ポートフォリオ作成サイトクリエイターが集まるコミュニティサイトは以前この連載でも紹介しました。様々な機能が実装されていたり、コミュニケーションをとるための方法も充実していましたが、単に作品をネット上に公開したい場合、そうした多くの機能を必要としない場合もあります。とにかく見栄えの良いスライドショーを簡単に管理・制作したいという方は「Viewbook」がおすすめです。Viewbookはスライドショーを作成し、公開することだけに特化したサービスですが、機能が絞られている分、使いやすくするための工夫が随所に見られます。

無料で使えるこのサービスは、100枚までの画像をアップし、スライドショーを作成することが可能です。作成できるスライドショーの数に制限はありません。iPhotoやPicasaのようなデスクトップ上で利用できる写真管理アプリケーションを使ったことがある方であれば、Viewbookは苦労することなく使いこなせることができるでしょう。アップロードした画像はすべて「Image Library」と呼ばれるライブラリに保存され、作成したスライドショー(フォルダ)に使いたい画像を振り分けていきます。つまり、同じ画像を複数のスライドショーで利用するといったことも可能です。

まずはページ右側にある「signup here」のリンクを辿って会員登録します

氏名、メールアドレス、パスワードの設定で会員登録できます。ログイン名がそのまま自分のURLとして使われます

ViewbookはWeb上のサービスですが、画像管理の仕組みがデスクトップアプリケーションに似ているだけでなく、使い心地も似ています。例えば、ドラッグ&ドロップでスライドショーに写真を移動したり、画像を表示させる順番を変更することができます。また、Shiftキーを押して複数の画像を同時に選択し、移動させたりキャプションを加えることができるようになっています。動作も速いので、ストレスなく画像を管理することができます。

Viewbookで作れるポートフォリオの例。公開されるスライドショーは、フルスクリーン表示もできるようになっています

作成されたスライドショーはシンプルですが、必要最低限の設定を行うことはできます。スライドショーを全体に公開するかプライベートモードにするかの設定、スライドショーにコントローラーを付けたり、サムネイルの見せ方を決めるといった一連の作業がチェックボックスやプルダウンメニューから簡単に行えます。様々な見た目を吟味しながら検討することができるので、より自分の好みにあったスライドショーにすることが可能です。

管理ページ。左上にある「new」をクリックして新しいスライドショーを作成し、Image Libraryにある画像をスライドショーに追加していきます

公開したスライドショーが集まる総合ページには自分のプロフィールを表示させることができます。日本語で書けるのはもちろん、TextileというWikiと似た記述方法を使って文章の整形が行えます

画像はJPEG, GIF, PNG形式をサポートしており、複数の画像を同時にアップロードすることも可能です。Shiftキーを押して複数選択すれば、同時にアップロードすることができます

ドラッグ&ドロップで画像の移動も直感的に行えます。どこに移動しているのか、そして何枚移動しているのかも視覚的に理解できるようになっており、細かいところですが、作り込まれているのが分かります

スライドショーにはそれぞれ専用のページ(URL)と、今まで作成したスライドショーがまとめられている総合ページが作成されます。個々のスライドショーと自分のプロフィールにそれぞれ日本語でキャプションを入力することができます。また、Viewbook以外のサイトにスライドショーを貼り付けることも可能です。背景色も決められるので自分のWebサイトと同じ背景色を設定してスライドショーをサイトデザインに馴染ませることもできます。そのほかにも各スライドショーは、画像の情報が記述されているXMLファイルが自動生成されるようになっているので、Viewbookのスライドショーとは全く違う見た目にしたり、FlashではなくHTMLで表示するといった上級者向けの機能も用意されています。

画像をダブルクリックすると右側に編集画面が表示されます。画像にタイトルとキャプションを日本語で入力することができます

英語インタフェースですが、スライドショーの設定も直感的に行えるようにシンプルな作りになっています。公開される URL はスライドショーのタイトルが反映されるので、タイトルは英語表記にしたほうが良いでしょう

プライベートモードにした際に招待メールを送ったり、別サイトにスライドショーを貼り付けることもできます。コードにある slidez_width/slidez_heightの値を変更することで貼り付けるスライドショーの大きさを変えることができます

最近の類似のサービスでは、SNS的な要素があったり、スライドにコメントを追加するといった機能が付いているものが多いのですが、Viewbookは画像を見せるために必要な要素を徹底的に作り込んでいるサービスといえるでしょう。自分の作品集を公開するだけでなく、セミナーのスライドやクライアントにデザインアイデアを公開するときにも使えそうです。