筆者の住んでいる部屋のキッチンには、ダウンライトが付いています。1つはミニクリプトン球を使用するタイプのもので、もうひとつは、ミニレフ球を使用するものです。

ミニクリプトン球を使用する方には、ソケットが横に付いているのですが、頑張れば、E17タイプの電球型蛍光灯が取りつけられることを確認済みです(東芝ライテック製40W型「ネオボール」ZのA型でのみ確認)。ミニレフを使う方は、ソケットは上に付いているので、なんでも入りそうです。ただし、もともとミニレフ球を想定して作られている器具なので、ここに電球型蛍光灯を入れると、かなり飛び出します。筆者は60W型「ネオボールZ」のD型を取りつけていますが、こんな感じです。さすがにこれは見た目があまりよくないので、なんとかしたいと思っていたのですが、残念ながら、電球型蛍光灯でレフランプタイプのものは、E26ソケット用のものしか、発売されていません。

ミニクリプトン球用のダウンライト。ここには、電球型蛍光灯を入れることが可能(写真左)。ミニレフ球用のダウンライトに電球型蛍光灯を入れると、かなり飛び出す(写真右)

先日、近所のディスカウントストアに行ったところ、E17ソケットに使用できるる電球型LEDを見つけてしまいました。(株)オーム電機の「7LEDビームスポット球(商品番号04-8632)」という製品です(オーム電機には前(株)と後ろ(株)の2社があって、この2社は全く別会社)。ミニレフ用のダウンライトにちょうどよいのでは、という気がします。価格は1,980円でした。パッケージを開けてみると、普通のミニレフ球に近いサイズのボディにLEDが7本入っています。早速、ダウンライトに取りつけてみます。

(株)オーム電機の「7LEDビームスポット球」(写真左)。LEDが7本使用されている

ところが、まったく点灯しません。何度かやり直しているうちに、今度は抜けなくなってしまいました(ダウンライトがミニレフ球にぎりぎりのサイズなので、作業がしにくい)。なんとか、プライヤーを使って取り外すことには成功したのですが(乱暴)、なぜ点灯しないのでしょうか。

取り付けては見たが、まったく点灯しない

不良品か? と思い別の器具(クリップライト)に取りつけてみたところ、何ごともなかったかのように点灯します。そこで、ダウンライトのソケット付近を見てみると、何か突起物があります。おそらくこれが、LEDランプの根元部分に干渉していて、奥まで入らなかったのが原因だと思われます。ミニレフ球に比べて、LEDランプの根元部分はかなり太くなっています。電球型蛍光灯と比べても、やはり広いようです。というわけで、原因は分かったのですが、とりあえず、今のところ解決方法はありません(借りている部屋なので)。

ソケット付近にねじのようなものが2本飛び出している。おそらくこれが原因(写真左)。ミニレフ球、LEDランプ、電球型蛍光灯の、根元部分の太さの違い(写真右)

しかたがないので、LEDランプをクリップライトに取り付けて使おうと思ったのですが、このLEDランプは、あまり明るくありません。40Wのミニレフ球に比べても明らかに暗いと感じられます(ただしLEDなので直視するとけっこう眩しい)。パッケージを見ると、なんと消費電力が0.6Wと書かれています。0.6W!(見ないで買うのが悪いのですが……)。例えば、40Wの白熱電球を使ったダウンライトと同じ明るさという東芝ライテックのLEDダウンライト「E-CORE」の40W型では、消費電力は5.3Wです。ということは、このLEDランプは、せいぜい、電球換算で数W分の明るさしか無いのでは、と思われます。せっかく買ってきたのに、使い道が……。

というわけで、今回の結論です。電球を電球型蛍光灯やLEDランプに代えようという場合、器具のソケット部分に突起物がないかよく確認すること。そして、そのランプがどのくらいの明るさなのかを確認することが重要です。

この明るさだと、使い道が限られそう