今回は久しぶりに(?)、Windows Phoneの最新情報などについてまとめてみよう。

例えば、企業で社員向けにスマートフォンを利用したシステムを構築するような場面であれば、開発環境・運用環境が整っていることが重要だ。そこでは、昔から定評があるマイクロソフトの開発者向けサポート(MSDNオンラインもそのひとつである)がモノをいう。

不特定多数を相手にアプリケーションを配布するような場面なら、インストールベースの多寡やシェアの高低が大事かもしれない。だが本連載では、その手の話は措いておこう。要は、開発しやすく、役に立つものができればよいのである。

Windows Phone開発者向け情報の最新情報など

まず、MSDNライブラリに「Windows Phoneの開発」が新登場した話から。技術情報の掲載にしても、他の情報の中に埋もれていたり、見つけにくい場所に潜んでいたりするよりは、「Windows Phone開発者向け」としてひとまとめになっているほうがアクセスしやすい。

Windows Phoneの開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ff402535(VS.92).aspx?ocid=soc-n-jp-dca-wp-dnrss

MSDNライブラリに、Windows Phone専用のコンテンツが登場した

一方、開発ツールやSDKのインストールについては、以下のコンテンツが参考になるだろう。

Visual Studio 2010 Express for Windows Phone
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ff630878(VS.92).aspx

Windows Phone SDK のインストール
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ff402530(VS.92).aspx

また、学習リソースも増えてきている。以前からのリソースと併せて紹介しておこう。流れとしては、「プラットフォームの概要把握→開発の流れを把握→学習→実践」になると思われるので、それに合わせて並べてみた。

アプリケーション プラットフォーム概要
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsphone/gg418364

Windows Phone 7開発の流れ(*.pptx型式)
http://download.microsoft.com/download/B/6/7/B67EF521-E908-4C52-B911-EFC981940B50/WindowsPhone7_Development_Flow.pptx

Windows Phoneアプリケーション開発 "How to" ラーニング コース
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsphone/hh744643?ocid=soc-n-jp-dca-wp-dnrss

Windows Phone 7トレーニング キット
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsphone/gg749854

ビデオ ライブラリ - モバイル開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd297558

Windows Phone 7向けUIデザイン/操作ガイド(XPS版)
http://download.microsoft.com/download/9/6/E/96E74F92-9D52-4654-BFED-0BA987E58F08/UI_Design_and_Interaction_Guide_for_Windows_Phone_7_Series_Japanese.xps

Windows Phone 7向けUIデザイン/操作ガイド(PDF版)
http://download.microsoft.com/download/9/6/E/96E74F92-9D52-4654-BFED-0BA987E58F08/UI_Design_and_Interaction_Guide_for_Windows_Phone_7_Series_Japanese.pdf

学習用のコンテンツも増強されている。これは新着の「"How to" ラーニング コース」

第60回目で取り上げた素材集もますます充実しているようなので、改めて紹介しておこう。特にWindows Phoneの開発では、こうした素材集の出番が多いとであろうし。

Windows Phone Apps Art Gallery
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsphone/hh544699?ocid=soc-n-jp-dca-wp-dnrss

なお、この素材集には利用上の条件が規定されているので、初めて使用する際は目を通しておきたい。ちなみにこの文書、HTMLではなくWord文書ファイルである。

Terms and Conditions of Use.docx
http://download.microsoft.com/download/C/7/2/C7216228-976C-400D-B7C1-8886096D792A/Terms%20and%20Conditions%20of%20Use.docx

このほか、すでに存在するWindows Phoneアプリケーションを公開している場所があるので、既存のアプリケーションを参照したい場合は役に立ちそうだ。

Windows Phoneアプリケーション ショーケース
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsphone/hh673599?ocid=soc-n-jp-dca-wp-dnrss

Windows Phoneばかり扱っているわけではない

MSDNオンラインは基本的に、マイクロソフトのプラットフォームを対象とする開発者をサポートするためのサイトである。だから、マイクロソフト製品を扱う開発者が主役になるのは当たり前の話なのだが、必ずしもマイクロソフト製品だけに凝り固まっているわけではない。

という話を改めて認識したのが、「Windows Azure Toolkit for iOS」の存在。MSDNオンラインでは、このツールキットを使った開発方法を紹介するコンテンツが、昨年末からスタートしている。

iOS x Windows Azure連携アプリケーション開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/hh697503

ちょうど、Windows Azure Toolkit for iOSに関する連載が行われている最中だ

現時点で第1回目・第2回目がライブされているが、2月末までかけて、第9回目までライブする予定とのことである。

第1回 iOS用Windows Azureツールキットご紹介と開発環境の構築
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/hh697367

第2回 ホステッド サービス/ストレージ アカウントの作成・デプロイ
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/hh708859

ちなみに、Windows PhoneともiOSとも関係なさそうだが、Windows Azureデベロッパーセンターの関連で、こんなコンテンツもある。

Ruby on Rails を Windows Azureで使用する
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/hh531535