【コラム】

Mac Fan ソフトウェアレビュー

4 Webサイト作成ソフト「BiND for WebLiFE*」

    大谷和利  [2009/03/20]

    スタイリッシュかつ高機能
    優しさまで備えた新発想のWEB作成ソフト【2007年10月号掲載】


    ダイナミックなスライドショー作成ソフト「LiFE with PhotoCinema*」やFlashメインのWEBサイト作成ソフト「ID for WebLiFE*」で、アプリケーション分野に新たな世界を切り開いてきたデジタルステージの最新作が登場した。WEBページの構造を「エリア」「レイアウト」「ブロック」の集合体と認識することによって柔軟で制約の少ない編集手法を実現。一般ユーザでも、WEBブラウザの互換性が高くAjaxにも対応した、本格的なWEBサイトを簡単に構築・管理できる。使い続けられるバインダー式の製品パッケージや、Apple製品に匹敵するルック&フィールも魅力だ。


    スペック

    [発売元] デジタルステージ  [価格] 1万9,800円 [OS] Mac OS X 10.3以上 [メモリ] 512MB以上 [HD] 500MB以上(2GB以上を推奨) [備考] PowerPC G5以上もしくはIntel Core Duo以上のCPU。1024×768ピクセル以上のモニタ(1280x1024ピクセル以上推奨)。インターネット接続環境とメールアドレス(初回起動時のみ必須)。FTP接続できるWEBサーバ、もしくはSYNCサービス [掲載号] 「Mac Fan」2007年10月号

    OVERVIEW

    今、WEBサイトの制作環境は、プロ向けの高機能だが専門的なハイエンドツールと、カジュアルユーザ向けに簡略化されたブログ的サービスに二極化している。そのため、自由度の高いレイアウトのWEBサイトを、最小限の手間で構築したいと思っても、ほとんど選択肢がないのが現状だ。

    デジタルステージは、この潜在ニーズに着目し、専門知識のないユーザでも最新のWEB技術をフルに活用してWEBサイト構築が行え、バインダーのページを増やすように気軽に更新・拡張できる「BiND for WebLiFE* (以下、BiND)」を開発した。

    BiNDでは、さまざまなテンプレートの組合せで作業を進めていく。テンプレートといってもブログのような固定化されたものではない。BiNDは、WEBページの要素をメインとなる記事部分やコラム、写真、などの塊(ブロック)に分け、その構造を保持したままレイアウト化する独自の技術によって「生きたテンプレート」とでも呼ぶべき仕組みを作り上げた。各ブロックは、後から位置を変えたり、表示スタイルを変更でき、簡便さと柔軟性が見事に両立している。

    編集はブロック単位で行う仕組みだ。手を加えたいブロックを選択して文章の入力やメディアデータの割り当てを繰り返すだけで、簡単に中身を作っていくことができる。

    (1) わかりやすいブロック単位での編集
    BiND内では、構成ブロックごとに選択して、個別に編集ウインドウを開いて編集を行う仕組みだ。ここではメインとなる写真ブロックに対しブロックエディタで写真を割りつけている

    (2) 可能な限りビジュアル化された各種設定
    WEBサイトの配色や背景画像など、ほとんどの設定をビジュアル的にわかりやすいGUIベースで行えるようになっている

    FOCUS ON

    BiNDが優れているのは、編集手順が簡便化されていても、出来上がるWEBサイトはハイエンドツールで作成したものと遜色ない点だ。例えば「おまかせで作る」を選択すると、複数のテンプレートを目的別にセット化したものが提案され、そこから選んで内容を埋めるだけでも水準以上のWEBサイトが完成する。逆に1から作る場合には、ページごとにテンプレートを選択して自分だけの構成を練ることもできる。最新のAjax技術を組み込んだテンプレートを使えば、動きのあるインターフェイスもお手のものだ。

    (3) おまかせと逐次制作の2モードを提供
    デジタルステージ製品ではお馴染みの半自動作成が可能な「おまかせ機能」と、逐次制作の2つのモードが用意されており、おまかせで作ったWEBサイト構成を手動で強化することも可能だ

    (4) 親切な「提案付き」のサイトシアター
    事前にWEBサイト全体のイメージを確認できるサイトシアター画面では、各ページの役割や入れるべきデータのポイントなどの提案が表示され、内容の充実したWEBサイト構築をサポートする

    (5) ワープロ感覚で扱えるページ構成要素
    ID for WebLiFE*がフラッシュアニメーション中心であるのに対し、BiNDは文章や画像はもちろんブログパーツなどを含む高度な編集が可能だ。もちろんID for WebLiFE*で作成したものも組み込める

    なお、iTunesのカバーフロー表示を彷彿とさせるサイトサンプルの選択画面など、Apple製ソフト並みの操作時の演出もBiNDの魅力であり、極力ゴミを出さないバインダー式の製品パッケージや、専用の有料レンタルサーバまで用意しているところに、デジタルステージの本気を感じる。そういう部分を含めたユーザとソフトの結びつきがサイト制作にも良い影響を与える、そんな好循環を予感させる製品だと思う。

    (6) サーチエンジン最適化対策も組み込み済み
    各種検索エンジンがインデックス化しやすいように説明文やキーワードを設定するSEO(サーチエンジン最適化)対策も組み込まれており、逆に特定コーナーを検索対象から外すこともできる

    AFTER REVIEW

    初心者でもプロ並みのWEBサイトが作れ、同時にプロも満足できる機能セットを提供することを目指すBiNDの意気込みは、ベータ版からも伝わってきた。ただし、既存のWEB制作ソフトユーザやブログユーザをどれだけ惹きつけられるかは気になるところ。価格に関しては、ウィンドウズ用の低価格ソフトにありがちな、機能を限定して簡易化したソフトとは違い、機能を考えれば十分リーズナブルだ。
    (※本製品は販売終了となっています)

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