科学では有償(価格3,000円)で最新の1.1aにアップデートすることが可能なので、必要なら申し込もう。AT01が完成してからでは面倒なので、組み立てを開始する前にやっておいたほうがいいだろう。

下の枠内にバージョンが表示される

古かったので1.1aにアップデートした

あとは上半身と下半身をドッキングさせ、ケーブルの配線、ヘッドユニットの接続などを行えばひとまず完成。ここまでですでに10時間以上かかっているのだが、MANOIの場合はここからがまた長い。そう、外装があるのだ。というわけで続きは次回に。

上半身と下半身をネジ留め

スペースが狭いので配線は結構大変

ヘッドユニットを固定してから

背中にフタ(バックトレー)