【コラム】
日曜朝8時から放送されている『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)に、朝からそれはどうかと思うほどの、フェロモンを通り越してホルモンが直接放出されているような色っぽい美女が登場している。生井亜実が演じる、仮面ライダーの敵となる組織の幹部、タブードーパントこと園咲冴子だ。
冴子は人間をドーパントと呼ばれる怪人に変えてしまう「ガイアメモリ」を製造する「ミュージアム」という組織の一員で、普段はガイアメモリを売りさばく企業の経営者でもある。したがって出演シーンのほとんどはクールなキャリアウーマン然としたスーツ姿。これがもう体に張り付くようなパッツンパッツンのミニスカスーツなので、巨乳と美脚と美尻が強調されて凄いことになっている。こんな女社長がいたら部下は仕事が手につかないだろう。夫だった園咲霧彦を冷酷に抹殺したときも、胸のボタンが弾け飛びそうなほど盛り上がった冴子の胸にばかり気を取られてしまい、霧彦さんの死に際を覚えていない。まさに子供向け番組にはタブーなほどの過剰なお色気だ。
その色気は怪人に変身してからもほとばしることをやめない。彼女が変身するタブードーパントというのは、ティム・バートンの映画に出てきそうなゴシックホラー色満点の怪奇キャラ。本来であれば恐怖の対象だ。しかし2月28日に放映された回では、タブードーパントの状態で変態医師(実はドーパント)にセクハラ触診され、アフンアフンとなまめかしい喘ぎ声をあげて悶絶。霧彦さん(を演じた俳優・君沢ユウキ)が嫉妬してブログで激しく落ち込むほど淫靡でフェティッシュな光景だった。かつて『キカイダー01』(1973年)で、ビジンダー役の志穂美悦子が喘ぎながらブラウスのボタンを外されるというシーンがあり、「特撮番組喘ぎ声ランキング」ナンバーワンの座を長らく保持していたけれど、タブードーパントはそれを軽く超えた。
園咲冴子を演じる生井亜実は、ネットで検索してもまだそれほど情報がヒットしないので、どんな人なのかもっと知りたいと思っているファンも多いはず。こういう人にこそ、ぜひブログを書いてもらいたい。
(C)2009 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
真実一郎(しんじつ いちろう)
サラリーマン、ブロガー。ケータイサイト『モバイルブロス』、雑誌『Invitation』などで世相を分析するコラムを連載。アイドルに関しても造詣が深く、リア・ディゾンに「グラビア界の黒船」というキャッチコピーを与えたことでも知られる。ブログ「インサイター」
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