【コラム】

クリエイターのためのライフハック

10 手軽に作れるポートフォリオページ - Carbonmade

    長谷川恭久  [2006/08/04]

    イラストレーター、アーティスト、Webデザイナー、動画制作者などなど、クリエイティブな仕事をしている方にとって、自分のプロモーションは作品を作ることの次にといって良いくらい大事なタスクだと思います。特に駆け出しの頃は出来る限りアピールできる窓口を作っておきたいところです。

    自分の世界観を出来るだけWebサイトで再現したいと考える方は、自分でサイトを立ち上げているのではないでしょうか。Webデザイナーなら自分のポートフォリオサイトを作るのはそれほど難しい作業ではないかもしれませんが、HTMLを勉強するのも一苦労ですし、作品をコンスタントに加えて行くことを考えると、ファイルの構造や柔軟性のあるレイアウトを考えないといけなくなるので、いろいろ模索しているうちに数カ月放置してしまうということもあるかもしれません。凝りだしたらキリがないポートフォリオサイトの制作ですが、とにかく作品を出して世界に自分をアピールしたいのであれば、Carbonmadeがおすすめです。

    数千人の会員が作品を公開している。作品はイラスト、写真、Webサイト、インテリア、建築など幅が広い

    Carbonmadeは誰でも気軽に自分のポートフォリオサイトを作ることが出来るサービス。こういう系統のサービスは、あまり見栄えの良くないフォーマットに画像をはめ込まなくてはならなかったり、更新作業も面倒だったりする場合が多いのですが、Carbonmadeはデザイン思考が高く、作品以外に入れることが出来るコンテンツも豊富なので「はじめてWebサイトを作りました」というレベルに比べると遥かに質の高いサイトを数分で立ち上げることが出来ます。

    制限はされているものの、デザインを変更することも可能。Google Analytics を埋め込んでアクセス解析をしたり、RSSの配信も出来るようになっています

    ギャラリーページの制作で最も面倒なファイルのアップロード、作品のリンク付け、作品を見せる順番などを感覚的かつ自動的に行うことが出来ます。インタフェースはすべて英語ですが、シンプルな言葉ばかりなので簡単に覚えられますし、それぞれの作品にキャプションを日本語で付けることが可能なので、すぐに慣れると思います。

    アップロードはシンプルで複数アップロードも可能。ファイルフォーマットも豊富にサポートしているので、Carbonmade 用にわざわざフォーマット変換をする手間もなさそうだ

    ポートフォリオサイトの全体の見た目はそれほど柔軟に変えることができませんが、「とにかく作品を見せてアピールしたい」と考えている方に必要な機能はすべて揃っていると思います。特にプロフィールを細かく設定出来るようになっているのが注目です。

    例えば、イラストレーターといっても実際はロゴマークの制作やDTPもしているというケースもあり、明確なカテゴリに当てはめるが出来ないと思います。そこでCarbonmadeは、自分のキャリアやスキルをタグ付けできるようにしてあります。XHTMLのソースをみると、metaタグにそれらのキーワードが記述されているので、検索エンジンにもやさしいといえるでしょう。住所、電話番号だけでなくフリーランス案件募集のマークを表示させたりできるので、作品だけでなく自分という存在もアピール出来るようになっています。ポートフォリオの総合ページへ行くと、他の会員の作品と一緒に掲載されますし、タグディレクトリにも自動的に登録されるので、立ち上げたその瞬間から何処かに繋がるチャンスが幾つか用意されているといえます。

    会員登録は簡単。ポートフォリオの題名(Portfolio title)は後でも変えられるので、とりあえず入れておくといいでしょう。無料版と有料版があり、毎月12ドルを支払うと50ものギャラリーが作成可能になるだけでなく、ビデオもアップロード出来るようになります

    プロフィールの記入はもちろん、スキルや経験をタグで表現出来たり、フリーランス案件を募集しているかどうかも記入出来ます

    有料会員になるとギャラリーの数を大幅に増やせるようになるだけでなく、動画もアップロードできるようになります。無料でも30作品の表示が可能なので、とりあえず様子を見てみたいという方には丁度良いかもしれません。もちろん、無料から有料へのアップグレード手続きも簡単。Carbonmade の作品管理が気に入ったのであれば、思い切ってここで本格的なギャラリーサイトを作ると良いでしょう。

    個々の作品に簡単なキャプションを付けることが出来る。もちろん日本語で入力も可能。作品の順番もドラッグ&ドロップで変えることが出来るので、感覚的にギャラリーの整理が出来ます

    サムネイルの表示/非表示が可能なギャラリーページは、シンプルだけど作品が活きるレイアウトになっています。Ajaxを利用しているので、ページをめくるような感覚で次々と作品が閲覧できるようになっています

    どうしても自分ですべて作りたくなるのがクリエイターの性ですが、ギャラリーサイトを作るだけでも大変な作業ですし、更新作業はもっと大変になる場合もあります。とにかく早く世界に自分をアピール出来る場を作って、作品をつくるというメインの作業にもっと時間を費やすということを考えると、Carbonmadeのようなサイトは有用なのではないでしょうか。

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