Windowsでは「付箋紙」、Macでは「スティッキーズ」と、デスクトップにペタっと貼って使えるメモソフト。作業をしていているときに何か思いついたことをアウトプットしておく際、こうしたソフトは非常に便利です。これまでは、自分のパソコンのデスクトップ上で使うだけなら問題はなかったのですが、作業もしくはコミュニケーションの場がWebブラウザにも広がって来た今日において、別ウィンドウもしくはタブを開いてメモにアクセスできる環境も必要になってきました。また、仕事をするパソコンも特定の1台とは限らないので、Web上に情報があればどこにいても使えて便利です。オンラインで使えるメモソフトを提供しているサービスは幾つかありますが、デザインと操作性が優れているサービスといえばStixyです。

トップページがデモページとしても使えるので、会員登録する前にここで試すこともできます

後で様々なプロフィール情報を追加できますが、会員登録はメールアドレスとパスワードを設定するだけで完了します

Stikyboardの最初の状態。左にStikyboardのリストパネル、下にウィジェットパネル、右にオプションパネルが表示されますが、すべてのパネルは開閉が自由に行えるのでStikyboard自体はシンプルに保つことができます

Stixy ではメモ、画像、文書、To Doの4種類のウィジェットをStikyboardと呼ばれる空白のスペースに自由に貼付けることができます。Stikyboardは複数作成することが可能で、それぞれタグ付けが可能なので用途に合わせて幾つものStikyboardを作成し、あとでタグで絞り込んで欲しい情報を見つけ出せます。ウィジェットは画面下のパネルからドラッグ&ドロップするだけで追加することができ、移動も自由自在。デスクトップアプリケーションと同等の直感的な操作を実現しています。

ウィジェットにはドロップシャドウが施されていて、ウィジェットがどのように重なっているのか視覚的に分かりやすくなっています。また前面、背面移動もワンクリックで行えます。インタフェースはすべて英語ですが、Stikyboardの概要、ウィジェットに書き込む内容などすべて日本語に対応しています。自動保存機能もあるので、誤ってウィンドウを閉じてしまっても今までの作業がすべて消えてしまうといった心配もありません。保存、未保存がレイアウトの色で分かるように視覚的な演出がなされているのもうれしいところです。

左側にStikyboardのリストが表示されます。ワンクリックで別のStikyboardに切り替えることができます。数が多くなってもタグで絞り込むことも可能です。なお、Detailed Viewはより多くのStikyboardを作成した際に便利です

Widgetパネルから写真をドラッグ&ドロップすると空の写真フレームが表示されます。写真、またはPhoto optionsパネルにある「Add photo」ボタンをクリックしてパソコンに保存してある写真を貼付けます

作成したStikyboardは、制作者のみが観覧・編集が可能な非公開モードになっていますが、設定画面から他のユーザーもアクセスできるように変更することが可能です。誰でもアクセスできるようにしたり、招待者のみがアクセスできるようにすることも可能です。また、招待者に編集権限を渡して複数でひとつのStikyboardの編集をすることができます。各Stikyboardに異なる公開設定を行えるので、あらかじめ複数のStikyboardを作成しておけば、案件ごとに異なる人たちと情報を共有するといったことも難しくありません。

写真の拡大・縮小だけでなく、Photo optionsパネルで簡単な写真の効果を付けたり、回転させるといった操作ができるようになっています

メモは紙や文字の色が変えられるだけでなく、簡易型のワープロ機能も備わっています。また、文章中にリンクを貼ることも可能です

文書を貼りつけた状態。拡張子によってアイコンの見た目も変わ

Stikyboardは、ほぼ無制限に作成することができるだけでなく、アップロードする画像や文書も今のところ容量を気にすることなく利用することが可能です。作成したデザインアイデアに関する意見交換の場として使えますし、調べものをしているときのノートとしても利用することができます。メモのサイズは自由に変えられますし、Stixyでページレイアウトのワイヤーフレームを作るといった応用もききそうです。

To Doは期限と内容を書き込むだけのシンプルなもの。Todo optionsでリマインダーを送る設定をすることも可能です

Stikyboardの設定画面では概要やタグ付けだけでなく、公開度を決めることができます

ページ上にある「Share」又は Stikyboardの設定画面にある「Invite more to share」をクリックすると招待画面が表示されます。まずは左下にあるNew contactからメールアドレスを追加し、準備ができたらメッセージを添えて送信します

招待メール。本文は英語になりますが、自分で書いた招待文は文字化けせず日本語で表示されるので、ここにStixyの説明を書いておくと良いかもしれません。招待されたユーザーが非会員であれば、リンク先で登録手続きに入ります

デスクトップ用のメモソフトで既に満足している方もStixyに挑戦してみる価値はあると思います。Web上のサービスならではのアウトプットを挑戦してみてください。