【コラム】

今夜も眠れない

7 虫さされと上司の社会論

    くまひろこ  [2006/09/04]

    人間のカラダに、物理的に起こる「苦痛」はさまざまあれど、何よりも理不尽で我慢ならないのが「かゆみ」だと、私は思う。

    「かゆみ」って、それが原因で死ぬことはない。でも、本当に不快指数が高い。それに「虫さされ」なんかは、自分の不摂生に起因する「苦痛」ではないもんだから、余計にストレスがたまってしまう。

    こんなに不可抗力なのに、「くるぶしがかゆいので早退させてください」と言うと、たぶん、白い目で見られてしまう……なんと、理不尽極まりない「苦痛」なんだろう!

    ところで、この「かゆみ」の"理不尽さ"って、なんだか社会の仕組みにも似てるように思うんだよねー。

    例えば"どうしようもない人"がいたとして、それが友人や同僚であれば、切ることもできるけれど。上司や先輩だった場合、もう、耐えるしかない!!

    この時のイライラ感って、「かゆみ」を我慢する時の気持ちにソックリな気がするのよね。

    もしかして「かゆみ」って、"理不尽さ"に耐性をつけるためのトレーニング機能なんじゃないかしら?

    「かゆみ」を乗り越えた者こそ、真の大人になれる……みたいな。そう考えれば、上司や先輩のサムい言動にだって、「虫さされ」と思って寛大になれるかも知れない。

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