今回は、MSDNビデオライブラリについて取り上げてみよう。ソフトウェアの使い方について学ぶ場面と比べると、開発では「動画だから理解しやすい」とは限らないかも知れないが、実際に動くものを動画で見られる方が理解しやすい場面は存在する。それに、開発者向けのイベントなどの模様を動画で見られるメリットもある。

MSDNビデオライブラリの概要

MSDNビデオライブラリは、以下の場所にある。MSDNオンラインのトップページから直接リンクされているので、そちらからたどる際にも見つけやすいだろう。

MSDNビデオライブラリ
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/default.aspx

MSDNビデオライブラリで中核となっているのは、以下の製品やテクノロジーに関する開発者向けの情報を取り上げた動画と、各種イベントの模様を撮影した動画だ。

Visual Studio

Visual Studio 2010
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/ff962575.aspx

Visual Studio 2008
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd334479.aspx

Visual Studio 2005
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd297519.aspx

.NET

.NET Framework
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd266961.aspx

クラスライブラリ
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd297553.aspx

ASP.NET

Web開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd297520.aspx

Web開発 - Ajax -
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd297548.aspx

ADO.NET

データアクセス開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd297550.aspx

Internet Explorer

Internet Explorer開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/ff950936.aspx

Office

Office/SharePoint開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd266877.aspx

Windows

Windows開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd297549.aspx

Windows Azure

クラウド開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/gg145459.aspx

Windows Server

Windows Server開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd297521.aspx

Windows Phone

モバイル開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd297558.aspx

過去のイベントのビデオ一覧

過去のイベントのビデオ
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/events/dd297536.aspx

特に「過去のイベントのビデオ一覧」は利用価値が大きそうだ。イベントのすべてを動画で観られるわけではないにしても、何もないよりは遙かに意味がある。それに、MSDNビデオライブラリで動画を収録しているのは、特に人気が高かったセッションというのが通例だろうから、そういう動画は「後から観たい」という人が多いはずだ。

MSDNビデオライブラリ。製品やテクノロジーに関する情報と、イベントの動画が二本柱だ

動画・音声のダウンロードを行える点が特徴的

TechNet OnlineでおなじみのWebキャストの場合、Windows Live IDを使って「イベント登録」を行った上で、Webブラウザの画面で視聴する形をとっている。MSDNビデオライブラリがそれと異なるのは、Webブラウザの画面凪いでビデオを再生するだけでなく、動画や音声のダウンロードを行えるようになっている点だ。しかも、ダウンロードするデータの形式をいろいろ選択できる点に特徴がある。

  • 対応している動画の形式 : WMV・3GP・Zune・iPod・WMV(ZIP)・MP4・PSP
  • 対応している音声の形式 : WMA・MP2・MP3・MP4・AAC

公開されている動画の再生・ダウンロードに加えて、音声だけダウンロードできる点が特徴的

ダウンロードのやり方については、特に変わった点はない。動画、あるいは音声のデータ形式ごとにハイパーリンクになっているので、その中から希望する形式のリンクで右クリックして、[対象をファイルに保存]、あるいは[名前を付けてリンク先を保存]を選択すればよい。これで手元にファイルをダウンロードできる。

面白いのは、動画だけでなく音声データをダウンロードできるようになっている点だろう。最近では携帯プレーヤーやスマートフォンで動画を再生できるものが多くなっているが、機種によっては音声の再生しかできない可能性も考えられる。そうした場面で音声だけでも聴くことができれば、たとえばイベントの模様を記録した音声を通勤電車の中で聞きながら過ごす、なんていうこともできるわけだ。

もちろん、しかるべき再生用のデバイスがあれば、動画を見ながら通勤することもできる。ただし、混雑している電車や駅で、動画に気をとられて転んだり怪我したりしないように注意が必要だ !