【コラム】

Mac Fan ハードウェアレビュー

38 ペン型スキャナ「DocuPen RC810」

 

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ペン型で持ち運びが簡単! A4対応のフルカラースキャナ
【2008年9月号掲載】



スペック

[発売元] シーエフカンパニー [価格] オープンプライス [実勢価格] 5万7,000円前後 [OS] Mac OS X [解像度] 100~400dpi [インターフェイス] USB1.1/2.0 [サイズ/重量] W226×D13×H13mm/57g [備考] 8MB内蔵メモリ [掲載号] 「Mac Fan」2008年9月号

OVERVIEW

本製品は、57gと小型軽量でありながら、バッテリとメモリを内蔵したペン型のカラースキャナだ。驚くほど小さな形状のため、ぱっと見てスキャナだとわかる人はほとんどいないだろう。

(1) ペン型のコンパクトな本体
一見スキャナとはわからないペン型の本体。電源のオン/オフや解像度の切り替え、カラーモードなどの変更を行うボタンが中央に2つある。上部にUSBポートが搭載されている

(2) メモリーカードを挿入
本体端の蓋を開けて、microSDメモリーカードを挿入できる

本体内にはLED光源を内蔵し、A4サイズまでの原稿を100~400dpiの解像度でモノクロ、12ビットカラー、24ビットフルカラーでスキャンできる。内蔵のリチウムイオン充電池はUSB接続時に50分ほどで満充電され、35~40回程度のフルカラースキャンが可能だ。8MBのメモリを搭載しており、別途microSDカードを用意すれば、より多くの画像を保存できる。

単体のスキャンアプリケーション以外にもTWAIN対応ドライバが付属するため、Photoshopなどの対応グラフィックソフトから読み込んだデータを取り込める。本体はスキャンモードと解像度の変更を切り替えるボタンが2つのみとシンプルで、より細かな解像度の切り替えなどはMac側のユーティリティから事前に行う形となる。

FOCUS ON

フラットベットスキャナと違って手動でセンサを移動させるため、ゆがみのない取り込みにはコツが必要となる。A4原稿1枚を取り込むには約4秒から8秒程度かけて本体を移動させる。カラーモードや解像度でスキャン速度の調整が必要だが、スキャンが速すぎる場合にはLEDが点滅して速度を抑えるように促されるので、数回使用すれば要領はつかめるだろう。

また、フラットベットスキャナと比較すると、大幅な小型化やスキャンが手動だという構造上、画質や精度はやや劣るのは仕方がないところだが、このサイズで400dpiのフルカラーまでスキャンできる点は特筆に値する。カラーモードでは細かな箇所で偽色が発生しているが、ビジネス文書中心の取り込みであれば品質的な問題は少ない。

(3) 平らな面においてスキャン
本体底面にはセンサと連動するローラがあり、スキャンする文書は平らな面に置く必要があるため、見開きの本などをうまく取り込むことは難しい

(4) スキャンには慣れが必要
400dpiでフルカラースキャンしたサンプル画像。文字や画像はしっかり読めている。ただし、やや文字のゆがみが出てしまった。きれいにスキャンするには多少の慣れが必要だ

(5) ビジネス文書のOCRにも威力を発揮
Acrobat 8 Professionalで、400dpiで取り込んだ画像にOCRをかけてみた。カラーモードで細かな文字を取り込むとやや偽色が目立つが、取り込みの状態がよければ文章の抽出は可能だ。本製品にはOCRソフトは付属しない

本体に溜め込んだスキャン画像は、専用アプリケーションでMacに転送する。スキャン後に10数秒待たされることやバッテリとメモリの関係上、一度に大量のスキャンを行うにはやや厳しい。スキャナ側のメモリ消去もMac側から行う形となるが、一部分を選んで消去することはできず、まとめて転送する仕様となっている。快適に使用するには小まめに接続することが必要だ。

(6) USB経由で画像を転送
MacとUSB接続で接続し、専用アプリケーションでスキャンした画像を取り込む。スキャンアプリ上からはプレビューでの表示や画像の保存が可能だ。Mac側に転送された画像はまとめて「PenBank.tiff」というファイル名で[Preferences]フォルダ内に保存されている

