中国に先週行って参りました。具体的には、月並みの北京・上海と出発前には、思っていましたが、実際に行ってみると色々な驚きを経験しました。

北京は、北京オリンピック開催が起爆剤になったことはまず間違いないと思いますが、自然に和んだ都市の再開発がなされていて、空港からホテルまでの間、景色を夢中になって見ていました。旅行記については私のブログに掲載いたしておりますので、そちらをご参照ください。ここでは旅行記に書ききれなかったことで是非お伝えしたいことをお話します。

エネルギッシュな中国(画像はイメージ)

中国では水が硬質で、飲むとおなかを壊してしまいます。ですからレストランで出るのも冷ました白湯ですし、氷もほとんど使いません。要は凍らせていても、解ければやはり飲めない水になるからです。

したがって、ホテルの部屋に500ミリリットルのペットボトルに入ったミネラルウォーターが3本用意されています。駅にも飲める水をくめるところがあり、長旅用に皆ペットボトルや水筒にいれていました。中国では、まだまだ水が商売になるものと思われます。特に、エビアンなどフランスの水に人気がありました。

お酒

前々から思っており、香港、シンガポールでも以前から気がついてはいたことですが、今の中国人はお酒をほとんど飲みません。

日本では若い人が飲まなくなってはきましたが、その比ではありません。だから酒を買いにコンビニも行くと、それだけで日本人と見られるようです。

自転車

昔は大勢の人が自転車に乗っていましたが、それが豊かになって車社会になると、一時自転車から関心は離れました。しかし、特に北京の大気汚染問題が特に北京で深刻になり、自転車が見直されています。

今、北京が一番盛んですが、上海でも人気を博しているのが乗り捨て自由のレンタ・サイクルです。北京の場合、この自転車はブームになっており、駐輪場はどこも大混雑です。しかし、乗り捨てる方も車のインターチェンジの真ん中に乗り捨てるとか、川に投げ込んだりする者もいるようです。

野菜

野菜はやっぱり日本が一番だと思いました。現地の野菜はまず固く、そして味がありません。もともと生野菜を食べる習慣がないこともありますが、水は硬質の上、農薬がふんだんに使われているため、固くなってしまうものと思います。

今回訪ねてみて食事関係で思ったことは、もちろん、日本に生まれて日本の食事に慣れているからですが、日本で出る食事が素直においしいと思うことでした。しかし、上海の回転ずしなどはすごい人気で、店外まで列ができていましたので、存外私の見方も違っていないのではないかと思います。

発声

一般に、中国語とはかなり甲高い発音をするのが目立ちますが、北京や上海の地元の人の発音は大音響にはならず、むしろ声を抑えています。その発音を聞きますと、日本語に近く習ってみたいと思うほどです。

帰国後

中国に行ってきたと知り合いに言いますと、異口同音に大丈夫だったかと聞かれました。確かに諸般の理由から中国に対する抵抗感は強いと思います。しかし、だからこそ現地を見ていただきたいと思います。

私のモットーとしては「その国の通貨を扱うなら、その国に実際いってみること」が一番だと思います。なお、日本ではありませんのでなにもかもが自己責任ですから、その点は十分了解してください。

※画像は本文とは関係ありません。

執筆者プロフィール : 水上 紀行(みずかみ のりゆき)

バーニャ マーケット フォーカスト代表。1978年三和銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。1983年よりロンドン、東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。 東京外国為替市場で「三和の水上」の名を轟かす。1995年より在日外銀に於いて為替ディーラー及び外国為替部長として要職を経て、現在、外国為替ストラテジストとして広く活躍中。長年の経験と知識に基づく精度の高い相場予測には定評がある。なお、長年FXに携わって得た経験と知識をもとにした初の著書『ガッツリ稼いで図太く生き残る! FX』が2016年1月21日に発売される。詳しくはこちら