【コラム】

Mac Fan ソフトウェアレビュー

51 データベース作成ソフト「Bento 2」

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表計算ソフトとの互換性を向上し、入力操作もより快適に
【2009年1月号掲載】


2008年の3月に登場したパーソナル・データベースソフト「Bento」が、ユーザからのさまざまな声に応えて早くもバージョンアップを果たした。「Bento 2」のもっとも大きな特徴は、「Microsoft Excel」や「Numbers」のデータを直接読み込んで変換することができるようになったことだろう。表計算ソフトでお馴染みの入力操作も取り入れ、より多くのユーザにとって使いやすいソフトへと進化した。


スペック

[発売元] ファイルメーカー [価格] 1ライセンス:5,040円、ファミリーパック(5ライセンス):1万290円 [OS] Mac OS X 10.5.4以上 [メモリ] 512MB以上(1GB以上を推奨) [備考] 867MHz以上のPowerPC G4/G5、またはインテルCPUを搭載したMac [掲載号] 「Mac Fan」2009年1月号

OVERVIEW

Bentoは、住所録や顧客リスト、本やDVDなどのコレクション管理、その他個人が持つさまざまな情報を整理できるデータベース作成ソフトだ。一からデータベースを作成する以外にも、Mac OS X付属の住所録「アドレスブック」やカレンダーソフト「iCal」のデータを自動的に読み込ませ、項目を独自に追加して活用することもできる。

初のメジャーバージョンアップとなる本製品では、ユーザからのリクエストに応え、多くの改良が施されている。中でも注目は、「Microsoft Excel(以下、エクセル)」や、アップル製の表計算ソフト「Numbers(ナンバーズ)」形式のファイルを読み込んで活用できるようになったことだ。

さらに、タブ区切りのテキストデータも読み込めるようになった。かつてアップルが販売していたビジネスソフト「AppleWorks(アップルワークス)」のデータも、利用することができるわけだ。また、これらの表計算ソフトから、コピー&ペーストでデータを持ってくることもできる。

(1) 表計算ソフトからコピー&ペーストできる
エクセルやナンバーズの表から、任意の範囲をコピー&ペーストでデータを移行したり、逆にBentoからデータをペーストすることができる。なお、エクセルでのセルの書式設定は反映されない

インターフェイスにも改良が施された。Bentoは、1つのレコードをカードのように表示する「フォーム形式」と表計算ソフトのような「表形式」、この2種類の表示形式がある。Macユーザに馴染みの深いカード型データベースのインターフェイスと、表計算ソフトを使っているユーザにとって見慣れたインターフェイスの両方を備えているのが前バージョンの特徴だが、本バージョンでは、さらに一歩進んでウインドウを分割して両方を表示させることができるようになった。

(2) 分割表示でわかりやすく
分割表示レイアウトでは上に表形式、下にフォーム形式を表示し、それぞれから編集できるようになっている。表計算ソフトを使っていたユーザにはわかりやすいレイアウトだ

さらに、テンプレートの書き出し/読み込みが可能になったことや、データベースの中に「メールメッセージ」フィールドを追加してメールを関連付けられるようになった点も見逃せない注目ポイント。メッセージの登録操作も、ドラッグ&ドロップだけと簡単だ。

(3) メールメッセージを登録できる
Mailのメッセージをデータベースの中に取り込めるようになった。メッセージを選択して[スペース]キーを押すとMac OS Xのクイックルックと同じ要領で内容を表示できる

FOCUS ON

Bentoでは、情報を「レコード」や「フィールド」といった言葉で分類する。住所録で例えると、一人一人の情報が1レコードにあたり、その中の「電話番号」や「アドレス」などの項目がフィールドにあたる。

(4) 使いやすいインポートウィザード
データを読み込む際に表示される「インポートウィザード」。読み込み結果をプレビューしながら各種の設定を行うことができる

エクセルのデータを読み込ませると、「行」をレコードとして、「列」をフィールドとして処理する。読み込み時には、フィールドのタイプ(テキストなのか、数値なのか)をフィールドごとに選択できたりと、かなり細かな設定ができ、元のデータをしっかりと活かして取り込めるのがうれしい。

また、データの入力操作もこれまで以上に快適になった。例えば、表示方法を表形式にすると、「フィルダウン」という操作でデータを追加できるようになっている。さらに、表形式での編集中、エクセルでいう「セル」単位で項目をコピー&ペーストできるようにもなった。

(5) フィルダウンが使える
同じデータを複数入力するとき、エクセルなどと同じようにセルの端をドラッグ&ドロップしてデータを増やしていける。行が増えると同時にレコードは増えていく

こういった表計算ソフト特有の操作にも対応したことで、データベース作成ソフトをまったく触ったことがない人でも、戸惑わずにデータを入力できるはずだ。もちろん、大量のデータを迅速に修正・追加するうえでも、非常に有効な機能アップといえる。

(6) 住所からGoogleマップを表示可能
住所のフィールドに新しくボタンが加わり、Googleマップを使って地図の表示が可能になった。しかし、ビル名などが入っている場合、うまく表示できないこともある