AFTER REVIEW

本製品の魅力は持ち運びが容易なサイズということに尽きる。仕事の外出先で書類のスキャンを行うという場面では唯一無二の製品だ。半面、持ち運ぶ必要がなければ、割安なフラットベッドスキャナを購入したほうがお買い得だ。また、スキャナユーティリティがLeopardに完全対応しておらず、スキャンデータの保存ができない場合がある。TWAIN経由での読み込みやプレビュー経由での保存は問題ないが、ソフト面ではもう少し作り込んでほしい印象を受けた。

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インデックス

連載目次
第62回 名刺用スキャナ「WorldCard Mac de 名刺 Plus」
第61回 プロジェクタ「KG-PL011S」
第60回 プレゼンテーション用リモコン「プレジェンヌ」
第59回 デジタルペン「KG-DP301/KG-DP201」
第58回 メモリカード「SanDisk Extreme SDHC」
第57回 多機能コントローラ「Logicool G13 Advanced Gameboard」
第56回 スピーカ「i-Swing[PSP-IS]」
第55回 インクジェット複合機「MyMio DCP-535CN」
第54回 ワンセグチューナ「DH-KONE8G/U2DS」
第53回 映像キャプチャツール「Video cap Mac」
第52回 インクジェット複合機「HP Photosmart C5380 All-in-One」
第51回 無線LAN&メモリカード「Eye-Fi Share」
第50回 データ通信カード「W06K」
第49回 インクジェット複合機「PIXUS MP630」
第48回 PLCアダプタ「PLC-ET/M2-S」
第47回 インクジェット複合機「マルチフォトカラリオ EP-801A」
第46回 外付けハードディスクケース「DT2 DeckTank(DT2-WBC)」
第45回 液晶モニタ「MultiSync LCD-EA241WM」
第44回 フラットベッドスキャナ「カラリオスキャナ GT-F720」
第43回 通信アダプタ「b-mobile3G hours150」
第42回 地上デジタルチューナ「CaptyTV Hi-Vision」
第41回 メディアストレージビューワ「Photo Fine Player P-7000/P-6000」
第40回 地デジチューナ「MacTV GV-MACTV」
第39回 フラットベッドスキャナ「CanonScan 5600F」
第38回 ペン型スキャナ「DocuPen RC810」
第37回 外付けハードディスク「My Book Studio Edition」
第36回 ラベルプリンタ「P-touch QL-580N」
第35回 インクジェット複合機「Lexmark X4650」
第34回 インクジェット複合機「HP Officejet J6480」
第33回 ドキュメントスキャナ「カラリオ スキャナ GT-D1000」
第32回 ラベルライタ「『テプラ』PRO SR3700P」
第31回 グラフィックカード「ATI Radeon HD 3870 Mac & PC Edition」
第30回 DVDドライブ「LDR-MA20FU2/WM」
第29回 カラーマネージメントツール「ColorMunki Photo」
第28回 TVチューナ「EyeTV 250 Plus」
第27回 リニアPCMレコーダ「R-09HR」
第26回 ドキュメントスキャナ「ScanSnap S510M/S300M」
第25回 デジタルビデオカメラ「Everio GZ-HD6」
第24回 ネットワークカメラ「CG-WLNCM4G」
第23回 インクジェット複合機「PIXUS MX850」
第22回 レーザプリンタ「magicolor 2590MF」
第21回 ワンセグチューナ「CG-3SGTRM」
第20回 LEDプリンタ「C8650dn」
第19回 インクジェット複合機「マルチフォトカラリオ PX-FA700」
第18回 ICレコーダ「PCM-D50」
第17回 ブルーレイドライブ「BRD-UM4」
第16回 ワンセグチューナ「LDT-1S302U」
第15回 レーザプリンタ「magicolor 8650DN」
第14回 A3インクジェットプリンタ「Epson Proselection PX-G5300」
第13回 インクジェットプリンタ「Photosmart C6280 All-in-One」
第12回 ポータブルDVDドライブ「LDR-PMD8U2」
第11回 薄型複合機「MyMio MFC-880CDWN」
第10回 ロケーションフリーベースステーション「LF-PK20」
第9回 TVキャプチャボックス「TVMax+」
第8回 ペンタブレット「Bamboo Fun」
第7回 ボイスレコーダ「Voice Trek DS-60」
第6回 Blu-rayドライブ「BRD-UXH6」
第5回 ワイドペンタブレット「PTB-ST12」
第4回 CCDスキャナ「CanoScan 8800F」
第3回 コンパクトプリンタ「HP Photosmart A628」
第2回 USBモデム型データ通信アダプタ「D01HW」
第1回 薄型フラットベッドスキャナ「カラリオ・スキャナ GT-F670」

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