【コラム】

サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック

67 年末年始は少し時間をかけて、家計や資産を点検して来年の目標を作る!

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連載コラム『サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック』では、会社員が身につけておきたいマネーに関する知識やスキル・テクニック・ノウハウを、ファイナンシャルプランナーの中村宏氏が、独断も交えながらお伝えします。

家計や資産を点検するときのポイント

2016年もあとわずか。シングルの方も夫婦2人の方も、お子さんがいらっしゃる方も、年末年始の休暇中に少し時間をとって、今年1年間の家計の状況をチェックし、来年の目標を作ってみてはいかがでしょうか。

まずは、1年間の金融資産の増減をチェック

通帳の残高などをもとに、今年の年始の金融資産残高と、年末の残高を比較しましょう。夫婦の場合は、世帯全体でみるのではなく、夫名義、妻名義ごとに年始と年末の金額を比較してください。単に通帳を見ながら比較するのではなく、表計算ソフトなどを使って口座ごとに記録して比べるとわかりやすいでしょう。一度フォームを作っておけば来年以降も毎年使え、金融資産の推移が時系列で把握できます。財産形成のプロセスが長期間に亘って記録でき、家計管理の質のアップが図れます。

資産が増えている方は、いくら増えているかをチェックし、増えている理由を確認しましょう。財形貯蓄や積立貯蓄、持株会など、積み立てによって増えている場合は、「計画的に増やした」と言えるでしょう。積み立てではなく「給与や賞与から支出して余ったお金が貯まった」場合は計画的だとはいえません。来年からは、できるだけ積み立て方式の貯蓄に切り替えるようにしましょう。

資産が減っている場合でも、減った理由が明確であれば問題ありません。例えば、「住宅を取得するための頭金や諸経費がかかったため」や「子供が学校に入学してまとまったお金がかかったため」、「かねてより予定していた旅行に行ったため」などです。

このようなライフプランの実現のための支出は、金融資産が減った代わりに豊かな暮らしや満足を得ることができます。しかし、「収入が減ったため」や「何となく減った」場合は問題です。

金融資産が特に理由なく減っている場合は、支出の内容を分析する!

「何となく金融資産が減った」家計は、金融資産残高を確認するだけのおおまかなチェックではなく、支出の内容を細かく分析して「今後どうやって支出を抑制して貯蓄余力を付けるか?」を検討する必要があります。

そのためには、家計簿を分析する必要がありますが、そのような方にかぎって、家計簿をつけていない方が多いのも事実。家計簿がなければ、支出を細かく分析することができません。そのような方は、過去にさかのぼるよりも、まずは「来年から家計簿をつける」ことを目標に掲げ、実践するようにしましょう。

将来使うお金を3種類に分けて、適切な金融商品や仕組みを選ぶ

現在の金融資産や今後増やしていくお金を、目的別に仕分けしましょう。「何に使うお金か?」を明らかにし、それぞれの目的に適した金融商品や仕組みを活用すれば効率的に財産形成をすることができます。

金融資産の目的別仕分け(例)

社会人になって3年くらいまでは、暮らしの基盤を作るための期間といってもいいでしょう。社会人としてそろえなければならないモノもあり、一般的には収入に対する支出の割合が高い時期でもあります。しかし、4年目くらいからは、将来のライフイベントの時期(年齢)考え、予算を見積もりましょう。

財産形成の具体例

見当がつかない場合は、一般的なライフイベントとその平均的な資金として、結婚資金:200万円、子供の大学入学進学費用:1人当たり200~300万円、住宅取得のための自己資金:700万円~1,000万円を目標にしてみてはいかがでしょうか。

具体的な今後の積み立て計画

会社での仕事には、目標やスケジュールが必ずあります。しかし、プライベートの暮らしにおいてこれらを明確に決めている人はあまりいないのではないでしょうか。「将来どうなるかわからないから、具体的なプランを作っても仕方がない」と考えるのでなく、だからこそ、「将来こんな暮らしをしたい! 」という目標や、実現に向けたスケジュールを決めた方いいと思います。目標や計画を持つことによって暮らしぶりや家計が引き締まり、メリハリのある生活ができるのではないでしょうか。

執筆者プロフィール : 中村宏(なかむら ひろし)

ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、一級ファイナンシャルプランニング技能士。ベネッセコーポレーションを経て、2003年にFPとして独立し、FPオフィス ワーク・ワークスを設立。

「お客様の『お金の心配』を自信と希望にかえる!」をモットーに、顧客の立場に立った個人相談やコンサルティングを多数行っているほか、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿などで生活のお金に関する情報や知識、ノウハウを発信。新著:『老後に破産する人、しない人』(KADOKAWA中経出版)

