パソコン、オーディオブック、電子ブックなど、今は本へアクセスする方法が幾つかあり読者が読みたいスタイルで本を読むことが出来ます。しかし紙媒体の本で読むという楽しみは、印刷されている情報に触れるだけの体験ではありません。紙の質感であったりページをめくるという行為が文字を読む体験に一層深みを与えてくれる場合があります。こうした理由から今後多くの方は紙媒体の本に手を取り続けることでしょう。

本を読む際にあると便利なアイテムといえば『栞』。ページ数が多い書籍だと、一日で読み終えることが出来ないので栞を挟んでおくと便利です。ページの角を折り曲げたり、紙切れなどを利用して栞代わりにするなど、どうしてもなくてはならない存在ではないですが、栞は読むという体験に別の価値を与えてくれる貴重なアイテムといえます。

栞の歴史は古く中世までさかのぼります。当時、書籍は大変貴重なものであったことから、ページを傷つけずに考案されたのがはじまりです。最初は書籍の上部に紐状のものが付いた栞が主流でしたが、19世紀頃から今でもみるような紙や金属などで出来た携帯型の栞が出てきました。

現在は紙だけでなく様々な素材を使われており、施されている模様や形も個性豊かになりました。また、ライフスタイルに合わせた特殊な栞も出て来ているだけでなく、広告ツールというビジネスにも利用されています。今回は自分で印刷して作れる栞から先進的なものまで幾つか紹介します。多くの栞は実際買うことが出来るので、インスピレーションのアイテムとして購入してみてはいかがでしょうか。

Mirage Bookmark

とにかくたくさんの栞を見たいという方は「Mirage Bookmark」がお勧めです。100年以上の古いものから20世紀前半までの栞が中心で150種類以上が掲載されています

BookMarker

栞と付箋とマーカーがひとつになった「BookMarker」。メモをとっておきたい書籍に最適のアイテムです

USB Bookmark

2GBのUSBドライブですが、薄型なので栞にも使うことができる「USB Bookmark」

MAGNETIC ORIGAMI BOOKMARKS

MAGNETIC ORIGAMI BOOKMARKSは、折り紙で折ったような見た目が特徴の栞。磁石が付いているのでページに挟んだときにしっかり張り付くのでとれることはありません。販売しているGirl of All Workでは他にも幾つか栞を販売しています

Bookmark II

タイのPropagandaがデザインした「Bookmark II」は、ページに挟むのではなく囲んでしまうのが特徴

Favbook

ロシアのデザイナーIlshat Garipovが考案した「Favbook」は、高級感のある質感のボディに拡大して文字を読むためのレンズが組み込まれています

Liquid Bookmark

液体のような形が印象的な「Liquid Bookmark」

help! bookmark

ページに挟まれた小人が助けを求めているような見た目が特徴の「help! bookmark」

Hong Kong Bookmark

香港の情景を金属に掘った栞「Hong Kong Bookmark」。オンラインでは現在手に入れることができません

Save bookmark

フロッピーディスクのアイコンが印象的な「Save bookmark」は PDF,AI,EPS形式でダウンロード出来ます

BookMarksForYou

BookMarksForYouでは、ちょっと変わった形の栞から、折り紙でつくるものまで手作り栞が紹介されています

Lili Lite

栞ではありませんが、本棚と読書するための灯りと栞がワンセットになったインテリアとして「Lili Lite」は魅力的です。読みかけの本は棚の出っ張った部分に置いておくだけというシンプルさ

Puffy Bookmark

「Puffy Bookmark」は、本からはみ出ている部分をつまむことで、本の中に隠れている部分に空気が移動します。空気で膨らむことによりページがめくりやすくしています

COLORIBUS

栞が広告媒体として使われている場合があります。単なる情報が記載されているものではなく、「COLORIBUS」では、栞の使い方を上手く利用したメッセージ性の強いものも幾つか紹介されています