【コラム】

サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック

52 子供のできたときに入る生命保険は「収入保障保険」

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連載コラム『サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック』では、会社員が身につけておきたいマネーに関する知識やスキル・テクニック・ノウハウを、ファイナンシャルプランナーの中村宏氏が、独断も交えながらお伝えします。


世帯主が万が一死亡した場合に備える保障の考え方

子供が生まれたらすぐに考えるべき「お金のこと」が2つあります。ひとつは教育資金準備。そしてもうひとつは世帯主が万が一死亡した場合の保障です。この中でも優先して考えたいのが死亡保障です。

一般的に、子供がいない夫婦の世帯主が死亡しても、妻は経済的にはさほど困らないでしょう。もちろん非常事態には違いありません。しかし、"生活費を稼ぐ"ということに関しては、それまで共働きであったら、妻はそのまま働き続ければいいでしょう。共働きでない場合でも、妻が働き始めることへの障害は特にありません。

しかし、子供が生まれたらそうもいきません。育児が必要な時期は十分に働けません。また、子供には教育費がかかります。公立学校中心の教育でも大学卒業までに1,000万円以上の教育費がかかります。私立学校や仕送りが必要な場合はもっとかかります。 遺族年金という公的な年金制度や、児童扶養手当などの福祉制度があるにはありますが、十分な額とは言えません。

そのため、子供ができたら、世帯主の死亡リスクに備えて大きな死亡保障を確保する必要があります。

そのときのポイントは、次の3つです。

1. 子供が経済的に自立するまでの期間限定(目安として大学を卒業するまでの23年~25年)
2. 教育費と生活費の一部をカバーする金額
3. 必要な保障金額は、子供の成長に伴って少なくなる

この3つのポイントを兼ね備えた生命保険商品が「収入保障保険」です。

「収入保障保険」は保険金を年金の形で受け取れる定期死亡保険

収入保障保険のイメージは、下の図の通りです。

「収入保障保険」とは

契約時に保険期間と年金月額を設定します。保険期間は、下の子供が経済的に自立するまでの期間を目安にします。年金月額は、世帯主の収入や子供に受けさせたい教育、生活費にもよりますが、10万円~30万円くらいの範囲です。

年数が経過すると、子供が成長するのに合わせて保障額も減っていきます。

なお、収入保障保険は、被保険者(世帯主)が死亡した時点で、一時金で受け取ることも可能です。ただし一時金での受取額は、受取年金総額よりも少なくなります。

タバコを吸わない人にはリスク細分型の収入保障保険が人気

収入保障保険は様々な保険会社が提供していますが、なかでもタバコを吸わない健康体の方に人気なのが、リスク細分型の商品です。人気の理由は、タバコを吸う人や標準体の人に比べて、保険料が安く設定されているからです。割引率は商品によって異なりますが、3割以上も安くなる場合もあります。

このようなリスク細分型の収入保障保険は、主に外資系の生命保険会社や、損害保険系の生命保険会社が販売しています。

配偶者(妻)も共働きを続ける予定なら「収入保障保険」に加入を!

死亡保障によって万が一の事態に備える必要があるのは、世帯主だけではありません。子供が生まれても共働きを続ける場合は、配偶者(妻)も収入保障保険への加入を検討した方がいいでしょう。

万が一妻が死亡した場合、それまでの妻の収入が途絶えてしまいます。さらに、国の遺族年金も夫や子供には支給されません。

そのため、妻の収入を生活費や住宅ローン返済、教育費の一部に使おうと考えている場合には、妻も収入保障保険に加入する必要があります。

万が一のことは考えたくないものです。しかし、それが起こると遺族の生活が壊れてしまいます。子供ができたら、まずは収入保障保険のような死亡保障で備え、その上で貯蓄などによるライフイベント資金の準備を検討するようにしましょう。

執筆者プロフィール : 中村宏(なかむら ひろし)

ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、一級ファイナンシャルプランニング技能士。ベネッセコーポレーションを経て、2003年にFPとして独立し、FPオフィス ワーク・ワークスを設立。

「お客様の『お金の心配』を自信と希望にかえる!」をモットーに、顧客の立場に立った個人相談やコンサルティングを多数行っているほか、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿などで生活のお金に関する情報や知識、ノウハウを発信。新著:『老後に破産する人、しない人』(KADOKAWA中経出版)