AFTER REVIEW

前バージョンでは対応形式が限られていたが、本バージョンでエクセルやナンバーズのファイルを読み込めるようになり活躍の場はさらに広がった。表計算ソフトでもさまざまな情報をリスト管理できるが、管理したい情報にアドレスブックやメールメッセージを関連付けられるのは、表計算ソフトにはない魅力だ。Mac内の情報を有効活用することで、より情報密度の高いベータベースが作成できるだろう。

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インデックス

連載目次
第70回 Flashアニメーション作成ソフト「かんたんWebアニメーション2」
第69回 DVDコピー/動画変換ソフト「Roxio Popcorn 4」
第68回 WEBサイト作成ソフト「BiND for WebLiFE*3.5」
第67回 ToDo管理ソフト「Things Mac」
第66回 データ復旧ソフト「データレスキュー3」
第65回 動画ダウンロード&変換ソフト「チューブ&ニコ録画2コンプリート」
第64回 WEBサイト作成ソフト「BiND for WebLiFE*3」
第63回 スライドショー作成ソフト「LiFE* with PhotoCinema 3」
第62回 セキュリティソフト「ノートン・インターネットセキュリティ Mac版」
第61回 ディスクライティングソフト「Toast 10 Titanium」
第60回 画像処理ソフト「Nik Software Sharpener Pro 3.0」
第59回 申告書類作成ソフト「Macの青色申告5」
第58回 データベース作成ソフト「FileMaker Pro 10」
第57回 統合オフィスソフト「スタースイート 9」
第56回 ファイル復元ソフト「完全復元PRO for Mac」
第55回 名刺管理ソフト「名刺万能 for Macintosh」
第54回 仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop 4.0 for Mac」
第53回 翻訳ソフト「翻訳ピカイチ 2009 plus for Macintosh」
第52回 スライドショー作成ソフト「パルプモーション・アドバンス 英語版」
第51回 データベース作成ソフト「Bento 2」
第50回 写真合成ソフト「Photomatix Pro 3.0」
第49回 ユーティリティ「iPartition 3」
第48回 年賀状作成ソフト「宛名職人 Ver.15」
第47回 マンガ制作ソフト「ComicStudioEX 4.0」
第46回 Photoshop/Apertureプラグイン「Nik Software Silver Efex Pro」
第45回 DTMソフト「Digital Performer 6」
第44回 インテリアシミュレーション「インテリア プロ 4.0」
第43回 DJソフト「djay」
第42回 RAW現像・画像管理ソフト「Adobe Photoshop Lightroom 2」
第41回 ディスクメンテナンス「Drive Genius 2」
第40回 動画ダウンローダ「チューブ&ニコ録画 for Mac」
第39回 iTunesユーティリティ「TuneRanger」
第38回 RAW現像ソフト「DxO Optics Pro v5」
第37回 ユーティリティソフト「Spring Cleaning 9」
第36回 PDF活用ソフト「Adobe Acrobat 9 Pro」
第35回 日本語入力ソフト「ATOK 2008 for Mac」
第34回 マネー管理ソフト「Master Money for Mac 2」
第33回 バックアップソフト「パーソナルバックアップ X5」
第32回 写真編集・管理ソフト「Aperture 2」
第31回 翻訳ソフト「MAC-Transer 2008 プロフェッショナル」
第30回 グラフィックソフト「OmniGraffle 5 Professional」
第29回 CD/DVDライティングソフト「Toast 9 Titanium」
第28回 Photoshopプラグイン「Nik Color Efex Pro 3.0 COMPLETE EDITION」
第27回 携帯電話メモリ管理ソフト「携帯万能 for Macintosh」
第26回 セキュリティソフト「ウイルスバリアX5」
第25回 セキュリティソフト「ネットバリアX5」
第24回 画像管理ソフト「PhotoBase Pro」
第23回 ファイル復旧ソフト「ファイルサルベージ 6 PRO」
第22回 3DCGソフト「Shade 10 Professional」
第21回 ウイルス対策ソフト「Norton AntiVirus 11 for Mac」
第20回 ペイントソフト「Kid Pix Deluxe 3X」
第19回 ペイントソフト「Corel Painter Essentials 4」
第18回 ムービー編集ソフト「Final Cut Express 4」
第17回 圧縮・解凍ソフト「StuffIt Deluxe 12 英語版」
第16回 3DCGプラグインソフト「STRATA DESIGN 3D[in] 日本語版 for Mac OS X」
第15回 サウンド取り込み・編集ソフト「WireTap Studio」
第14回 宛名印刷ソフト「宛名職人Ver.15」
第13回 動画ダウンロード/変換ソフト「Video SAVE for Macintosh」
第12回 会計ソフト「A&A会計」
第11回 DVDコピー/動画変換ソフト「Roxio Popcorn 3」
第10回 DTMソフト「Logic Studio」
第9回 マインドマップ作成ツール「MindManager 7 Mac」
第8回 アニメーション作成ソフト「パルプモーション」
第7回 キャプチャツール「Snapz Pro X」
第6回 3DCGソフト「iPoser 7 for Mac OS X」
第5回 RAW現像ソフト「ArcSoft DigitalDarkroom」
第4回 Webサイト作成ソフト「BiND for WebLiFE*」
第3回 コンテンツ管理システム「Movable Type 4」
第2回 ファイルデータベースソフト「Microsoft Expression Media」
第1回 Flashアニメ作成ソフト「かんたんWebアニメーション」

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