【コラム】

クリエイターのためのライフハック

6 クリエイティブな仕事場でシームレスに音楽共有 - MyTunesRSS

    長谷川恭久  [2006/06/30]

    音楽とクリエイティビティ

    クリエイティブにとって音楽はなくてはならない存在だと思っています。仕事場によっては共有で使えるステレオが設置されており、そこから常に様々な音楽が流れているところもあると思います。集中して作業を進めたいときはヘッドフォンを付けてパソコンに蓄積された数百、数千の音楽の中からクリエイティブになれるお気に入りの音楽をセレクトして聞いているのではないでしょうか。音楽は気持ちを落ち着かせてくれたり、集中させてくれるだけでなく、仕事のインスピレーションになることもあります。つまり、わたしたちにとって仕事と音楽は密接な関係にあるといえます。

    仕事場で自分のプレイリストをネット配信

    特に仕事場では同僚の音楽コレクションを共有することができるので、新しい音楽を発見するチャンスだけでなく、自分のコレクションをみんなに聞いてもらう絶好の場でもあります。iTunesを使っている方同士なら共有設定をオンにするだけで、簡単にローカルネットワークで音楽を共有することができますが、誰もがiTunesを使っているとは限りません。Windows Media Playerを使っている方も多いです。デジタルミュージックプレーヤーといっても実に様々です。せっかくクールなプレイリストが用意されていても、アプリケーションやOSが違うという理由だけで聞けないのは残念です。

    今回紹介する「MyTunesRSS」はMac OS XとWindowsで動作するアプリケーションで、これとiTunesがあればローカルネットワーク経由で、自分と同じネットワーク上の人なら誰にでも音楽を配信することができます。配信された音楽を聴く側は、ブラウザ経由でプレイリストにアクセスできます。後は、なんらかのデジタルミュージックプレーヤーがインストールされていれば、OSやプレイヤーの種類に左右されることなく、音楽が共有できるのです。

    MyTunesRSS のホームページ。Windows、Mac OS X版だけでなく、OSに依存しないJava版も公開されている。

    クリックでサーバが立ち上がり、配信サイトも完成

    MyTunesRSSをダウンロードしてダブルクリックをすると、設定ができる状態になるはずですが、このソフトは動作にJava(JDKあるいはJRE 1.5)が必要です。PC内にJavaがインストールされていないとエラーが出て、自動的に「Java.com」に接続されます。そこからJ2SE Runtime Environmentをインストールすると、起動できるようになります。

    設定はとても簡単です。まず、起動直後の画面の「Path to iTunes Music Library.xml」という項目の参照ボタンをクリックします。PC内にあるiTunes Music Library.xmlというファイルを指定します。パスワードを設定すれば、自動的に配信のためのサーバがPC内に設定され、配信サーバが起動している状態になります。これで配信をスタートすることができます。

    パスワードとiTunesのxmlファイルを設定。xmlファイルは、WindowsならMyDocument->MyMusic->iTunesフォルダの中にある。Mac OS XならMusic->iTunesフォルダの中だ。「Start server」をクリックすると配信環境が完成。

    サービスが開始されると、サーバへアクセスするためのURLが表示される。このURLをブラウザに入力して、コレクションへアクセスする。

    配信された音楽を聴く人は、MyTunesRSSをインストールする必要はありません。Webブラウザ(IEでもFirefoxでもOK)を立ち上げて、MyTunesRSSが指定したアドレスへアクセスすれば、共有しているライブラリへアクセスすることができます。MyTunesRSSは配信サーバを立ち上げるだけでなく、自動的にライブラリを一覧できるサイトも作ってくれるので、iTunesを見渡すような感覚で音楽を探すことができて大変便利です。あとは矢印ボタンをクリックするだけでデフォルトのデジタルミュージックプレーヤーが立ち上がり、音楽がストリーム再生されます。RSSも自動的に配信してくれるので、リストを社内イントラネットに貼り付けるといった応用も可能です。

    Macで立ち上げたMyTunesRSSサイトをWindows上のブラウザで表示したところ。設定したパスワードを使ってログインする。

    iTunesで公開設定してあるプレイリストが表示される。それぞれRSSと、ストリーミング用のファイルが用意されており、URLを自分が使っているミュージックプレーヤーから開いて再生する。

    ただし、サーバはパスワードでログインするとはいえ、簡易的なものです。重要なデータなどを間違っておかないようにしてください。

    リスナーが配信された音楽でプレイリストを作ることもできる

    MyTunesRSSのもうひとつの魅力は、リスナーが配信者の音楽でプレイリストを作成できることです。気に入った曲をあらかじめ集めておきたいときに便利ですし、同じコレクションにアクセスした他の同僚のために作っておくといったことができます。自分で作ったプレイリストも、ストリーム配信とRSSがサポートされています。プレイリストの名前は自由に付けられるので「早退したくなる音楽 by ヤスヒサ」といった具合に作った人の名前も入れておくと、プレイリストを作るのが一層楽しくなるでしょう。

    ユーザーは自分のプレイリストも作ることが可能。「manage playlists」をクリックして「PLAYLIST MANAGER」に移動。あとは「new playlists」をクリックして、加えたい曲をチェックし「add selected」で、リストに追加される。

    従来、こうした設定は互換性の問題があって不可能だったり、可能だとしても上級向けのテクニックが必要で、敷居が高い場合がありました。一連の作業をワンクリックで実現してくれるという簡単さも素晴らしいですが、共有ための使いやすいWebツールまで用意されているのがMyTunesRSSの魅力だと思います。グループ内で音楽を共有したいと考えている方はぜひお試しあれ。

    複数のプレイリストを作って共有したり、作ったリストの整理も簡単に行える。

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