メルマガ「生活マネー ミニ講座」(平日・毎日配信)
HP「FPオフィス ワーク・ワークス」

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インデックス

連載目次
第76回 クレジットカードの使い方の基本
第75回 エンゲル係数を計算してみよう!
第74回 後悔しないマイホーム予算の立て方(2)
第73回 後悔しないマイホーム予算の立て方(1)
第72回 サラリーマンもiDeCo(イデコ)に加入することができる?
第71回 2017年4月からも、学資保険や個人年金保険で資金準備をする?
第70回 「結婚にかかるお金」を参考に貯蓄目標額を設定する!
第69回 「セルフメディケーション税制」を使って税金を節約しよう!
第68回 20代~30代は、2018年からスタートする「積立型NISA」を活用しよう!
第67回 年末年始は少し時間をかけて、家計や資産を点検して来年の目標を作る!
第66回 贈与を受けると贈与税がかかる!?
第65回 年末調整の情報を活用し、「ふるさと納税」ができる金額を年内に確認しよう
第64回 住宅ローンの借り換えは、金利だけでなくコストにも注意!
第63回 中途退職時に受け取る退職金、使いすぎに注意!
第62回 年末調整の季節が到来! - サラリーマンもたまには「税金」のことを考えよう
第61回 コンビニATM、時間外でも手数料無料の金融機関は?
第60回 利回り8.3%の「百貨店友の会」、預貯金金利が低い今こそおすすめ
第59回 確定拠出年金で老後資金準備! 2017年からは専業主婦や公務員も対象に
第58回 中古住宅を購入してリフォームなら【フラット35】リノベがおすすめ
第57回 厚生年金、国民年金にはしっかり加入する!
第56回 20代・30代サラリーマンのお小遣い事情
第55回 実際の年齢ではなく「健康年齢」で保険料が決まる保険が登場!
第54回 おすすめ投資信託は「ノーロード」&「インデックス型」&「バランス型」(2)
第53回 おすすめ投資信託は「ノーロード」&「インデックス型」&「バランス型」(1)
第52回 子供のできたときに入る生命保険は「収入保障保険」
第51回 新入社員は必読! 給与明細を徹底解剖
第50回 子供の教育費の目安とは? 高校までは毎年の収入の範囲でカバーする!
第49回 正社員なら30歳までに200~300万円貯めよう!
第48回 2016年3月の住宅ローン金利が史上最低を更新!?
第47回 マイナス金利で「個人向け国債」が高利回り商品に!?
第46回 マイナス金利、住宅ローンは「固定金利」への切り替えの絶好機!?
第45回 通勤手当の非課税限度額が月15万円に引き上げられる!?
第44回 1月から医療費の領収書はちゃんと保管! 確定申告をして節税をしよう!
第43回 『ジュニアNISA』がはじまる前に「贈与税」の仕組みを理解しておこう!
第42回 子供や孫ができたら「ジュニアNISA」口座を開設して教育資金の準備をする!?
第41回 新しい年を前に! 一生涯の収支計画を作ってみよう!!
第40回 年末調整の「生命保険料控除」で得する方法
第39回 女性専用の医療保険…普通の医療保険とどこが違う?
第38回 「老後破産」に陥らない!!--20代・30代からのライフプランの考え方(3)
第37回 「老後破産」に陥らない!!--20代・30代からのライフプランの考え方(2)
第36回 「老後破産」に陥らない!!--20代・30代からのライフプランの考え方(1)
第35回 中古住宅を個人から買うときは、「消費税」がかからない!!
第34回 旅に出るときは、スマホで旅行保険に加入して万が一の事態に備える!
第33回 子供の教育費はこうして準備する! (3)
第32回 子供の教育費はこうして準備する! (2)
第31回 子供の教育費はこうして準備する! (1)
第30回 財形貯蓄をしている子育て世帯に朗報! 「財形住宅融資」が金利を▲0.2%優遇
第29回 「結婚・子育て資金」を"非課税"でもらえる制度ができた!
第28回 物価上昇時におススメ! "超短期"の「定期預金」で安全確実にしっかり貯める!
第27回 クレジットカードより家計管理が断然便利!? デビットカードを使いこなす!
第26回 賃金が上昇したら、アップ分を元手に投資で増やす!…「積立投資信託」
第25回 住宅エコポイント制度が2年半ぶりに復活! 最大45万円分のポイントがもらえる!
第24回 がん保険に別途入る必要はない!? - 医療保険の入り方(2)
第23回 病気やけがで入院・手術になったらどうする!? - 医療保険の入り方(1)
第22回 【フラット35】Sが拡充!? 長期固定金利が当初5年、10年が変動金利並みに!
第21回 「ふるさと納税」が拡充! 寄附の上限額が2倍になる!?
第20回 「仕事」だけでなく、「家計」でも"1年の目標"を立てよう!
第19回 "超低金利時代"の住宅ローン、「変動金利」と「固定金利」のどちらを選ぶ?
第18回 「晩婚夫婦」の家計が、"より慎重で計画的"な運営を求められるワケ
第17回 日本銀行の追加の「超金融緩和政策」に、サラリーマンはどう対処する?
第16回 「財形貯蓄」はサラリーマンの貯蓄の"王道" - どんなメリットがある!?
第15回 20代・30代のフルタイム共働きサラリーマンの家計管理術(2)
第14回 20代・30代のフルタイム共働きサラリーマンの家計管理術(1)
第13回 入院・手術するなら年内・年明けどっちが得? 高額療養費制度が2015年に変わる!
第12回 保障を残しつつ、今後の保険料の支払いをストップできる『払済保険』って何?
第11回 近くにカーステーションがあれば、クルマを持たず「カーシェアリング」を使う!
第10回 帰省先でも役立つ! 人のクルマを借りるときは「超短期自動車保険」に入る!
第9回 金利だけくらべてはダメ! 住宅ローンはコストも含めて比較する!!(2)
第8回 金利だけくらべてはダメ! 住宅ローンはコストも含めて比較する!!(1)
第7回 生命保険の保険料、「年払い」にするだけで節約できるって知ってた?
第6回 ボーナスの時期こそ! 「住宅ローン」の"繰上返済"は、早ければ早いほど効果大!!
第5回 『ふるさと納税』で地域貢献&美味しい特産品をお得にゲット!
第4回 「インフレ時代」の貯蓄術--少しでも"金利"の高いものを選ぼう!
第3回 おじいちゃん、おばあちゃんから子どもの教育費をもらって家計にゆとりを!
第2回 カードで買い物はいいが、「リボルビング払い」はもったいない。
第1回 確定拠出年金の「マッチング拠出」は、"節税"の観点から積極的にやる!

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