【コラム】

KOMONO道

21 二十一の巻: Macで使えるskype端末を探して

    海上忍  [2007/07/24]

    空いた左手のやり場に困るんです

    MacでSkypeするなら端末をGETしなければ

    ルクセンブルグのベンチャー企業が立ち上げたIP電話サービス「Skype」。サポートされるOSはWindowsにLinux、Mac OS XにWindows Mobile(Pocket PC)の4種、スピーカーとマイクを用意すれば世界中の相手と通話できるという優れモノ。Skypeユーザ同士の通話は無料、料金を払えば固定電話や携帯電話にかけることも、反対にかけてもらうことも可能だ。

    音のよさもSkypeのウリの1つ。通話に使う周波数帯域は50Hz~8kHzと、固定電話の300Hz~3.4kHzに比べ2倍以上。回線の混み具合によりiSACやiLBCといった高効率なコーデックを使い分け、一定の通話品質とレスポンスを確保する。最大5人の同時通話や、ビデオチャット機能にも対応している。

    前置きが長くなったが、このSkype、Macとの相性は悪くない。Skypeを利用した通話には、相手の声を聴くためのスピーカーと、自分の声を相手に届けるためのマイクが必須となるが、Macでは両方を標準装備した機種が多い。最近の機種にはiSightのカメラも標準装備されているので、ビデオチャットもOK。お手軽さでは、おそらくWindowsやLinuxより上だろう。

    Mac OS X版の最新バージョンは2.6.0.151

    Skypeを使えばWindowsやLinuxユーザとのビデオチャットも可能

    しかし、違和感があることは否めない。きちんと通話できるが、どうもしっくりこない。何も手にしていないからだ。会話内容が周囲にダダ漏れとなるため、出先で仕事の話ができないことも気になる。やはり自分には受話器が必要なのだ。

    実は対応しているんですよ

    Webで情報収集を始めたところ、予想以上にMac対応Skype端末が少ないことが判明。マイクとカメラを標準装備する機種が多いためか、はたまたWindows PCと比較したときの市場規模の小ささゆえか、筆者が調べたかぎり国内メーカーは全滅状態。Bluetoothヘッドセットが使えることはわかるが、通話中における左手の無聊を慰めることが目的なので却下。第一、サポートセンターのお姉さんのようで、齢37のオッサンが外出先で使うには気恥ずかしすぎる。

    仕方ないのでKOMONO好きの友人に連絡すると、バッファローの「BSKP-U202」はMac用ドライバを同梱していないものの、ハードそのものはIPEVOからのOEMであり、同社のWebサイトからMac用ドライバの入手が可能との情報をGET。この製品について調べたところ、ボディカラーは白と黒の2色、MacBookとセットで使っても違和感のないデザインで、しかも店頭価格は4,000円程度。おおこれはいい、と横浜ヨドバシにて金3,980円のポイント20%付というおトクな値段で購入した次第。

    パッケージにはMacの"ま"の字も書かれていないが……

    やはり人と会話するなら受話器型じゃなきゃ

    ボディカラーだが、黒を選択した。ふだん使っているMacBookは白だが、購入から1年を経過してそろそろ買い換えを検討していること、新機種購入の折には黒を選択する心づもりでいることを考慮した結果だ。握りしめて使うデバイスなので、黒のほうが汚れが目立ちにくいだろうという計算もある。

    このBSKP-U202、バッテリの類は内蔵していないためとても軽いが、MacBook/黒っぽくマット加工されたボディの質感は上々。いかがなものかと感じていた黄緑色のボタンも、むしろアクセントに見えてきた。ただしケーブルが真下に向かい延びているため、台座に載せると接触してしまう。ケーブルを持ち上げつつ台座にセットしなければ、本体が少し浮き左右どちらかへ傾くことは確実。しかも、少し触れただけで前のめりにコケてしまう。このおマヌケさが惜しまれるところだ。

    側面には音量調節ボタン(反対側にはMUTEボタン)が用意されている

    イマイチ座りのよくない台座。やたら倒れやすい構造はいかがなものかと

    ドライバはひそかに日本語対応

    Macでの使い方だが、IPEVOのWebサイトで無償配布されているfree-1_v1.0.2.14.dmg(2007年7月24日現在の最新版)を入手し、マウントすると現れるfree-1 USB Phoneをアプリケーションフォルダへコピー。BSKP-U202を接続した状態で起動し、その後Skypeを立ち上げれば、なんなくSkype端末として使うことができる。Skypeの環境設定パネルを開き、「音声」タブの全項目でBSKP-U202が選択されていればOKだ。

    意外なことにこのfree-1 USB Phoneというツール、きちんと日本語にローカライズされている。ヘルプの類はないものの、ファンクションキーや着信音の設定など、マニュアルなしでもなんとかなる項目ばかり。

    BSKP-U202に同梱されているWindows版ドライバとの機能差だが、一通り試したかぎりでは見あたらなかった。[LIST]ボタンを押せばコンタクトリストが現れ、[NO]ボタンを長押しすればSkypeの画面がDockに格納される。[OUT]ボタンで固定電話や携帯電話へのダイヤル開始、ファンクションキーももちろん動作する。Macは未サポートの機種ゆえ、販売元であるバッファローのサポートを期待することは憚られるが、事実上Mac対応なんですよ、と言ってもよさそうだ。

    Skype用と通常用のオーディオ入出力は分離されるので、相手の声がスピーカーから聞こえてしまうことはない

    ファンクションキーのカスタマイズも可能

    着信音のバリエーションは10種類。ミュートすることも可能

    ○バッファロー「BSKP-U202」
    機能 ★★★
    価格 ★★★★
    楽しさ ★★
    怪しさ
    衝動買い ★★★★
    TOTAL ★★★
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