【コラム】

Mac Fan ソフトウェアレビュー

63 スライドショー作成ソフト「LiFE* with PhotoCinema 3」

大谷和利
 

63/70

ストーリー性のあるスライドショーを作成できる
新たな「おまかせシナリオ」機能を搭載【2009年8月号掲載】


簡単な操作で写真をスタイリッシュな映像(フォトシネマ)に変身させる「LiFE* with PhotoCinema」の最新版が登場した。新たに、目的別のシナリオに合わせてフォトシネマを自動生成する「おまかせシナリオ」機能を備えたほか、動画ファイルの挿入、ハイビジョンサイズでの出力にも対応。また、完成したフォトシネマをYouTubeに直接アップロードできる機能も追加し、インターネットとの親和性が高められている。


スペック

[発売元] デジタルステージ [価格] 1万2,800円 [OS] Mac OS X 10.4.11またはMac OS X 10.5.7 [メモリ] 1GB以上の実装メモリ(2GB以上推奨) [HD] 10GB以上(20GB以上の空き容量を推奨) [備考]PowerPC G5、またはインテルCPUを搭載したMacに対応。1024×768ピクセル以上のモニタ(1280×1024ピクセル以上を推奨) [掲載号] 「Mac Fan」2009年8月号

OVERVIEW

本製品は、写真をベースとして映画のようにスタイリッシュなムービー(フォトシネマ)を簡単に作成できる「LiFE* with PhotoCinema (ライフ・イズ・フォトシネマ)」シリーズの最新バージョンだ。同シリーズは、2002年6月に登場した初代バージョンによってデジタルフォトスライドショーの概念を革新し、新たなジャンルを形成するきっかけを作り出した。

そして本バージョンでは、誰もがドラマチックな映像作成ができるよう、ステップバイステップで作成の指示を埋め込むなど、意欲的なインターフェイスアイデアを導入。併せて、最近の映像再生環境の広がり(家庭におけるハイビジョンテレビの一般化や、インターネット上の動画共有サイトの普及など)を見据えて、より高画質なフォトシネマの生成や、YouTubeへの直接アップロードも実現している。

(1) 簡単な手順で可能なYouTubeアップロード
YouTubeへのアップロードはシアター画面から行える。アカウントとパスワードを設定しておけば、公開設定(プライベート/パブリック)と解像度を選択し、タイトルなどを入力するだけでOKだ

シリーズの基本である簡便さと映像のクオリティの高さに磨きをかけつつ、昨今のデジタル環境に合った機能を盛り込んだ意欲的なバージョンアップだといえる。

FOCUS ON

起動して最初に表示されるシアター画面では、中央上部の再生用スクリーンを囲むようにしてDVDパッケージ風のフォトシネマのアイコンが並ぶ。この画面レイアウトや、見たいフォトシネマのアイコンを選択して再生する操作方法はシリーズ共通のものだ。しかし、全体に白を基調にピンクやブルー、グリーンのアクセントカラーをあしらってリニューアルされたデザインは、よりシンプルで柔らかな印象になった。そして、フォトシネマを「みる」というこの画面の役割を明示したうえで、1、2、3の番号順に操作を促すナビゲーションは、初めてソフトを使うユーザでも戸惑うことのないわかりやすいインターフェイスだ。このステップバイステップのインターフェイスアイデアは本製品全体に採用されている。

(2) 手順が画面でわかるインターフェイス
初期画面は、人に見てもらうというフォトシネマの原点を意識したシアター画面。画面設計は以前よりもシンプルで柔らかな印象となった

(3) 馴染み深い3ステップの「選ぶ画面」
「つくる」を選択をすると、写真、音楽、スタイルという3ステップの「選ぶ画面」に移行する。既存ユーザには馴染みがあり、新規ユーザも迷わない作りだ

フォトシネマの作り方自体も、まず写真セットを選び、音楽を選び、表示効果のスタイルを選ぶという3ステップ方式を踏襲しているが、本バージョンでは、写真セットの中に30秒までの動画(「MOV」や「MP4」形式をサポート)も含められるようになり、表現の幅が広がっている。

(4) 新たに加わった動画挿入機能
あくまでも写真が主役だが、新たに30秒までのショートムービーの挿入(オープニング、インサート、エンディング)にも対応した。映画のようなエンドロールもサポートし、フォトシネマの完成度を高められる

さらに、フォトシネマを自動生成するモードも、見た目の演出だけでなく、スナップ、旅、ウェディングなどの目的に応じたストーリーを選択できる「おまかせシナリオ」へと進化している。ダイアログに従ってキメ写真を選択し、文字の入力を行っていけば、ストーリー性のある、ドラマチックなムービーがあっという間に完成する。もちろん、出来上がったムービーの演出を再編集したり、一から自分で作り上げていく「じぶんでモード」もあり、画面切り替えの演出や文章を表示するタイミングなどを自由に調整できる。

(5) 意図的にキメられる「おまかせシナリオ」
「おまかせシナリオ」は、ステップバイステップでムービー作成を支援する。どの写真をキメ写真にするか選んだり、どんな文章を入れるか手本を示してくれる。文字、写真ともに意図した「キメ」の演出が可能となった

(6) おまかせ後の調整も自由自在
使用する写真と表示効果、タイミングをマニュアル設定可能な「じぶんでモード」も健在だ。「おまかせシナリオ」で大まかに組み立て「じぶんでモード」で調整すると楽に独自性を演出できる

簡便さの中にユーザのオリジナリティを盛り込むための工夫を凝らし、これまで以上に高品位なフォトシネマの生成が可能になった本バージョンは、このシリーズの1つの完成形と呼ぶに相応しい。

