前回に引き続き、iPhoneの文字入力について紹介していく。前回まではオンスクリーンキーボードの使い方について紹介したが、今回は日本語変換について解説する。

日本語変換の基本操作

iPhoneで日本語を入力するには、オンスクリーンキーボードの日本語フルキーボードによるローマ字入力、またはテンキーの日本語入力モードを利用することになる。

携帯電話でお馴染みの推測変換機能も搭載されているので、単語をすべて入力しないうちから変換候補が表示され、文字を入力するにしたがって変換候補が絞り込まれていく。また、以前似た文章を入力していた場合、最初の単語を確定した時点で、次の単語が自動的に候補表示されるのも便利だ。

なお、iPhone OS 3.1の時点では、単語登録機能は用意されていない。しかし、「連絡先」に登録された氏名が変換候補に表示される機能を利用して、変換できない単語とそのフリガナを連絡先として登録するという、ちょっと裏技のようなテクニックも広く利用されている。

日本語フルキーボード、テンキーとも、日本語の入力を始めると「スペース」ボタンが「次候補」ボタンに、「改行」ボタンが「確定」ボタン変わる

「次候補」ボタンを複数回タップすることで、カーソルの下に表示される変換候補リストの中から単語を選択できる。変換したい単語が選択状態になったら「確定」ボタンをタップするか、続けて次の単語の入力を始めよう。また、変換候補リストを直接タップしても、単語を選択・確定できる。なお、iPhoneの学習状況によっては、単語を確定した段階で次の単語が変換候補として自動的に表示される場合もある

変換候補リストの右端に表示される「→」ボタンを「次候補」ボタン連打で選択、または直接タップすることで、画面全体に変換候補リストを表示される

このリストはフリック操作でスクロール、タップ操作で単語の選択が可能だ。もちろん「次候補」ボタン連打での移動も可能だ

日本語フルキーボード利用中にそのまま英単語を入力していくと、変換候補にアルファベットがそのまま表示される。日本語の文章に英単語が混じっている場合に、英語フルキーボードに切り替えることなく入力ができ便利だ。短い単語の場合など条件によっては上手く候補が表示されない場合があるが、その場合には「↑」ボタンをタップしてからアルファベットを入力すればOKだ

次に、文節の区切り直しとオンスクリーンキーボードの各種設定の変更方法について紹介する。