安定した通信速度が魅力の定額制データ通信カード
【2009年1月号掲載】



スペック

[発売元] KDDI [価格] 通信プランによって異なる Packet WINシングル(フルサポート):月額基本使用料3,150円+月額パケット通信料上限額:3,780円、Packet WINシングル(シンプル):月額基本使用料2,205円+月額パケット通信料上限額:3,780円 [OS] Mac OS X 10.4以上(10.4のドライバはWEBからのダウンロード) [インターフェイス] ExpressCard/34 [サイズ/重量] 約W34×D5.1×H115mm(最厚部12.5mm)/約36g [掲載号] 「Mac Fan」2009年1月号

OVERVIEW

公衆無線LANスポットは増えてきているものの、どこでも無線LANにつながる状態とはほど遠い。そのため、MacBookなどのノート型マシンを持ち運ぶことの多いユーザにとって、外出先でインターネットを楽しむためのデータ通信カードは欠かせない。

(1) 小型アンテナを搭載
インターフェイスにExpressCard/34を採用。通信状態の悪い場所では、小型アンテナを展開すると若干感度が上がる

本製品は、au(KDDI)から登場した初のMac対応製品だ。Macとの接続インターフェイスにUSBを採用している製品が多い中、本製品はExpressCard/34接続を採用しているのが特徴だ。MacではMacBook Proの同スロットに搭載でき、本体内にカードを格納できるためスマートに持ち運べる。

データ通信規格には、「CDMA 1X WIN」を採用。同規格の対応エリアでは下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsのデータ通信が可能となっている。

(2) スマートに収納
USBケーブルで接続する製品は、持ち運び時に取り外しが必須。一方、本製品はエクスプレスカードスロットに内蔵できるので、使用時にも邪魔にならない

(3) ドライバを本体に内蔵
Macに接続すると、自動的にドライバを収録したドライブがマウントされインストールを行える。通信環境やドライバCDがなくても、セットアップが行える

(4) メニューバーにツールが常駐
インストールが完了すると、メニューバーにツールが常駐し電波状況と接続のオン/オフができる

FOCUS ON

ExpressCard/34は、USBと比べて高い転送速度を誇る。ただし、そもそもデータ通信の速度は、ExpressCard/34の性能を引き出せるほど高速ではない。イー・モバイルのUSB接続の通信カード「D01HW」(下り最大3.6Mbps)と比較してみたが、性能は同等だった。

また、「D01HW」は地下鉄や電波などで通信できない場合があったのに対し、本製品の通信速度は安定していた。全国の主要市町村をほぼカーバーする広い通信網に加えて、負荷の高い通信を行うと自動的に通信速度(帯域幅)を制限する「トラフィック制御機能」を搭載しているためだろう。

(5) 安定した通信状態
マイコミジャーナルのトップページにかかる時間を測定。D01HWのほうが高速だが、本製品は安定した通信が可能だ

通信トラフィックが多い場合は大容量ファイルを送るのに時間がかかってしまうが、WEBブラウジングやメール送信を頻繁に行うユーザには安定した通信環境を実現する。

NTTドコモのMac対応通信カード「FOMA A2502」の最大通信速度は7.2Mbpsと高速な一方、月額料金プランは本製品のほうが割安だ。最大通信速度が倍といっても、実際の通信速度が倍になることはないので、月額利用料を安く済ませたいならば本製品を選ぶべきだ。

(6) 通信ログが参照できる
専用ユーティリティから通信ログを参照できるため、自分がどれだけ使ったか確認できる

MacBook Proでしか使えないと残念がるユーザがいるかもしれないが、ダイヤテックの「エクスプレスカード→USB変換アダプタ」(実売2,000円前後)を使ってUSB接続したところ、メーカーサポート外となるものの、同様に安定した通信が行えた。

AFTER REVIEW

本製品を利用するには、プロバイダ契約が必要だ。「au one net」、または「PacketWIN/PacketOne」に対応したプロバイダと契約しよう。「CDMA 1X WIN」の通信エリア外では、下り最大2.4Mbps(もしくは144Kbps)、上り最大144Kbps(もしくは64Kbps)となる。購入前は事前に利用するエリアの対応状況を確認しておこう。月額基本料金は、他社の定額制プランと大きな違いはない。安定した通信を求めるMacBook Proユーザに特におすすめだ。