【コラム】

自作パーツ実験室

63 Windows Vistaで組みたい「M2N32-SLI Premium Vista Edition」

    石川ひさよし  [2007/03/05]

    M2N32-SLI Premium Vista Edition

    拡張スロットの数は若干少ないものの、PCI Express x16(フル帯域)×2、x4・x1をそれぞれ1基搭載している

    メーカー ASUSTeK
    製品名 M2N32-SLI Premium Vista Edition
    フォームファクタ ATX
    対応ソケット Socket AM2
    対応CPU Athlon 64 FX-6x/64 X2/64、Sempron
    チップセット NVIDIA nForce 590 SLI
    対応メモリ PC2-6400/5300/4200×4スロット(最大8GB)
    拡張スロット PCI Express x16×2、PCI Express x4×1、PCI Express x1×1、PCI×2
    ストレージ SATA×8ポート(チップセット×6ポート・SiI 3132×2ポート)、PATA×1チャネル
    RAID機能 チップセットSATA(RAID 0/1/0+1/5/JBOD)、SiI 3132 SATA(RAID 0/1/JBOD)
    ネットワーク 1000Mbps×2(Marvell 88E1116-NNC1)
    オーディオ 8ch HDオーディオ(ADI AD1988B)
    インタフェース USB2.0×8、IEEE1394a×2
    主な付属品 ScreenDUO、AI Remote
    その他機能 AI NOS、AI Overclocking、AISuite、Precision Tweaker、SFS、C.P.R.、Stack Cool 2、8フェーズ電源回路、AI Napなど

    ハイエンドゲーマーにも最適

    ASUSTeKのマザーボード「M2N32-SLI Premium Vista Edition」。Socket AM2に対応したNVIDIAのnForce 590 SLIチップセットを搭載している。ボード上にはPCI Express x16スロットを2本搭載し、GeForceグラフィックスカードを2枚用いたSLIにも対応するこの製品はハイエンド・ゲーマーにも最適な1枚だ。

    1ポートのeSATAおよび1ポートのIEEE1394が用意されたバックパネル

    nForce 590 SLIのMCPチップ

    組み合わせるSPPチップ。2つのチップと電源回路はヒートパイプを備えたヒートシンクで結ばれ冷却してる

    この製品が何故Vistaの名前を冠しているのかというと、マザーボード本体のほかに、Windows VistaのSlideShowに対応するUSB接続のミニディスプレイ「ScreenDuo」、そのほかVistaに対応した各種機能を搭載した特別な製品であるためだ。

    サブディスプレイ「ScreenDUO」(右)とリモコン「AI Remote」(左)。それぞれ2つのアプリケーションボタンも搭載している

    ミニディスプレイ「ScreenDuo」は、2.4型で320×240ドットの液晶パネルを備え、Windows VistaのSlideShowに対応した各種情報を表示、また十字キーとボタンで操作することが可能だ。また、Windows XP環境下においても、同社のユーティリティを用いることで一部の機能が利用できる。なお、このScreenDuoをバンドルする製品は、同じ同社Vista Editionでも上位モデルに限られる。サイズは100(W)×17.2(D)×66.8(H)mmで、メインディスプレイ脇に置いて活用したい。

    ScreenDUOはPCとUSB接続して様々な機能を提供する。欲を言えばUSBハブ機能も備えていればより便利だったかも

    左の十字キー、そして右の「戻る」「決定」ボタンで操作も可能

    ASUS Accelerated Propeller(ASAP)と呼ばれるこのオプションは、VistaのReadyBoostに対応した512MBフラッシュメモリ。ReadyBoostは、Vistaの高速化機能のひとつ。接続はUSB。もうひとつVista用の機能として、TPMチップ(オプションとして提供予定)を搭載するためのソケットも用意されている。TPMチップとは、ビジネス向けのノートブックPCなどで既に搭載されていることが多いが、データの暗号化・復号化をハードウェアで行うセキュリティチップだ。Windows Vistaでは、「Vista Enterprise」「Vista Ultimete」に搭載された「Windows BitLocker」でこれを利用できる。

    USBメモリやメモリカードを利用することなく本体のみでReadyBoostの機能が利用できる「ASAP」。ただし容量は512MBとやや心もとない

    暗号化機能BitLockerで利用できるTPMチップ用のソケットを搭載

    チップセットに内蔵された6ポートのSATAのほか、Silicon Image「SiI 3132」によるもう2ポートのSATAを搭載し、計8ポート。うち1ポートはeSATAとなっている。RAID機能は、チップセット機能がRAID 0/1/0+1/5/JBOD、SiI3132がRAID 0/1/JBOD。SATAインタフェースは豊富と言えるだろう。PATAはUltra ATA/133が1チャネルのみ。

    PS/2コネクタ後方にSiI 3132 SATAチップを搭載。1つはボード上、1つはeSATAとして利用できる

    ネットワーク機能はギガビットイーサネットが2ポート。チップはMarvell「88E1116-NNC1」が2つ搭載されている

    IEEE1394チップはTexas Instrumentsの「TSB43AB22A」。1ポートはバックパネルに装備されている

    オーディオ機能は、Analog Devices「AD1988」による8chHDオーディオ。マイク入力にはノイズフィルター機能を搭載しIP電話などでもクリアな通話が可能

    Vistaで組む、将来のVista移行に備えるための1枚

    M2N32-SLI Premium Vista Editionは、M2N32-SLIをベースにVista向け機能を搭載した製品である。ScreenDUOやASAPなどの機能はVistaをより便利に・快適に利用するための機能であり、自ずとVistaで組む、あるいは近い将来移行することを検討中のユーザー向けと言える。また、これらはホームユーザー向けのHome Premiumやビジネス向けのVista Businessでも利用できるが、製品の位置づけ、価格から、ハイエンド向けのVista Ultimeteが組み合わせるOSとしてベストだろう。

    製品パッケージ。オレンジのバックに白文字でVista Editionと記載されている

    あとがき

    コラム「自作パーツ実験室」は、今回をもって終了致します。ただ組むだけではない、ちょっと変わった、あるいはちょっとしたテクニックを中心に紹介してきましたが("つもり"ですが)、自作の際に何かのお役に立てていれば幸いです。また、自作PCの世界でお会いしましょう。

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