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第5部 基礎理論~アルゴリズムとプログラミング - 3.プログラミングとプログラム言語

重要度 >>> ★★★☆☆

各種プログラム言語と言語プロセッサの特徴が問われるでしょう。ただしいずれも高度な知識が問われる内容ではなく、本項目における基礎知識が身についていれば十分に解答できるはずです。そのためにキーワードの理解と暗記といった基礎力養成に力を注ぎましょう。

合格への攻略ポイント

■2進数とプログラム言語

コンピュータが理解できるのは2進数だけです。そのため、人間がコンピュータに何かを指示・命令するためには2進数で命令しなくてはなりません。2進数の仕組みを利用した、コンピュータが最も理解しやすい言語を機械語(マシン語)といいますが、逆に人間にとって2進数は0と1の羅列であることからとても扱いづらいために、比較的人間の言葉に近い命令を多く含んで習得しやすい言語が次々と開発されてきました。それが各種のプログラム言語です。プログラマはこれらのプログラム言語を駆使してプログラミングを行い、次に紹介する言語プロセッサによって機械語へ翻訳し、実行可能な形式に変換するのです。

■言語プロセッサの種類と特徴

言語プロセッサとは人間が書いたプログラムをコンピュータ(CPU)が理解できる機械語に変換するためのソフトウェアのことです。また、どの言語がどの種類の言語プロセッサを使用するかというのは特定されているわけではありません。ただし、一般的にはコンパイラが多く用いられています。言語プロセッサには次のものがあります。

■代表的プログラム言語

プログラム言語には様々な目的に応じて数え切れないほど多くの種類が開発されてきました。次の表のうち、機械語およびアセンブラ言語はCPUが解釈しやすい仕様であることから「低水準言語」、これらを除く全ての言語を人間にとって比較的理解しやすい仕様であるという意味で「高水準言語」と呼んで区別することもあります。ちなみに市販のパッケージソフトウェアの多くはC関連の言語でプログラミングされています。

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本試験出題例

Javaの説明として、適切なものはどれか。

  •  1970年代に開発されたインタプリタ型のオブジェクト指向言語であり、エディタやデバッガなどの統合開発環境やOSの機能などを含む。
  •  Cにクラスやインヘリタンスといったオブジェクト指向の概念を取り入れたものであり、Cとの上位互換性をもつ。
  •  Webで用いられているマーク付け言語であり、タグによって文書の構造を記述する。テキストや動画などを関連付けたハイパテキストが作成できる。
  •  オブジェクト指向言語の一つであり、ブラウザで動作するアプレットが作成できる。

【初級シスアド H20秋期 午前問23】


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解答と解説

  •  Smalltalkについての記述である。
  •  C++についての記述である。
  •  HTMLについての記述である。

正解