寝台特急「北斗星」の運行終了から1カ月。同じく上野~札幌間を結ぶ寝台特急「カシオペア」も、来年3月26日の北海道新幹線新青森~新函館北斗間開業にともなう運転取りやめが発表された。上野発の夜行列車はすべて姿を消すことになる。

EF510形509号機に牽引され、上野駅を発車した寝台特急「カシオペア」

上野方先頭車(1号車)に展望タイプの「カシオペアスイート」を設置

「カシオペア」は1999年7月から運行開始された。使用車両のE26系客車は、日本初という「オールA個室寝台」「オール2階建て」の12両編成。客室は「カシオペアスイート」(展望タイプ1室・メゾネットタイプ6室)・「カシオペアデラックス」(1室、車いす対応)・「カシオペアツイン」(80室)が用意され、食堂車とラウンジカーも備える。ウェルカムドリンクサービスやディナーのルームサービスも行い、豪華な旅を演出した。

現時点で2016年2月まで運転計画が発表されており、10月20日前後と年末年始を除き、日・火・金曜日に上野発、月・水・土曜日に札幌発の列車が運転される予定。来年3月の運転計画は決まり次第、発表されるという。