メールアドレスと言えば、昔はプロバイダから提供されるものだけで、普通は一人で1アドレスでしたが、今ではケータイメールやWebメールを含めた複数のアドレスを持っている人がかなり増えています。

プロバイダや他の管理が行き届いたところでは、一度使用されたメールアカウントを使わせることは絶対にありませんが、Webメールサービスを提供しているいくつかのサイトでは、一定期間を置けば、再び使えるようになるのをご存知でしょうか?

電話番号の割り当てを思い浮かべると分かると思いますが、固定電話にしろ携帯電話にしろ、昔の友人に電話を掛けたら、いつのまにか別人がその番号を使っていたというケースはしばしば起こることです。

これは、11桁を数字のみで表すという制限があるため、割り当て可能な番号が限られているためです。一度使われた番号を永久欠番扱いしてしまうと、あっという間に割り当て可能な番号を使い果たしてしまうでしょう。

電話の場合は、掛けた相手が間違っていたとしても声ですぐに違いが分かりますが、メールは少々厄介です。なぜなら、文面のやり取りだけでは、メールを受け取った相手が第三者であったとしても、それを見破ることは困難極まりないからです。

Webメールによっては、一定期間ログインがなかった場合にアカウントを抹消する措置を取っていることもあり、あまり使っていないメールアドレスで知らない間に他の人が同アカウントを利用していた、ということも十分有り得るのです。特に簡単な単語をアカウントに用いている場合は十分注意すべきです。 これを見た皆さん、良い機会ですから、一度自分が持っているメールアドレスを全て棚卸ししてはいかがですか?

著者紹介

吉澤準特 (ヨシザワジュントク)

外資系コンサルティング会社に勤務。守秘義務を破らない範囲でIT業界の裏話をつぶやきます。ファシリテーション、ビジネスフレームワーク、人材教育など執筆多数。日本能率協会、秀和システムそれぞれから書籍刊行。執筆依頼/インタビューお引き受けします。こっそりITIL Manager (v2)資格保有。

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この記事は吉澤準特氏のブログ「IT業界の裏話」の過去記事を抜粋し適宜加筆・修正を行って転載しています。