【コラム】

今夜も眠れない

10 胸の谷間と虚栄論

    くまひろこ  [2006/10/02]

    言わずと知れた「貧乳」の私。思春期からの涙ぐましい努力も甲斐なく、今日も私は、驚くほどスルリとTシャツが着れてしまう。

    きっと豊満な胸って、それだけで価値があるんだろうね。あーあ。長いものには巻かれ、大きいものには挟まれればいいじゃない! オトコたちよ。

    まぁ"巨乳の価値"は不動のものとして。どうして「巨」に対して「貧」なのか。ちょっと、失礼過ぎやしない?

    「貧乳」という言い回しって、単に「小さい」というより、むしろ「しなびてる」ような感じがするのよねー。「貧乳」も、無いなりに出っ張ってるんだし。もっと、深みのある表現で呼んで欲しいなぁ。

    例えば「虚乳」とか。読みは「巨乳」と一緒だけれど、「虚」という言葉の背景には、なんだかドラマチックなものが想像できてしまわない?

    「虚栄心」から、"胸パット付き"下着を購入。よせて上げて「虚構」の谷間まで作ってしまうの。でもね、見た目が大きくなったところで、所詮は"偽造"。そんなやり場のない「虚しさ」から、最終的には「虚脱状態」に陥って……みたいな。ちょっとしたミニドラマが作れそう。

    現実には"無い"のだから、空想だけでも膨らまさせて!

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