【コラム】

KOMONO道

6 六の巻: 楽しき玩具「アクアビーズアート☆」で娘とたはむる

    海上忍  [2007/03/19]

    働けど働けど わが原稿進まざりけり

    いきなり私事で恐縮だが、我が娘は3歳7ヶ月。遊びたい盛り、油断すると書斎へ侵入し原稿の手を休ませる。家内が制止しても効果はなし、パパ遊ぼ、と終いには泣き出す始末。自宅の一室を仕事場とする筆者には、家族揃って三食を共にする喜びがある反面、そのような小悪魔の脅威が付いて回るのだ。プロセスとして常駐するから、音が似ているdaemon(守護神)のほうが適切か。

    「つくってワクワク」で作らされた品々をご紹介。これを毎日のようにせがまれるのは正直キビしい

    件のdaemon、誰に似たのか"切った貼った"が好みで、NHK教育テレビの工作指南番組「つくってワクワク」が大のお気に入り。この番組、子供にとっては楽しいのだろうが、手本を作らされる親にとっては実にハタ迷惑な代物で、家内はオープニングテーマが流れるや否やテレビの前から姿をくらます。もちろん、daemonは忠実に自らのタスクを実行、家内を追い回した挙げ句に望みの品を手に入れる。家内に相手にされないときは書斎にディレクトリを移してコアダンプ。土日の子供しかご存知ない世のパパさん、四六時中子供といることは重労働なのですぞ。

    一握のビーズ

    こりゃタマラン、と策を練った我々のたどり着いた結論が、エポック社の「アクアビーズアート☆」。動物などのイラストが描かれた紙片に透明なトレイを重ね、絵柄どおり凹部にビーズを並べていくという女児向けのKOMONOで、まさに我が娘向き。推奨年齢は6歳以上とあるが、すでにものを口へ運ぶクセが抜けた娘のこと、危険はないはずとの観測のもと基本セット約3,000円也を購入した。

    基本セットに含まれるビーズはすぐに使い果たすはず。追加のビーズとピンセットの用意は必須だ

    このアクアビーズアート☆、子供のおもちゃと侮ることなかれ。イラストシートは基本セットに付属のものだけでなく、Webサイト上でもPDFとして配布されている。ビーズは買い足さなければならないものの(実はこれが結構な出費になる)、ネタ切れの懸念は無し。火や熱を加えることなく水をスプレーするだけで固まる性質もありがたい。

    直径5ミリのビーズをこのように並べ、最後に霧吹きで水をかければOK

    ビーズの素材だが、外箱には「PVA」とだけ表記されている。Wikipediaで調べたところ、PVAは親水性が強い合成樹脂の一種で、接着剤や洗濯のりなどに利用されているらしい。ホウ砂とあわせれば、なんとスライムになるとのこと。金属粉を混ぜるとメタルスライムになるか否かは不明なれど、玩具とはなにかと縁のある素材であることは確かだ。

    オリジナルへのあこがれ

    アクアビーズアート☆の効果は予想以上、娘は朝から晩までビーズづくりに勤しむ毎日。時折やれ抱っこしろだの検索しろだの(娘は親に語句を入力させてググる術を知っている)言いに書斎へ来るが、頻度は下がった。

    これすべて3歳児が作成したビーズアクセサリなり

    静かになればなったで寂しいもの、今度は父親のほうからちょっかいを出すことに。基本セットに付属のイラストシートは一通り作ってしまったため、Webからダウンロードしようとしたが、ふと思い立ち「アクアビーズアート」で検索を実行。すると、「ウォータービーズ デザイナー」なるシェアウェアに遭遇した。これだよ、これでオリジナルのイラストシートを作って娘の歓心を買える、という目論見だ。

    ウォータービーズ デザイナー

    種別=シェアウェア(2,000円、3月31日まで1,000円の特別割引キャンペーン実施中)

    動作環境=Windows 98 / Me / 2000 / XP / Vista(要.NET Framework 2.0以降)

    (c) 2007 kids-beads.com

    はてしなき描画の後

    ウォータービーズデザイナーは、最初にレイアウトトレイの種類を選んだ後、ウインドウ下部にある18色のカラーパレットからビーズを選びつつ、いわゆる"ドット絵"を描く要領で作業を進める。A4の紙へ印刷したあと円形に切り抜けば、寸分違わずレイアウトトレイに適合、オリジナルのイラストシートとして利用できる。

    最初にレイアウトトレイの種類を選ぶ

    このようにポチポチと"ドット絵"の要領で描いていく

    この作業、実はかなり面白い。最初に描いたスライムがそこそこの出来だったことに味をしめ、無謀にも劇画チックな絵に挑戦してみた。しかしキャンバスの狭さは如何ともし難く、時代劇画の巨匠:平田弘史氏が描く茶筅髪の侍や、カムイ伝に出てくるナイスガイ:小六さんを再現しようとしたものの、敢えなく挫折。

    記念すべきアクアビーズアート☆オリジナル作品第一弾「スライム」

    結局のところ、落ち着いた先は見慣れた某OSのロゴ。"ピロピロ"は曲線の処理が難しく、予想以上に手こずったが、それなりの出来映えに満足。肝心の娘の反応だが……「なあにこれ? かわいくない」。いいさ、いいのさ。パパは一人でジャギ様のヘルメットを作るから。

    作品第2弾、題して"りんご"

    作品第3弾は……"ピロピロ"とでもしておこうか

    手持ちのビーズが不足したため、思い通りの色にならず

    ○エポック社「アクアビーズアート☆」
    機能
    価格 ★★★★
    楽しさ ★★★★
    怪しさ ★★
    衝動買い ★★★★
    TOTAL ★★★

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