前回は、「フルキーボード」の詳しい使い方を紹介した。続いて、「テンキー」「絵文字」の使い方を紹介しよう。

テンキーの使い方

テンキー入力では、日本語入力モードと英語入力モード、数字入力モードの3つのモードが用意されている。

さらに、同じボタンを複数回続けてタップすることで仮名入力を行う「仮名めくり入力」と、ボタンをタップし続けることでタップ中のボタンの周囲4方向にポップアップするボタン上で指をドラッグさせて入力する「フリック入力」の2種類の入力方法を使い分けることが可能だ。

たとえば「仮名めくり入力」は、「お」を入力するに「あ」ボタンを5回タップする。それに対して、「フリック入力」では「あ」ボタンをタップし続けることでボタンの周囲に左から順、半時計回りに「い」「う」「え」「お」ボタンがポップアップするので、「あ」ボタンの下にポップアップした「お」の上に指をスライドしてから指を離せばよい。

「フリック入力」は、「仮名めくり入力」に比べてボタンをタップする回数が少なくて済む。その上、慣れてきたら候補がポップアップするのを待たずに、ボタンの上で上下左右に指を弾くような感覚でフリック操作することでも入力できるので、テンキーとは思えないような素早い入力が行えるのが魅力だ。

一見すると難しそうだが、初心者の内はポップアップ表示を見ながら操作できる上、日本語では母音とフリック方向の間に規則性があるため、習得は想像するほど難しくない。iPhoneで頻繁に文字を入力したいなら、ぜひ練習して身につけておきたいテクニックだ。

テンキーの日本語入力モードの画面。キーボード左上の「→(赤丸部分)」は「仮名めくり入力」で、「あ」→「い」のように続けて同じボタンの文字を入力する時に利用する。その下の円を描くような矢印のボタン(青丸部分)は、戻るボタンで「仮名めくり入力」でボタンを押しすぎた時に1ステップ戻るために利用する。さらに下の「ABC」ボタンで英語入力モードに切り替えが可能だ

テンキーによるフリック入力中の画面。ひらがなが、子音の順に左から反時計回りに並んでポップアップしているのが分かる。「仮名めくり入力」「フリック入力」とも「ゃ」「ゅ」「ょ」といった拗音(小さいひらがな)や濁点、半濁点を入力するには、画面左下の「゛゜小」と書かれたボタンを利用する

テンキーの英語入力モード。こちらも日本語入力モードと同じく「フリック入力」が可能だ。「☆123」ボタンをタップすることで、数字入力モードへの切り替えが可能

テンキーの数字入力モード。数字と記号を入力できる。もちろん「フリック入力」も可能。「あいう」ボタンで日本語入力モードに戻れる

絵文字の使い方

最後に絵文字の入力方法について紹介しよう。絵文字はキーボード下段のボタンで、「顔マーク」「天気・動物・植物」「イベント」「建物・乗り物・国旗」「数字」などのアイコンといった形で5つのジャンルに分類されている。また、各ジャンルには複数ページ分の絵文字が用意されており、絵文字が表示されている箇所を左右にフリック操作することで、ホーム画面と同様にページを切り替えることが可能だ。

絵文字入力中の画面。画面下の左から2番目にある時計アイコンをタップすることで、絵文字の入力履歴を表示できる。頻繁に利用する絵文字を素早く入力できるので便利だ

一部の絵文字は日本語変換機能の変換候補として登録されているので、オンスクリーンキーボード不要で入力できる。色々と探してみよう。なお、絵文字非対応のアプリでは変換候補としても表示されないので中が必要だ

次回は日本語変換の方法や、オンスクリーンキーボードの各種設定の変更方法などについて解説する。