【コラム】

音楽をはじめよう!

1 ヤマハのフォークギタータイプのサイレントギター、SLG100Sにチャレンジ(1)

大坪知樹  [2006/06/28]

今週から週1回の連載としてスタートする、「音楽をはじめよう!」。ここでは音楽を聴くのではなく、演奏する、制作するというスタンスで、さまざまな角度から見て、記事を展開していく。この時代なので、コンピュータ、ITがなんらかの形で絡むケースが多くなると思うが、まったくITと関連のない楽器も取り上げていく予定だ。その第1回となる今回は、まさにITと関連のないケースから。ヤマハがラインナップを拡充して人気が高いサイレントシリーズから、フォークギタータイプのサイレントギター、SLG100Sを借りてみたので、これがどんなものなのか、実際弾いてみてどうなのかなどを試してみた。

コンパクトで不思議なデザインのSLG100S

ヤマハのサイレントシリーズにはサイレントピアノ、サイレントドラム、サイレントバイオリン、サイレントベース、サイレントチェロ……、といろいろ揃っている。その中で、結構多くの読者の方がなんとなく興味を持っているのはアコースティックギターをサイレント化するサイレントギターではないだろうか? ヤマハの現行機種としては、スチールストリングモデル、つまりいわゆるフォークギタータイプのSLG100S、ナイロンストリングモデル、こちらはクラシックギタータイプのSLG120NW LABとSLG100Nの計3モデルが存在する。そのうち、今回使ってみたのはフォークギタータイプのSLG100S。定価で70,350円、実売価格でも5万円ちょっとと、やや値が張るが、どんなものなのだろうか?

非常にユニークなデザインのサイレントギター、SLG100S。ネックを中心にプラスティックのフレームがボディーをかたどっている

フレーム部分の一番厚い部分は約80mmあるため、実際に持ってみるとフォークギターっぽく体にフィットする

届いたギターをさっそく開けてみると、なかなか不思議なデザイン。確かにギターなのだが、ボディーがなくて、ネックを中心に黒のフレームでボディーの形だけが作られている。また、ボディーがないから穴もなく、フォークギターっぽくはない。一見してフォークギターよりも圧倒的に小さく、薄く感じる。実際軽いし、コンパクトなのだが、このフレームの一番厚い部分は約80mmあるとのことで、持ってみると意外とフォークギターっぽい気がする。もちろんストラップをつけることもできるが、足を組んで腿のところに置き、腕をボディーにあたるフレームのところに置くと、結構フィットするのだ。

フレームの片側をはずすことができ、こうするとますますコンパクトになる

フレーム、そしてこのヘッド部分に関しては、フォークギターそのものである

また、このフレーム、上側というか、低音の弦側のものがすっぽり抜ける構造になっており、これを取ってしまうと、さらにコンパクトになる。こうなるとギターというよりも棒、という感じもしてしまうが、とにかくユニークなデザインである。

サイレントだけど、実は音が出る!?

さっそく弾いてみようとチューニングすると、これはまさにフォークギターそのもの。ボディーはちょっと妙な形ではあるが、ネックからヘッドの糸巻きのまではホンモノ(?)のフォークギターとまったくかわらない。当然、フレットも同じだし、ポジションマークもしっかり刻まれている。

チューニングの感覚もまったく同じだ。で、弦を爪弾いてみると、サイレントギターとはいえ、音は出る。といっても雰囲気はエレキギターという感じ。つまり、ボディーがないので共鳴せず、チャラチャラと鳴る程度だ。だから、夜中にアパートで弾いたとしても、隣の部屋に聞こえるという心配はない。ただし、人が横にいれば当然しっかりと聴こえるので、テレビを見ている人の横で弾くというわけにはいかないだろう。

だから、電源を入れなくても音はとりあえずチューニングもできるし、演奏もできる。チューニングする際、共鳴するボディーがないから、糸巻きを巻いてもキリキリキリ…という感じにはならない。その意味ではエレキギターと同じだが、違うのは弦の感覚。そう、ここに使われている弦はまさにフォークギターの弦だから、エレキに比べてずっと硬い。久しぶりにフォークギターを弾いたが、ちょっと指が痛かった。

というわけで、次週は実際に電源を入れて弾くとどんな感じであるかをレポートしよう。

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

    人気記事

    一覧

    イチオシ記事

    新着記事

    特別企画

    一覧