【コラム】

クリエイターのためのライフハック

86 iPhone用Webアプリをデスクトップで利用する方法

    長谷川恭久  [2009/03/01]

    Fluid は Mac で利用出来る無料アプリケーション。右側のリンクからダウンロードしてください

    iPhone / iPod touch は、先進的なタッチインタフェースが魅力ではありますが、iTunes App Store からダウンロードすることが出来るアプリケーションの数々を利用することで、自分だけのデバイスにすることが出来ます。インストールするアプリケーションも豊富ですが、iPhone / iPod touch 用にカスタマイズされたウェブサイトも少なくありません。特に Google は力を入れており、Gmail や Google Reader は専用インタフェースでサービスが提供されています。この他にも国内外問わずお馴染みのサービスが iPhone / iPod で最適な形で見れるようなデザインを別途用意しています。

    コンパクトかつシンプルに情報が集約されているので、iPhone だけでなくデスクトップでも使いたいところです。特に Gmail のように常に開いておきたいサービスはウェブブラウザと切り離して使いたい場合もありますし、デスクトップの隅に置いておけると便利です。しかし、パソコンでみるサイトをそのままウィンドウを小さくするとレイアウトが崩れる場合があります。また、専用サイトの URL へアクセスしてもうまく表示されなかったり、結局パソコン用のページへリダイレクトしてしまうこともあります。しかし、Fluid というアプリケーションを利用すれば、iPhone / iPod touch の環境をそのままデスクトップへ再現することが出来ます。

    Fluid を立ち上げると URL と名称を記入するウィンドウが表示されます。必要事項と Fluid 化するサイトを保存する場所を設定して「Create」をクリックすれば完成

    サイトの Favicon を自動的にアプリケーションとして割り当ててくれますが、Favicon の解像度は低いので、デスクトップでは見栄えが悪いです。Fluid で使えるアイコンは Flickr 上で共有されているので、こちらからダウンロードしたものを使うと良いでしょう

    Mac専用の Fluid は、特定のサイトを開くためのアプリケーション。ウェブサイトをあたかもデスクトップアプリケーションのように扱うことが可能になります。独立して開きたいサイトの URL を名前を書き込むだけの簡単操作で、サイトを次々とデスクトップアプリケーションに変換することが出来ます。一見、ツールバーやステータスバーを簡略化しただけのように見えますが、Fluid 化したサイトは Dock に駐在しますし、文字の大きさや外部リンクの開き方などそれぞれ異なる設定を行うことが出来ます。また、「Convert to MenuExtra SSB」を選択するとメニューバーにサイトアイコンを表示させ、ワンクリックでサイトを観覧出来るようになります。

    ダウンロードしたアイコンを Fluid に割り当てれば、他のデスクトップアプリケーションにも劣らない見た目になります

    しかし、Fluid は、iPhone / iPod touch で使われているブラウザとまったく同じというわけではないので、そのまま専用サイトを開いても、通常のウェブブラウザで開いたときと同じ状態になります。しかし、「User Agent」を「Mobile Safari 1.1.3」に変更して、サイトを再読み込みすると専用サイトの見た目に変更されます。表示させたいサイトに Fluid はパソコンのブラウザではなく iPhone のブラウザであると「騙す」ことで専用インターフェイスで利用することが出来るわけです。あとは、iPhone のようにウィンドウを小さくして、ステータスバーのような UI 要素を非表示にすれば、iPhone / iPod touch で利用するのと変わらない形でサイトを扱うことが出来ます。

    Fluid で Gmail を開いた状態。他のウェブブラウザで見た場合と変わりません

    アプリケーションメニューにある「User Agent」→「Mobile Safari 1.1.3」を選択し、ページを再読み込みすると、iPhone で見た場合と同じようなログイン画面に切り替わります

    Fluid のウィンドウサイズを iPhone と同じくらいにすれば、ほとんど見た目が変わらない状態になります。使い勝手もそのままです

    ウェブ上にある様々な情報をいつでも手元に置いておきたい方にとって Fluid は最適なツールです。そのまま使うのでも十分便利ですが、ちょっとした操作で iPhone と同じ環境を再現することが出来ます。iPhone 用に作られたサイトの多くは広告、メニュー、画像といった要素が最小限に抑えられるので表示速度が速いだけでなく、使いやすいものが多いです。Webアプリケーションはどうも馴染めなかった方、またウェブアプリケーションの利便性をデスクトップで再現したかった方は、ぜひ Fluid を試してみてください。

    Fluid化したウェブアプリケーションをメニューバーに駐在させたとしても、専用インタフェースを再現します

    外部リンクをウェブブラウザで開くのではなく、Fluid 化したアプリケーション内で開きたい場合は「Allow browsing to any URL」を選択します

    複数のアプリケーションを開いたとしてもモバイルインタフェースなので、コンパクトで邪魔になりにくいです

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