メルマガ「生活マネー ミニ講座」(平日・毎日配信)
HP「FPオフィス ワーク・ワークス」

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インデックス

連載目次
第76回 クレジットカードの使い方の基本
第75回 エンゲル係数を計算してみよう!
第74回 後悔しないマイホーム予算の立て方(2)
第73回 後悔しないマイホーム予算の立て方(1)
第72回 サラリーマンもiDeCo(イデコ)に加入することができる?
第71回 2017年4月からも、学資保険や個人年金保険で資金準備をする?
第70回 「結婚にかかるお金」を参考に貯蓄目標額を設定する!
第69回 「セルフメディケーション税制」を使って税金を節約しよう!
第68回 20代~30代は、2018年からスタートする「積立型NISA」を活用しよう!
第67回 年末年始は少し時間をかけて、家計や資産を点検して来年の目標を作る!
第66回 贈与を受けると贈与税がかかる!?
第65回 年末調整の情報を活用し、「ふるさと納税」ができる金額を年内に確認しよう
第64回 住宅ローンの借り換えは、金利だけでなくコストにも注意!
第63回 中途退職時に受け取る退職金、使いすぎに注意!
第62回 年末調整の季節が到来! - サラリーマンもたまには「税金」のことを考えよう
第61回 コンビニATM、時間外でも手数料無料の金融機関は?
第60回 利回り8.3%の「百貨店友の会」、預貯金金利が低い今こそおすすめ
第59回 確定拠出年金で老後資金準備! 2017年からは専業主婦や公務員も対象に
第58回 中古住宅を購入してリフォームなら【フラット35】リノベがおすすめ
第57回 厚生年金、国民年金にはしっかり加入する!
第56回 20代・30代サラリーマンのお小遣い事情
第55回 実際の年齢ではなく「健康年齢」で保険料が決まる保険が登場!
第54回 おすすめ投資信託は「ノーロード」&「インデックス型」&「バランス型」(2)
第53回 おすすめ投資信託は「ノーロード」&「インデックス型」&「バランス型」(1)
第52回 子供のできたときに入る生命保険は「収入保障保険」
第51回 新入社員は必読! 給与明細を徹底解剖
第50回 子供の教育費の目安とは? 高校までは毎年の収入の範囲でカバーする!
第49回 正社員なら30歳までに200~300万円貯めよう!
第48回 2016年3月の住宅ローン金利が史上最低を更新!?
第47回 マイナス金利で「個人向け国債」が高利回り商品に!?
第46回 マイナス金利、住宅ローンは「固定金利」への切り替えの絶好機!?
第45回 通勤手当の非課税限度額が月15万円に引き上げられる!?
第44回 1月から医療費の領収書はちゃんと保管! 確定申告をして節税をしよう!
第43回 『ジュニアNISA』がはじまる前に「贈与税」の仕組みを理解しておこう!
第42回 子供や孫ができたら「ジュニアNISA」口座を開設して教育資金の準備をする!?
第41回 新しい年を前に! 一生涯の収支計画を作ってみよう!!
第40回 年末調整の「生命保険料控除」で得する方法
第39回 女性専用の医療保険…普通の医療保険とどこが違う?
第38回 「老後破産」に陥らない!!--20代・30代からのライフプランの考え方(3)
第37回 「老後破産」に陥らない!!--20代・30代からのライフプランの考え方(2)
第36回 「老後破産」に陥らない!!--20代・30代からのライフプランの考え方(1)
第35回 中古住宅を個人から買うときは、「消費税」がかからない!!
第34回 旅に出るときは、スマホで旅行保険に加入して万が一の事態に備える!
第33回 子供の教育費はこうして準備する! (3)
第32回 子供の教育費はこうして準備する! (2)
第31回 子供の教育費はこうして準備する! (1)
第30回 財形貯蓄をしている子育て世帯に朗報! 「財形住宅融資」が金利を▲0.2%優遇
第29回 「結婚・子育て資金」を"非課税"でもらえる制度ができた!
第28回 物価上昇時におススメ! "超短期"の「定期預金」で安全確実にしっかり貯める!
第27回 クレジットカードより家計管理が断然便利!? デビットカードを使いこなす!
第26回 賃金が上昇したら、アップ分を元手に投資で増やす!…「積立投資信託」
第25回 住宅エコポイント制度が2年半ぶりに復活! 最大45万円分のポイントがもらえる!
第24回 がん保険に別途入る必要はない!? - 医療保険の入り方(2)
第23回 病気やけがで入院・手術になったらどうする!? - 医療保険の入り方(1)
第22回 【フラット35】Sが拡充!? 長期固定金利が当初5年、10年が変動金利並みに!
第21回 「ふるさと納税」が拡充! 寄附の上限額が2倍になる!?
第20回 「仕事」だけでなく、「家計」でも"1年の目標"を立てよう!
第19回 "超低金利時代"の住宅ローン、「変動金利」と「固定金利」のどちらを選ぶ?
第18回 「晩婚夫婦」の家計が、"より慎重で計画的"な運営を求められるワケ
第17回 日本銀行の追加の「超金融緩和政策」に、サラリーマンはどう対処する?
第16回 「財形貯蓄」はサラリーマンの貯蓄の"王道" - どんなメリットがある!?
第15回 20代・30代のフルタイム共働きサラリーマンの家計管理術(2)
第14回 20代・30代のフルタイム共働きサラリーマンの家計管理術(1)
第13回 入院・手術するなら年内・年明けどっちが得? 高額療養費制度が2015年に変わる!
第12回 保障を残しつつ、今後の保険料の支払いをストップできる『払済保険』って何?
第11回 近くにカーステーションがあれば、クルマを持たず「カーシェアリング」を使う!
第10回 帰省先でも役立つ! 人のクルマを借りるときは「超短期自動車保険」に入る!
第9回 金利だけくらべてはダメ! 住宅ローンはコストも含めて比較する!!(2)
第8回 金利だけくらべてはダメ! 住宅ローンはコストも含めて比較する!!(1)
第7回 生命保険の保険料、「年払い」にするだけで節約できるって知ってた?
第6回 ボーナスの時期こそ! 「住宅ローン」の"繰上返済"は、早ければ早いほど効果大!!
第5回 『ふるさと納税』で地域貢献&美味しい特産品をお得にゲット!
第4回 「インフレ時代」の貯蓄術--少しでも"金利"の高いものを選ぼう!
第3回 おじいちゃん、おばあちゃんから子どもの教育費をもらって家計にゆとりを!
第2回 カードで買い物はいいが、「リボルビング払い」はもったいない。
第1回 確定拠出年金の「マッチング拠出」は、"節税"の観点から積極的にやる!

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