山手線へE235系量産車を新造して順次投入(投入時期は2017年春頃から2020年春頃までの予定)することになり、既存車両E231系500番台は転用改造工事などを行った上で、中央・総武緩行線で継続して使用する計画であることが発表された。

中央・総武緩行線E231系500番台(A540編成)

中央・総武緩行線では現在、山手線から転用されたE231系500番台が2編成(A520編成・A540編成)活躍している。A520編成は一昨年から営業運転を開始し、A540編成は今年5月に投入されたばかりだという。ともに山手線では11両編成だったが、中央・総武緩行線への転用にともない10両編成となり(A520編成から外れた1両は改造され、E235系量産先行車に編入)、黄色の帯を巻いた外観となった。

E231系500番台の中央・総武緩行線への転用改造工事は今後も順次実施予定。液晶ディスプレイによる情報提供装置を備えた車両を投入し、中央・総武緩行線における案内サービスの充実を図る。あわせてホームドアに対応できる保安装置などの車両改造も行うとのこと。JR東日本は千駄ケ谷駅・信濃町駅へのホームドア設置を発表しており、飯田橋駅も急曲線の解消のため、ホームを移設して直線化する計画としている。中央・総武緩行線でもホームの安全性向上に向けた取組みが進められることになる。

当初は見慣れなかった黄色の帯も、徐々になじんできた感がある

E231系500番台が転用されることで、中央・総武緩行線の既存車両(209系・E231系)の去就も気になるところ。JR東日本の今後の発表を待ちたい。