本連載の第11回でスキルアップセンターのリニューアルについて取り上げたときに、Tech Fieldersについて少しだけ触れた。厳密にいうとMSDNオンラインからは外れるのだが、関連コンテンツであるのは確かなので、そのTech Fieldersについて取り上げてみよう。

Tech Fieldersって何?

そもそも、Tech Fieldersとは何だろうか。直訳して「技術の野手」では意味不明だが、早い話が「マイクロソフトの製品・テクノロジーに関して普及促進を図る活動」と考えていただければよいと思う。

具体的には、マイクロソフト自身、あるいはマイクロソフト製品と関わっているパートナー企業やIT教育関連企業などに所属する技術者が、セミナーなどの活動を通じて、開発者やITプロフェッショナルの仕事に役立つような手助けをしましょう、という意味合いになるだろう。

というわけで、そのTech FieldersのWebサイトが以下の場所だ。

Microsoft Tech Fieldersホーム
http://www.microsoft.com/japan/powerpro/TF/default.mspx

「Tech Fieldersホーム」。セミナー・コラム・現場インタビューが三本柱か

Tech Fieldersの面白いところは、メンバーの「顔」が見える形で活動しているところ。だから、メンバーの一覧を、なんと顔写真入りで掲載している。これを見ていただくとお分かりのように、マイクロソフトの社員だけでなく、それ以外にもさまざまな組織からメンバーが参集しているのが分かる。

Tech Fieldersメンバー一覧
http://www.microsoft.com/japan/powerpro/TF/member/default.mspx

中には、Webサイトや雑誌の記事などでおなじみの執筆者も含まれている。いってみれば、すでにさまざまな媒体で馴染みの、現場で経験を積んだ多士済々たるサムライ(?)が揃っているわけだ。

ちなみに、メンバーが固定されているわけではないので、「我こそは」と思う向きがあれば、Tech Fieldersの活動に参加するための門戸も開かれている。

活動に参加
http://www.microsoft.com/japan/powerpro/TF/sanka.mspx

Tech Fieldersのサイト自体はさほど大規模なものではないが、サイトマップが用意されている。

サイトマップ
http://www.microsoft.com/japan/powerpro/TF/sitemap.mspx

そのサイトマップ、あるいはTech Fieldersサイトの[カテゴリーから探す]以下に並んでいるリンクを使うと、カテゴリー別の情報検索が可能になっているのは親切だ。「せみなー」「コラム」「現場の声」などが分野ごとにまとめられていて、対象分野は以下の通り。

  • Windows
  • Officeと情報インフラ
  • データベースとBI(Business Intelligence)
  • システム運用/管理/監視
  • 開発ツールと言語
  • 開発プロセスとプラクティス
  • WebとRIA(Rich Internet Applications)
  • デバイスとモバイル
  • クラウド
  • IDとセキュリティ
  • 仮想化
  • その他

ここで面白いのは、左側にある[キーワード]あるいは[製品とテクノロジー]以下のクリックによって、表示する内容を絞り込めること。たとえば、[キーワード]以下の[サーバー]をクリックすると、画面中央上部・[キーワード]横の表示が「未選択」から「サーバー」に切り替わり、該当するセミナー・コラム・現場の声だけを表示する。クリックする対象を変更すると、絞り込み直す形だ。

[Officeと情報インフラ]を選択したときの画面例。ここで、左側の[キーワード]にある[SharePoint開発]をクリックすると…

このように、SharePoint開発に関連するトピックだけを絞り込んでくれる

なお、[キーワード]と[製品とテクノロジー]で、それぞれ1個ずつしか指定できないので、この両者でAND検索することはできるが、[キーワード]あるいは[製品とテクノロジー]だけで複数の選択を行ってAND、あるいはOR検索を行うことはできないようだ。

「その他」って何だ、と思われそうだが、たとえば「Tech Fieldersの集い」が該当する。昨年2月には特別編として「Tech Fieldersの集い 特別編 - おかげさまでActive Directory 10周年」を開催、その模様はマイコミジャーナルでもレポートしたので、御存知の方は少なくないだろう。

具体的には何をしているのか?

では、そのTech Fieldersが具体的にどんな活動をしているのか。まず、Webサイト上では技術情報やノウハウに関するコラムの執筆が挙げられる。

Tech Fieldersコラム
http://www.microsoft.com/japan/powerpro/TF/column.mspx

また、オフラインの方面ではセミナーを実施している。最新情報については、以下のWebページで確認できる。Webのコンテンツと違ってスケジュールが合わないと参加できないが、それだからこそ最新情報の把握は重要だ。

Tech Fieldersセミナー
http://www.microsoft.com/japan/powerpro/TF/seminar.mspx

先に挙げた「Tech Fieldersの集い」でも、実践的な導入・運用などのノウハウがいろいろと取り上げられている。そうした話を生で、あるいはオンラインで見聞きできるのが、Tech Fielders活動の嬉しいポイントといえそうだ。

そういえば、「事件は現場で起きているんだ!」という台詞でおなじみのTVドラマがあるが、ITプロフェッショナルや開発者の仕事も同じで、現場で蓄積された経験がモノをいう部分がある。だからなのかどうかは寡聞にして知らないが、Tech FieldersのWebサイトには「現場の声」というコンテンツもあり、マイクロソフトのエバンジェリストが導入現場から生の声を届けてくれる仕組みもある。

現場の声
http://www.microsoft.com/japan/powerpro/TF/interview/default.mspx

実際に運用してみた現場から「こんなところがよかった」「こうしたのが正解だった」といった声を聞くことができれば、きっと参考になるだろう。