【コラム】

日本語で10行プログラミング

4 重要データのバックアップ術

クジラ飛行机  [2005/02/03]

仕事始めにバックアップ

最近では、仕事にパソコンを使うのが当たり前ですので、顧客情報や契約書の雛形など、パソコンの中は重要なファイルがたくさん入っていることと思います。

そんな重要なデータですが、こまめにバックアップとってますか? パソコンの故障で最も致命的なのは、ハードディスクの故障です。パソコンとの付き合いが長い人ならばハードディスクの故障に泣いたことも1度や2度ではないでしょうか。

「重要なデータのたくさん入っているパソコンがある日突動かなくなった! バックアップを最後にとったのは…半年も前?」

ハードディスクが壊れやすいことなんて、分かってるんだけど、面倒なのでバックアップは滅多にしないという人、意外と多いのではないでしょうか。

今回は、重要なデータをバックアップする10行プログラムを作ります。バックアップのプログラムは、一度作ってしまえば、しばらく使い続けることができます。こまめにバックアップをとる習慣をつけて、緊急事態に備えましょう。

プログラムのための準備

本連載では、日本語のプログラミング言語「なでしこ」を使います。以下のWEBサイトよりダウンロードしてください。

なでしこの入手

バックアップ - 10行プログラム

以下のプログラムが、バックアップのためのプログラムです。プログラムを見るとなんとなく意味が分かると思いますが、このプログラムでバックアップされるのは、以下の3つのフォルダです。

  • マイドキュメントの内容
  • Outlook Express 5/6 のメールデータ
  • Internet Explorer のお気に入り

プログラムの実行結果

プログラムの実行結果

# 圧縮してバックアップ
保存先は「D:\backup\」                                       #(1)
保存先にフォルダ作成。                                       #(2)
マイドキュメントを、 保存先&「マイドキュメント.lzh」へ 圧縮。#(3)
OE5メールフォルダを、保存先&「メール.lzh」へ      圧縮。#(4)
お気入りフォルダを、 保存先&「お気入り.lzh」へ     圧縮。#(5)
# バックアップログの保存
「{今日} {今}」を保存先&「バックアップログ.txt」へ保存。    #(6)
「バックアップ終了」と表示。

1行目では、バックアップする先のフォルダ名を指定しています。ここでは、「D:\backuup\」としていますので、Dドライブの「backup」というフォルダを指定しています。重要なバックアップデータは、外付けのハードディスクや、別のパソコンに保管するのが安全です。

LANでつないだパソコンへコピーしたい場合は、「\\コンピューター名\共有フォルダ名」と書きます。ただ、頻繁に使う共有フォルダがある場合は、共有フォルダを、ネットワークドライブに割り当てておくのをお勧めします。ネットワークドライブに割り当てると、非常に高速にその共有フォルダにアクセスできるようになります。これは、エクスプローラーのツールメニューから設定できます。

2行目では、1行目で指定したパスにフォルダを作ります。すでにフォルダが存在する場合は、この行を消してしまっても良いでしょう。

3行目から5行目までが、実際のバックアップのための作業です。ただファイルをコピーするのではなく圧縮してからコピーします。

ここでプログラム中の「マイドキュメント」や「OE5メールフォルダ」が何なのかを調べるための実験をしてみましょう。以下のプログラムを実行してみてください。

「---マイドキュメント---」を表示
マイドキュメントを表示。
「---OE5メールフォルダ---」を表示
OE5メールフォルダを表示。
「---お気入りフォルダ---」を表示
お気入りフォルダを表示。
プログラムの実行結果

プログラムの実行結果

このプログラムは、実行するパソコンの設定によって、実行結果が変わってきます。このように、マイドキュメントなどのよく使うフォルダは変数として用意されています。なでしこでは、ほかにも、「WINDOWSパス」「SENDTOパス」「スタートアップ」などが使えます。

それから、メーラーに、Outlook Express ではなくBecky!を使っている方は、「OE5メールフォルダ」を「BECKY2メールフォルダ」に変更するとBecky!Ver.2のデータのバックアップができます。

最後に6行目では、バックアップをとった日時を保存先のフォルダに記録しておきます。

改造のポイント

実際のバックアップでは、上の3点だけでなく、これ以外にもバックアップするフォルダを追加する必要があると思います。そんなときは、なでしこエディタを起動して、左側にある行動タブから「圧縮」をダブルクリックしてみてください。自動でプログラムを生成してエディタへ挿入できます。

エディタの行動タブからフォルダコピーを実行

エディタの行動タブからフォルダコピーを実行

データのバックアップなら、専用のバックアップツールを使うという手もありますが、自作のプログラムならば、簡単にデータの修正ができ、非常に小回りが利きます。

実際、私が、なでしこの開発で利用しているバックアップのためのプログラムは、今回紹介したプログラムを応用したものです。それは、バックアップの前に不要なファイルを削除して、開発日報を付け足し、FTPでサーバーへデータをバックアップするようになっています。一日の終わりに、クリック一発でその日の作業のバックアップが完璧にとれるのです!

既存のバックアップツールでは、なかなかここまでやってくれません。皆さんも、ぜひ自分だけの、便利なバックアッププログラムを作ってみてください。

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