AFTER REVIEW

内蔵された美しい日本語フォントや生演奏によるサンプルBGMなど、デジタルステージのセンスと意気込みを改めて感じさせる製品だ。画面のテイストが男性ユーザにはややスイートすぎるかもしれないが、製品の楽しさを操作画面にまで反映させた手腕には感心する。フルスクリーン再生後にほかのソフトのウインドウサイズが影響を受ける仕様は要改良だが、画質と動きの品質の高さは価格に見合うものだ。

63/70

インデックス

連載目次
第70回 Flashアニメーション作成ソフト「かんたんWebアニメーション2」
第69回 DVDコピー/動画変換ソフト「Roxio Popcorn 4」
第68回 WEBサイト作成ソフト「BiND for WebLiFE*3.5」
第67回 ToDo管理ソフト「Things Mac」
第66回 データ復旧ソフト「データレスキュー3」
第65回 動画ダウンロード&変換ソフト「チューブ&ニコ録画2コンプリート」
第64回 WEBサイト作成ソフト「BiND for WebLiFE*3」
第63回 スライドショー作成ソフト「LiFE* with PhotoCinema 3」
第62回 セキュリティソフト「ノートン・インターネットセキュリティ Mac版」
第61回 ディスクライティングソフト「Toast 10 Titanium」
第60回 画像処理ソフト「Nik Software Sharpener Pro 3.0」
第59回 申告書類作成ソフト「Macの青色申告5」
第58回 データベース作成ソフト「FileMaker Pro 10」
第57回 統合オフィスソフト「スタースイート 9」
第56回 ファイル復元ソフト「完全復元PRO for Mac」
第55回 名刺管理ソフト「名刺万能 for Macintosh」
第54回 仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop 4.0 for Mac」
第53回 翻訳ソフト「翻訳ピカイチ 2009 plus for Macintosh」
第52回 スライドショー作成ソフト「パルプモーション・アドバンス 英語版」
第51回 データベース作成ソフト「Bento 2」
第50回 写真合成ソフト「Photomatix Pro 3.0」
第49回 ユーティリティ「iPartition 3」
第48回 年賀状作成ソフト「宛名職人 Ver.15」
第47回 マンガ制作ソフト「ComicStudioEX 4.0」
第46回 Photoshop/Apertureプラグイン「Nik Software Silver Efex Pro」
第45回 DTMソフト「Digital Performer 6」
第44回 インテリアシミュレーション「インテリア プロ 4.0」
第43回 DJソフト「djay」
第42回 RAW現像・画像管理ソフト「Adobe Photoshop Lightroom 2」
第41回 ディスクメンテナンス「Drive Genius 2」
第40回 動画ダウンローダ「チューブ&ニコ録画 for Mac」
第39回 iTunesユーティリティ「TuneRanger」
第38回 RAW現像ソフト「DxO Optics Pro v5」
第37回 ユーティリティソフト「Spring Cleaning 9」
第36回 PDF活用ソフト「Adobe Acrobat 9 Pro」
第35回 日本語入力ソフト「ATOK 2008 for Mac」
第34回 マネー管理ソフト「Master Money for Mac 2」
第33回 バックアップソフト「パーソナルバックアップ X5」
第32回 写真編集・管理ソフト「Aperture 2」
第31回 翻訳ソフト「MAC-Transer 2008 プロフェッショナル」
第30回 グラフィックソフト「OmniGraffle 5 Professional」
第29回 CD/DVDライティングソフト「Toast 9 Titanium」
第28回 Photoshopプラグイン「Nik Color Efex Pro 3.0 COMPLETE EDITION」
第27回 携帯電話メモリ管理ソフト「携帯万能 for Macintosh」
第26回 セキュリティソフト「ウイルスバリアX5」
第25回 セキュリティソフト「ネットバリアX5」
第24回 画像管理ソフト「PhotoBase Pro」
第23回 ファイル復旧ソフト「ファイルサルベージ 6 PRO」
第22回 3DCGソフト「Shade 10 Professional」
第21回 ウイルス対策ソフト「Norton AntiVirus 11 for Mac」
第20回 ペイントソフト「Kid Pix Deluxe 3X」
第19回 ペイントソフト「Corel Painter Essentials 4」
第18回 ムービー編集ソフト「Final Cut Express 4」
第17回 圧縮・解凍ソフト「StuffIt Deluxe 12 英語版」
第16回 3DCGプラグインソフト「STRATA DESIGN 3D[in] 日本語版 for Mac OS X」
第15回 サウンド取り込み・編集ソフト「WireTap Studio」
第14回 宛名印刷ソフト「宛名職人Ver.15」
第13回 動画ダウンロード/変換ソフト「Video SAVE for Macintosh」
第12回 会計ソフト「A&A会計」
第11回 DVDコピー/動画変換ソフト「Roxio Popcorn 3」
第10回 DTMソフト「Logic Studio」
第9回 マインドマップ作成ツール「MindManager 7 Mac」
第8回 アニメーション作成ソフト「パルプモーション」
第7回 キャプチャツール「Snapz Pro X」
第6回 3DCGソフト「iPoser 7 for Mac OS X」
第5回 RAW現像ソフト「ArcSoft DigitalDarkroom」
第4回 Webサイト作成ソフト「BiND for WebLiFE*」
第3回 コンテンツ管理システム「Movable Type 4」
第2回 ファイルデータベースソフト「Microsoft Expression Media」
第1回 Flashアニメ作成ソフト「かんたんWebアニメーション」

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