【コラム】

Mac Fan ハードウェアレビュー

6 Blu-rayドライブ「BRD-UXH6」

    斎賀和彦  [2009/03/22]

    高速6倍速書き込み&HD DVDに対応!
    Mac用のBlu-rayドライブの本命が登場?【2007年11月号掲載】


    ハイビジョンコンテンツが普及してくるなどデータが年々肥大化する現在、次世代DVDのブルーレイディスクはハイビジョン映画パッケージとしてだけでなく、大容量な記録メディアとして期待されている。HD DVDへの対応や6倍速書き込み、Mac専用機能を搭載した外付けブルーレイドライブがアイ・オー・データ機器から登場した。


    スペック

    [発売元] アイ・オー・データ機器  [価格] 6万9,000円 [OS] Mac OS X 10.2.8以降(SimpleDisk使用時) [インターフェイス] USB2.0、eSATA
    [サイズ/重量] W170×D270×H50mm/約1.6kg  [備考] 対応メディア:HD DVD-ROM、BD-R/RE/ROM、DVD±R/RW、DVD-RAM、DVD-ROM、CD-R/RW/ROM [掲載号] 「Mac Fan」2007年11月号

    OVERVIEW

    現在、ブルーレイディスク(以下、BD)は、次世代DVDとしてHD DVDと激しく覇権を争っているが、本製品はBDに加えてHD DVDの再生にも対応した画期的な外付けブルーレイドライブだ。つまり、本製品1台で、最近増えてきたBDやHD DVDの映画タイトルを、規格を気にすることなく楽しめる。

    (1) シルバーを基調としたデザイン
    シルバーを基調とした本体デザイン。ボディ上部と側面にスリットを配置し、ファンレス構造でも効率的に熱を外部へと逃がす

    (2) USB2.0とeSATAをインターフェイスに搭載
    背面には、USB2.0とeSATAのポートが備わっている。eSATAはUSB2.0と比べると高速だが、デイジーチェーンができないなどの制限もある。BRD-UXH6ではMacとの接続は、USB2.0のみのサポートだ

    (3) 2倍速メディアでもOK
    同社の推奨メディアならば、メディアが2倍速までにしか対応していなくても、最大6倍速で書き込みが行える

    また、本製品ではLG電子ジャパンの最新ドライブである「GGW-H20N」を採用。これまで最大2倍速だったBD-Rの書き込みが最大6倍速で行える。さらに、ハイビジョンカメラの記録フォーマットである「AVCHD」でフォーマットしたDVDを読み込んでBDへの保存が可能など、従来製品と比べて一歩も二歩も進歩している。

    FOCUS ON

    BDのファイルシステムは、UDF2.5あるいは2.6だが、Mac OS X 10.4ではこれらのファイルシステムに対応していない。そのため、現状のMacでは映画タイトルなどの再生は行えず、あくまでも大容量な記録メディアとして利用することになる。

    記録メディアとして扱う場合にもOSが未対応なので、そのままではMacにマウントさえされなかった。しかし、Toastなどのサードパーティ製アプリケーションを使うことで書き込みは行える。

    ただし、実際にBD-Rに書き込みを行ってみると、Macでは「Toast Titanium」で書き込める5倍速が最大。ウィンドウズでは、USBの実効速度を高速化するツールが付いているため6倍速で書き込みが行え25GBのデータが約20分で終了したが、Macでは約25分ほどかかった。ただし、ほとんどの他社製品は最大2倍速までの書き込みにしか対応しておらず、同データを書き込むと約45分はかかるため、5倍速でも十分メリットはある。

    (4) ソフトなしでBDに書き込み
    背面のスイッチをシンプルディスクモードに切り替えると、Macのデスクトップ上にBDがマウントされ、ドラッグ&ドロップでデータの書き込みが行える。前面のランプはシンプルディスクモードではグリーンに光る

    (5) HFS+にフォーマット
    シンプルディスクモードではBDをHFS+でフォーマットできる。このモードで使えるのはBD-REのみ。ライトワンスのBD-Rは対応しない。書き込み速度も2倍速になるので注意が必要だ

    さらに、本製品でもっとも評価できるのは、Mac専用機能である「シンプルディスクモード」を搭載している点だ。現状、MacでBDの書き込みを行うにはサードパーティ製のアプリケーションが必要になるが、同機能を利用するとBD-REをHFS+形式のボリュームとしてフォーマットし、ソフトウェアなしにBD-REに書き込みが行える。速度は2倍速となってしまうが、付属ソフトを買うことなしに大容量のデータを扱えるのだ。

    また、試用して意外と便利だったのが付属するウィンドウズ用アプリケーションだ。それを「Boot Camp」上のウィンドウズで使うと、BD&HD DVDの映画タイトルの再生はもちろん、MacではマウントすることができないAVCHD規格のDVDが扱える。そのままデータをMac側に渡せば、iMovie08で編集も可能だった。

    (6) ダイレクトにBDを作成できる
    ウィンドウズ用のアプリケーションは豊富に付属する。その1つである「DVD MovieWriter」を使うと、一部のハイビジョンビデオカメラからダイレクトにBDを作成できる

    Mac OS XがBDやHD DVDの再生に対応していない今(※)、ブルーレイドライブは高価な大容量記憶装置として使うしかない。DVDでは収まりきらないハイビジョンデータなど、大容量データの一括バックアップには有用だが、一般ユーザにとっては即座にDVDドライブの置き換えとはならないかもしれない。

    しかし、2007年10月に発売予定の次期Mac OS X Leopardでは、次世代DVDヘの対応が盛り込まれてくる可能性が非常に高い。そうなると、映画コンテンツの視聴をはじめ、同ドライブの利用機会は一段と増えるはずだ。他社製品と比べて価格も安く、Macでも5倍速で書き込めることで利便性はアップ。さらに、シンプルディスクモードを備える同ドライブなので、それに期待して先物買いというのも悪くない選択といえる。

    AFTER REVIEW

    ビデオ編集の主軸がハイビジョンになったこともあり、大容量バックアップメディアの本命としてBDには期待がかかる。最新のAVCHDカメラは高圧縮だが、iMovie08はそれらをAIC形式に変換して取り込むため、1時間分のビデオは約49GBとなる。保存するにはDVDでは力不足だ。DVDでは容量的に分割しないと入らないムービーデータや写真データを一気にコピーできるのが、BDの大きな魅力といえる。
    (本記事は、2007年11月号の「Mac Fan」に掲載されたもので、Mac OS X 10.4にて評価が行われています。また、本製品は販売終了となっています)

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