【コラム】

日本語で10行プログラミング

1 なでしことは? その1

    クジラ飛行机  [2005/01/13]

    プログラミングさえ出来れば……

    最近では、趣味や仕事でWEBページを作っている方がたくさんいます。個人ホームページなどを作る場合でも、プログラムができるととても便利な局面がたくさんあります。趣味のページを作ったという設定で考えてみます。

    趣味のページを開きました。さっそく友人にメールすると意外と反応が良かったのです。それで初めは仲間内だけで好評だったのが、Googleなどの検索エンジンにも登録されて、次第に人気が出てきて来訪者が増えて来ます。

    反響があると、それが嬉しくて、頻繁にページを増設したくさんのページを作るようになります。そうなると、アフェリエイトなどを始めて、広告収入なども狙うようになります。さて、そんな頃、決まってサーバを引越しすることになるのです。

    そこで、問題が起きます。ページの引越しをすると、当然URLが変わります。また、メールアドレスも変わります。さぁ、大変です。今まで作ったファイルを全部開いて、メールアドレスや、古いリンクを新しく書き換える必要があります。そんな時、威力を発揮するのがプログラミングです。

    メールアドレスやURLを新しいものに書き換えるだけのプログラムなら、ほんの数行書くだけです。ファイルが数百個あったとしても、プログラム実行後、ほんの数秒の間に片付いてしまいます。プログラムを書く手間を入れても、作業開始から10分もかからずに作業は終了します。これを手作業でやるとなれば、何日かかることでしょうか。

    最近では便利なフリーソフトなどがあるので、そうしたものを利用することで、ある程度の作業はカバーできるかもしれません。しかし、サーバの引越しに際して、既に時代遅れになってしまった記事だけをピックアップして削除し、新たにリンクを作り直したいとします。しかし、ちょっと凝った処理をさせたいと思ったら、もう既存のソフトでは対応できないので、自分でプログラムを書くしかありません。

    プログラムを書くと言うと、何百行もの難しい計算式を並べないといけない気がしますが、そんなことはありません。こうした定型作業では、ほとんどの場合、ほんの数行の単純なプログラムを書くだけで、あっという間に仕事を片付けることができます。

    別の話ですが、以前、仕事で表計算ソフトのExcelで作った見積書の改良を頼まれました。その見積書が困ったことにものすごく高度だったのです。何が高度なのかと言えば、鬼のような計算式がセルに書き込んであったのです。見積もり金額を算出するための計算用シートが用意してあり、値を1つ書き換えると、そのシートにびっしりと数字が並び、最終的な見積もり金額が算出されるようになっていました。

    文系出身の私は、計算式が大の苦手です。いやはや、苦手な仕事を引き受けてしまったなぁと憂鬱でした。思ったとおり、Excelのシートに書き込まれた計算式は相当に複雑で、私の理解をはるかに超えていました。仕方なく、どうやって見積もりを算出しているのか上司に聞いて見積もり方法を教えてもらいました。そして、その見積もり方法に沿ってプログラムを書いてみたら、その計算式のお化けが、なんと、わずか数行のプログラムで片付いてしまいました。

    一体どういうことなのかと思うのかもしれませんが、プログラミング言語には、さまざまなデータを処理し、仕事を手軽にこなすための便利な仕組みが整っています。今回のケースのように、複雑な計算式や作業が、プログラミングすることで、簡単に片付くことも珍しくありません。

    他にも、パソコンを使っていて、単調な作業が続いて面倒だと感じたことはありませんか? 単調な仕事というのはプログラムを作ることで、あっという間に片付けることができる可能性があります。職場にプログラマーが入ったら、その職場の仕事がずいぶん楽になったというのはよくあることです。

    「なでしこ」を入手しよう!

    プログラミングが出来ると便利なのはなんとなく分かりましたが、実際始めようと思っても何をどうしたら良いものかと迷うことと思います。

    最近では、フリーソフトとしてプログラムの開発環境が、数多く公開されています。フリーソフトなら無料ですし、ダウンロードしてきて、気軽にプログラミングをはじめることができます。現在、私が開発している「なでしこ」もその一つです。

    そもそも、私が「なでしこ」を作ろうと思ったのは、前述のWEB更新作業や、仕事の補助で使えるようなツールを、最も簡単な、ほんの数行のプログラムで作れるようにしたいと思ったのがきっかけです。

    「なでしこ」の一番の特徴は、日本語でプログラムを記述できる点です。私たちが普段から読み書きしている日本語を使ってプログラムを作れるので、とても分かりやすいプログラムを作ることができます。また、ファイルのコピーや、圧縮・解凍、文章の整形や、WEBページの更新などのネットワーク機能など、手軽に複雑な仕事をこなす命令をたくさん搭載しています。

    なでしこは以下のWEBサイトで配布しています。

    日本語プログラミング言語「なでしこ」

    「なでしこ」は、IPAの2004年度未踏ソフトウェア創造事業「未踏ユース」に採択されたプロジェクトの一つで、現在も意欲的に開発が進んでいます。

    さて、次回は、なでしこを使って少し遊んでみようと思います。

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン