【コラム】

音楽をはじめよう!

2 ヤマハのフォークギタータイプのサイレントギター、SLG100Sにチャレンジ(2)

    大坪知樹  [2006/07/05]

    第2回は前回に引き続き、ヤマハのサイレントギターSLG100Sについて。前回、その概観や電源を入れない状態での触った感じなどについて紹介したが、今回は、電源を入れるとどうなのか、実際はどんな使い方が可能なのかなどを見ていくことにしよう。

    006P電池で駆動し、ヘッドフォンで聴ける

    さっそく、SLG100SのスイッチをONにし、ステレオミニのヘッドフォン端子に手持ちのヘッドフォンを挿して弾いてみた。と、ちょっと驚くほどカッコイイ音がする。さすがヤマハのフォークギター。スイッチオフで空弾きしたときの音とはまったく違う次元のアコギの音だ。ピックアップにあのLR-Baggsのものが採用されているというのも、この音のポイントになっているのだろう。

    スイッチをオンにすると、非常にクリアでいい音がヘッドフォンから聴こえてくる。REVERBの聴き具合もいい感じだ

    LR-Baggs社製のピックアップが搭載されている

    REVERBというスイッチがあり、OFF、1、2の2段階で切り替えられるようになっているが、これによって大きな反響音が得られ、かなり気持ちよく弾ける。1より2のほうがリバーブが深くかかり、ホールでギターを弾いているという感じ。いろいろな楽器といっしょに演奏する、レコーディングする……といった用途だと違ってくるのだろうが、単純に一人で弾き語りをするというのならREVERBスイッチは2に固定でまったく問題ないだろう。

    また写真を見ても分かるとおり、音量を設定するVOLUMEノブのほかに音色調整のためのBASSとTREBLEの2つのパラメータが用意されている。これらをいじることで、結構音は変わるので、曲に合わせていろいろと調整してみても面白いだろう。

    9V-006Pの電池を入れることで駆動する。リバーブをオフにしておけばアルカリ電池で24時間程度使える

    ACアダプタも付属しているので、自宅で演奏するならACアダプタが便利だ

    このサイレントギターを駆動させる電源はSLG100Sに入れてある9V-006P電池だ。これ1本で動くわけだが、バッテリー寿命はマンガン電池で13.5時間、アルカリ電池で24時間とのこと。ただしリバーブをオンにすると電池消費はかなり大きくなるようで、マンガン電池なら30分~2時間、アルカリ電池でも7.5時間程度になるという。ギターを弾いているとすぐに時間が経ってしまうので、とくにリバーブをオンにして使うと結構ランニングコストもかかるし面倒だ。でも大丈夫、ACアダプタが付属しており、これを使うことでバッテリー寿命の心配はなくなる。ライブで使うとか、屋外で使うという用途ならともかく自宅で弾いていたいという用途であればACアダプタを使うのがよさそうだ。

    AUX INにiPodをつなぎ、練習用に活用する

    ギターをひっくり返してピックアップ部の裏側を見えみると、2つの端子がある。左側の標準ジャックがLINE OUT、右側のミニジャックがAUX INだ。

    リアにはLINE OUTとAUX INを備えており、AUX INにiPod等を接続することで、練習がしやすい

    そうLINE OUTにアンプなどをつなげば、まさに楽器として活用することができ、ライブだろうが、レコーディングだろうが、いろいろと活用できる。アコースティックギターとの大きな違いで、メリットとなるのは、このSLG100Sはハウリングを起こさないということ。そう、マイクではなくピックアップで音を拾うため、いくらアンプに近づけてもハウリングしないのだ。反対にSLG100Sの欠点といえるのは、ボディーを叩いても音がしないこと。そう、フォークギターを使っていると、ボディーを叩いてカウントをとったりするが、それができないのだ。ただ、試しにピックアップ部を手で叩いてみると、まあ、それっぽい音はする。もちろんリバーブを効かせておけば、胴鳴りのような感じもするから多少は雰囲気もでる。本来の使い方ではないだろうが、試してみる価値はあるだろう。

    一方のAUX INはiPodでもCDプレイヤーでも、そうしたプレイヤーの音をここに流すことで、音楽を聴きながらそれに合わせてSLG100Sをプレイすることが可能になるのだ。もちろんレベル調整も可能だから、曲の雰囲気に合わせて調整してみればいいだろう。単純な機能ではあるが、練習用途としては、とても便利な機能だ。

    以上、ヤマハのサイレントギター、SLG100Sについて見てきたが、いかがだっただろうか?久しぶりにギターを弾きたいけれど、音を出しづらくて……と躊躇している人はこのサイレントギターを試してみてはいかがだろうか?

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