【コラム】

クリエイターのためのライフハック

8 手軽で安全! ファイル一時保管サービス - krun.ch

    長谷川恭久  [2006/07/21]

    ちょっとした、しかも頻繁に行う作業がクセモノ

    時間が少しだけかかるちょっとした作業というのは、仕事をしている上でいくつかあると思います。大したことのない作業なので、仕事の支障になっていないと自分では感じるタスクも、繰り返し行うことで時間のロスになることもあります。また、作業フローを中断させる場合もあるので、集中力がそこで途絶え、作業効率が落ちるという可能性もあるのではないでしょうか。

    例えばクライアントや仕事仲間とのファイルのやりとりはどうでしょう。確認などの理由でファイルを送信しなければならないときがありますが、ファイルサイズが大きいとメールに添付できない場合もあります。また、ただでさえメッセージで溢れているメールボックスを添付ファイルだらけにすると、ファイルを後で見つけにくくなる場合も多々あります。

    ファイルの圧縮、送信、受信をシンプルにできる「krun.ch」

    また、ファイルを送ることを考えると、複数のファイルを指定して圧縮→メールに添付して送信→圧縮ファイルの削除……。実は、それなりのステップが必要です。そして、これが1度で終わればまだいい方。ファイルサイズの削減のために高い圧縮率のフォーマットを使ったのはいいけれど、相手が解凍ソフトを持っていないことがわかって、再度送り直しということもあります。

    krun.chサイト。手続きなど一切不要。アクセスすると「upload+krunch」機能が選択されているので、トップページからすぐに転送作業を始めることができる(アクセスするブラウザによって若干表示が変わる)

    これらの工程をもっとシンプルに手軽にできたらよいと思いませんか? もちろん受信者側もファイルの受け取りや解凍作業をよりシンプルで手軽に行いたいところです。こんな一見簡単な作業をシンプルなものにしたのが「krun.ch」というサービスです。

    自動圧縮も解凍機能も装備、リモートサーバー上のファイルもOK

    krun.chはファイル送信を代行してくれるサービスですが、手動であらかじめファイル圧縮しておかなくても、送信の際に自動的に圧縮もしてくれるのが特徴。最大10ファイルを選択できるだけでなく、zip、rar、gzipと3種類の圧縮フォーマットから選択して送信することができます。

    最大10ファイルをアップロード、圧縮ができる。圧縮後のファイル名や圧縮するファイルタイプもここで選択。圧縮後のファイル名は2バイト文字(日本語)は不可、圧縮はできるがファイル名が「_.zip」などになってしまう

    アップロード後にすぐ送信が行える。krun.chの登録ユーザーであれば、メール送信機能が使える

    rarやgzipは、zipに比べて圧縮率が高いのですが、圧縮 / 解凍をするためのソフトがあまり普及していないので、利用できなかった方も少なくないと思います。krun.chには手軽に圧縮できるだけでなく、自動解凍を行う機能もあります。この機能を使えば、相手先にあるかどうか分からない専用解凍ソフトのことを心配する必要はありません。どのフォーマットも使うことができると思います。

    圧縮だけでなく解凍機能もあるのが krun.ch の魅力。「upload+unkrunch」で、解凍したいファイルを選ぶだけでOK。解凍されたファイルは24時間サーバー内に蓄積される

    ハードディスク内にある圧縮ファイルだけでなく、Web上にある圧縮ファイルも「unkrunch on web」を使えば解凍することができる

    さらに、もう1つおもしろい機能があります。ファイル送信をする場合、自分のPCのハードディスク上にあるファイルを選択することがほとんどだと思いますが、このkrunchはリモートサーバー上にあるファイルも圧縮 / 解凍することが可能です。ただし、パスワードがかかっているサーバーにあるファイルは、さすがにアクセスできません。ですが、場合によっては使える機能かもしれません。

    「krunch on web」を選択すれば Webサイト上にあるファイルを圧縮することができる。もちろん異なるドメインのファイルを指定して圧縮するということも可能だ

    サイトにアクセスしてからも、無駄なプロセスもなく気軽にサービスを利用できるのもkrun.chの魅力です。トップページからいきなりファイル送信の準備ができますし、解凍やリモートサーバーにあるファイルの圧縮 / 解凍もシングルクリックで素早く行うことができます。

    ところでセキュリティは?

    手軽過ぎてセキュリティなどが心配になりますが、256bitのSSL暗号化をサポートしています。また、krun.chを使って圧縮 / 解凍したファイルは、すべて24時間以内で自動的に削除されるようになっています(登録ユーザーはマニュアルで削除することも可能)。登録ユーザーにならなくてもkrun.chのサービスは利用することができますが、表示された独自URLをマニュアルで送信することしかできません。

    データの損失や盗難が気になる方のためにセキュア接続に切り替えることもできるようになっている

    誰でもアップロードしたファイルを削除することができるようになるので、登録ユーザーになっておいたほうがよいでしょう。登録は無料です。ユーザー名、氏名、メールアドレス、パスワードを設定するだけでOK。あとは登録したメールアドレスにアクティベーションのためのURLがメールで届きますので、それをクリックすれば簡単に登録ユーザーになることができます。

    登録ユーザーになれば、フォームにメールアドレスを記入するだけですぐに人へ送信できます。その際、ダウンロードのためのURLを送信するか、添付ファイルとして送信するか選択することもできます。また、ここ24時間以内にkrun.chでやりとりをしたファイルの管理もできるので、登録ユーザーになるメリットはいくつかあると思います。

    送信するメールはダウンロードページへの誘導か添付ファイルを選ぶことができる。もちろん受信者は登録ユーザーでなくても受け取りは可能だ

    登録ユーザーページでは自分がここ24時間以内に送ったファイルや解凍したファイルの一覧を見ることができる

    これで機密性がとても高いファイルを送信することはおすすめできませんが、ひとつのファイルをある場所から別の場所へスムーズに受け渡しを行うのであれば、このサービスはおすすめです。krun.chのサーバーに置かれている期間もわずか(最大24時間)ですし、セキュリティも考慮されているので、それほど心配することはないかもしれません。最近ではブラウザ上で様々な作業をする時間が多くなってきているので、こういった受け渡しもブラウザ上でできるのは便利だと思います。作業自体はささいなことですが、頻繁に行う作業だと思えば、意外と作業時間短縮に貢献できるのかもしれませんね。

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