手軽にオリジナルラベルが作れる!
「テプラ」がついにMac対応で登場【2008年8月号掲載】


2008年で発売開始から20周年を迎える「テプラ」シリーズ。当初はファイル管理に利用するラベル作成が主な用途だったが、今ではオフィスのみならず一般家庭へと広く浸透し、さまざまなシーンで活用されている。本製品は、コンパクトな筐体にテープを入れ替えるだけで使える操作性のよさや、マグネットやアイロン転写テープといった機能性溢れる多彩な交換用テープといったテプラシリーズの特徴を継承しながら、筐体デザインを一新して登場した初のMac対応モデルだ。専用のラベル作成ソフトを使って、買ったその日からオリジナルラベルの作成を楽しむことができる。


スペック

[発売元] キングジム [価格] 2万790円 [OS] Mac OS X 10.4以上 [インターフェイス] USB 2.0/1.1 [サイズ/重量] W48×D145×H107mm/約360g(本体) [掲載号] 「Mac Fan」2008年8月号

OVERVIEW

オフィスのロッカーや引き出し、店舗のディスプレイ、はたまた食堂のテーブルに置かれた「醤油」や「ソース」といった小瓶など、何気ない場所で「テプラ」で作成されたラベルを目にする機会は多い。ラベルライタの代名詞ともいえるテプラには、オフィスや家庭など使用用途に合わせて選べる多種多様なモデルが用意されており、単体だけでなく、PCと接続して利用できるモデルも用意されている。

その中で、初のMac対応モデルとして登場した本製品は、ホワイトとブラックの2色で構成されたシンプルなデザインが目を引く製品だ。本体にはキーボードは付いておらず、Macにインストールした付属ソフトで文字入力やレイアウトを行い、ラベルのプリントを行う。Macと連携することで、広いモニタを使って文字のレイアウトを行えるほか、Mac内に保存している住所録や画像データ、そしてフォントを利用できるのが大きなメリットだ。

(1) シンプルな筐体デザイン
本体はホワイトとブラックのツートンカラー。前面にあるのは排紙スリット。背面にはUSBやAC電源ポートがある

印刷解像度は270dpiで、4ミリから24ミリまでのラベル幅に対応。機能性溢れる交換用のテープを利用して、さまざまなオリジナルラベルの作成が行える。プリント終了後に自動でテープをカットしてくれる「オートカッター」は、同じラベルをいくつも作りたい時などに重宝する機能だ。

(2) テープは即座に交換可能
本体は縦置きでも横置きでも使える。また、交換用のテープは、本体を開けてそのまま差し込むだけで交換が可能だ

FOCUS ON

まず驚かされたのが交換用のテープの豊富さだ。色や模様、素材、大きさなど本当に多種多様なテープが市販されており、自分好みのものを選ぶ楽しさがある。

(3) アイデア溢れるテープを作成
さまざまな交換用テープを購入することで、いろいろなラベルを作成可能だ。ケーブルの識別に便利な「ケーブル表示ラベル」、ホワイトボードなどに貼れる「マグネットテープ」、そして模様入りのラベルなどもある

Mac用の付属ソフトは大変シンプルな作りで、挿入したラベル幅を選択して、文字を入力、フォントやレイアウトを指定して、印刷ボタンを押せばラベルが作成できる。プリンタの動作反応もよく、印刷速度もスムーズ。印字も滑らかで美しい。また、住所ラベルやAVテープ用といった頻繁に利用するラベルのテンプレートやイラストデータが用意されているのもうれしい点だ。

(4) 見通しのよいシンプルなエディタ
Mac用のラベル作成ソフトは、単純だが使い勝手は良い。下部のテキストボックスに文字などの入力を行うと、上部のプレビューにラベルイメージが表示される

(5) テープ幅を自動認識
テプラのテープ幅は種類があるので印刷時はズレなく正確なテープ幅を設定したい。テープ幅設定右横の[?]ボタンをクリックすると自動的に現在のカートリッジ幅を認識してくれる

(6) テンプレートを活用しよう
利用機会の多い住所やカセットテープなどのラベル用にはテンプレートが用意されている

(7) 文字を飾ろう
外枠などの文字装飾を行うことも可能だ。ただし、Mac版ではできることがやや限られている

ただし、付属ソフトはウィンドウズ版と比べると、機能的にやや見劣りする。文字の外枠は角か丸、線種も実線か点線、太さも3種のみしか選べない。また、地紋の選択や、図形の描画なども行えない。少しレイアウトに凝ったものを作る場合は、他のアプリケーションを利用して、挿入したテープに合わせてデータを作成し、プリントする必要がある。

さらに、テープの裏面にスリットを入れる機能やラベル角を丸くする機能など、高級機に見られる機能は搭載しておらず、CSV形式やエクセルのデータの流し込み印刷、バーコード・カスタムバーコードの取り込みなどにも未対応。そのため、ビジネス用途に、大量の商品データベースや商品管理ラベルを作成する場合などにはあまり向かない。

とはいえ、Macに対応したラベルプリンタが市場にほとんど存在しない現状、手頃な価格で購入できる本製品の魅力は捨てがたい。Mac版の付属ソフトは最低必要限の機能しか実装していないが、その分扱いやすく、特にホームユースにおいて、手軽にラベルプリントの楽しさを味わうには最適だ。

(8) イメージを挿入して演出しよう
季節、学校といった具合にテーマ別イラストが豊富に用意されている。また BMP、JPEG、PNG、TIFFイメージを読み込むことが可能だ。元画像の具合にもよるが、写真などを使うと面白い効果ができる

AFTER REVIEW

家庭用途として使う場合、そこまでの高機能は必要ないが、文字サイズやレイアウトをもう少し自由に変更できれば、さらに便利に使えるだろう。ライバル製品として挙げられるのが、ブラザー工業から発売されている「P-touch」シリーズだ。特に、最新製品となる「QL-650TD」は300dpiでの印刷や豊富な機能を搭載しているのが特徴。ただし、実売価格は3万5,000円前後とやや高価だ。