311系は1989年にデビュー。最高速度120km/h運転を実現し、転換クロスシートを備えるなど、名古屋近郊のJR線のスピードアップ・車内サービス向上に貢献した車両だった。後継となる313系の登場まで、311系は東海道本線の新快速で運用された。

東海道本線を走行する311系の普通列車

現在、JR東海の在来線電車といえば313系。東海道本線の特別快速・新快速・快速もほぼ313系が使用され、311系は普通列車での運用が中心に。中央本線の一部列車にも使用されるという。デビュー当時、JR在来線の普通車両では初となるカード式公衆電話も設置されたそうだが、後に撤去されている。