【コラム】

自作パーツ実験室

37 ASUSのA8N32-SLI DELUXEをテストしてみた - nForce4 SLI X16の実力は? (2)

    石川ひさよし  [2005/11/16]

    ちょうど最近朝も寒くなって来た。そんな先週は、12cmファン4発の巨大冷却ファンを作ってみた。ベンチマークはパーツをケースに入れずいわゆる"まな板"でテストしているのだが、これの上に水平に配置して一気に冷やしてしまおうというものだ。とにかく寒さに弱い筆者のテスト部屋には暖房が必須で、下手をすると冬場の方が室温が高い。そんな部屋のなかでも安定して高発熱のハイエンドパーツを回すのが目的。昨年の冬はオーバークロックやらファンレスやらのために暖房を切って風邪をひきそうになったので、今年はこの時期から備えておくことにした。

    4発とはいってももともと静音タイプの低速12cmファンなのでさすがに静か。さらに大風量でパーツを冷やしてその他のファンの回転速度も落とすことができればなおヨシというもくろみだ。スイッチまで付けて豪華にしてみたが……はたから見たら「なぁにやってるんだか」と突っ込まれそうな気がする。

    A8N32SLI Deluxeでのシステム構築 - x16モードでの動作を確認

    今回はA8N32SLI Deluxeのベンチマーク編

    前回に引き続き今回はnForce4 SLI X16チップセットを採用したA8N32SLI Deluxeのベンチマーク結果を紹介していきたい。もちろん最高のSLI環境ということでグラフィックスカードもGeForce 7800 GTXを搭載したASUSTeKの「Extreme N7800GT/2DHTV」を2枚用意、CPUはSocket939対応のシングルコアでは最高クロックのAthlon 64 4000+を用意した。ただ、NVIDIAのForceWareドライバもデュアルコアへの最適化が進められているとの話がある。そろそろグラフィックベンチマークでもデュアルコアプロセッサの方が優位という環境になってきているのかもしれない。

    今回構築したシステム構成

    M/B A8N32-SLI DELUXE A8N-SLI Premium
    Chipset nForce4 SLI X16 nForce4 SLI
    CPU Athlon64 4000+
    Memory DDR400 512MB×2
    mb driver Version: 6.82
    Graphics ASUSTeK EN7800GTX(SLI)
    vga driver ForceWare 81.87
    HDD WDC WD740GD(74.3GB)
    OS Windows XP Professional SP1(E)

    今回のシステムでの注意をいくつか述べておこう。まずドライバはNVIDIAから取得したものを使用している。nForce4 SLI X16に対応したM/BドライバはVersion: 6.82、グラフィックドライバは81.85がテスト時の最新バージョンだったが、筆者の環境ではこれを合わせるとGeForce 7800 GTXが認識されないという症状が発生した。そのためβ版の81.87を使用しこれを認識させている。また、同一条件にするためnForce4 SLIの「A8N-SLI Premium」も81.87を用いた。このβドライバの影響も考慮してテスト結果を考察して欲しい。

    SLI構成でnForce4 SLI X16でのGeForce 7800 GTX動作モードを確認した

    こちらはnForce4 SLIでの動作モード。PCIeのx8モードである

    ところでまずはCPU-Zでシステムプロパティを確認してみよう。CPU-Zのバージョンは1.30(執筆時)で、まだ正しく認識できていない様子だが、North BridgeがID02F4、South BridgeがnForce4 MCPと示された。SBはnForce4 SLIだと思っていたのだが……nForce4 SLIの場合でもSBはnForce4 MCPと表示されるのでどうなっているのだろう? ちなみにCrystalCPUIDではNB・SBともにnForce4と出るので確認しようが無いというのが現状だろうか。

    NBはID02F4、SBはnForce4 MCP

    NBはnForce4、SBはnForce4 MCP

    ベンチマーク考察


    グラフ1~4は3DMark03、およびグラフ5~7は3DMark05で計測した結果を示したものである。ここまでの結果ではnForce4 SLI X16とnForce4 SLIとの差はほとんど見あたらない。場合によってはnForce4 SLIが僅差で勝るというものもあるが、これはβドライバであることや誤差、BIOS・ドライバの最適化具合というのも関係しているだろう。

    ではゲームベンチを見てみよう。とはいっても今回はDoom3とFarCryの2つのみ。そのほかBattlefield2でも計測してはみたもののスコアが安定せず対象から外している。Doom3とFarCryの結果は共にややnForce4 SLI X16優位。数パーセント・数fpsにすぎないがゼロコンマ数パーセントの3DMarkよりはしっかりとした違いが出たと言えるだろう。

    将来に向けての投資!? - でもハイエンド構成必須か

    これら結果からみるとx8モードとx16モードという動作モードの差はあれど、劇的というほどの差は現状では受けられないようだ。ただ、若干とはいえ差が生じているのは今後に期待ができる。既にドライバのバージョンアップを重ねているnForce4 SLIと比較しても健闘していると言えるだろう。とはいえメインストリームレベルを目指したシステム構成であれば、1万円の価格差がある点からも現状ではnForce4 SLIで十分だろう。ハイエンド構成を構築できるユーザーならば将来性も含めて検討してみても良いだろうというのが今回の感想だ。

    BIOS・ドライバの最適化に加え、現状でx16の帯域を使い切れなくても将来のハイエンドGPUでは必要となる可能性がある。例えば先日GeForce 7800 GTX 512が発表されたが、こちらはGeForce 7800 GTXと比較して33%ほど性能が向上しているという。今後も登場してくるであろうそうした最新GPUを活かすことができる環境としては考えれば、この製品もおのずと候補に挙がってくるだろう。

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