【コラム】

今夜も眠れない

1 スネ毛ビューティズム

    くまひろこ  [2006/07/10]

    女としてこの世に生を受けて、はや26年。どうしても納得できないことがある。

    女のスネ毛って、汚いの?

    この疑問を男たちに投げかけて、眉をひそめられたのは一度や二度じゃない。「スネ毛が生えてる女なんてダメ! 女の肌はツルツルじゃなきゃ!!」と、だいたいが同意見。確かに、そう主張したくなるのもムリはない。だって、世の中にあふれる写真やイラストの女には、まるで当然のことのようにスネ毛が生えていないのだから……。

    でも、生えるからね、スネ毛。そりゃーもう、わんさかと。

    「生える」と世に知れているはずの、その存在を、どうしてそこまで否定されなきゃならんのか。そもそも「生え放題」を全面許可されている男たちが言っていいセリフなのかしら……。結局のところ、「スネ毛が汚い」って価値観は、「作られた常識」を刷り込まれているだけなんじゃないの? と私は思うわけよ。

    実は、世界の長~い歴史の中でも、「スネ毛が美しい」と受け止められたことは一度も無いのだとか。でも、それを逆の発想で考えてみると、それだけ長い間軽んじられ、剃られ続けたスネ毛が、どうして今もまだ女のスネで伸び続けてるんだろって思うのよ。「退化」してしまってもおかしくないのに。

    やっぱり「何かしら必要だから生えてる」んだと私は思う。きっと、現代の科学ではまだ解明できない、生物学的なスネ毛の必要性があって……だから剃れば剃るほど、「必要なんだぞ!」と主張するかのように、さらに濃く太くなって生えてくるんだよ。

    健康ブームなこのご時世。カラダに必要なのかもしれないスネ毛を亡き者にするなんて、ましてや汚いだなんて。アナタのその「美意識」自体が、もはや時代遅れなのかも知れない。そこで、"スネ毛ビューティズム"を世界に定着させるべく、地球規模のメリットを考えてみることにした。

    その1: 医療費の節約につながる。
    女性が無理なスネ毛の脱毛や除毛を行わなくなり、肌のトラブルが減少する。これにより、医療費などが節約できる。

    その2: 電池の資源節約につながる。
    スネ毛を剃る電気シェーバー1台につき、だいたい乾電池が2個必要。乾電池は半年に1回ほど交換するから、単純計算でも年間、乾電池2個×電気シェーバーを使う女の数×2回(半年に1回交換だから)分の資源が節約できる。

    その3: 水の資源節約につながる。
    入浴時に剃ったスネ毛のせいで、排水溝が詰まることがなくなる。これにより、毛を洗い流すために使っていた水を節約できる。また、排水管のメンテナンス回数も少なくて済むようになり、そのための費用も節約できる。

    「永久脱毛する」なんて言っているそこのアナタ! 地球のために、スネ毛トリートメントにいそしむのも悪くないんじゃない?


    どーも、どーも。こんなことを考えては毎晩眠れなくなっている、くまひろこデス。

    世の中の「当たり前」って、あまりにも「当たり前」であり過ぎて、意味がわからない。そんな風に思ったことはないですか? 一体、いつから、そうなったのか。理由は? 根拠は?

    このコラムでは、そんな"どうでもいいような常識"を疑って、どんどん斬っていきます。それでは、眠れない夜の始まり始まり~。

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