【コラム】
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ももいろクローバー |
8月5日にシングル「ももいろパンチ」でデビューしたももいろクローバーは、平均年齢14歳の女の子6人によるアイドルユニットだ。祭り囃子感覚のポップな楽曲を歌いながらミニの浴衣姿で踊りまくるという、「和」をモチーフにした多幸感溢れるキャラクターで話題を呼び、デビューシングルはオリコンのデイリーチャートで11位を記録した。
グループ名とビジュアルはホノボノ系アイドルを連想させるけれど、実際にライブを見てみるとダンスは予想以上に激しく体育会系。これはひょっとしたらSPEEDの系譜を継ぐ「歌って踊れるアイドル」の大本命かも、と思わせるだけの説得力がある。スターダストプロモーションは本気だ。
ローティーンでありながらビジュアルのクオリティーも総じて高く、グラビアアイドルの秋山莉奈をほうふつとさせるクールビューティーの早見あかりなどは今すぐ単体でもデビュー出来るレベルだと思う。
彼女たちがユニークなのは、ヤマダ電機と提携し、この夏に全国各都市のヤマダ電機24店舗で延べ104公演という荒行のごとき全国ライブツアーを行ったことだ。パソコンやゲームのヘビーユーザーが多いであろうアイドルファンと家電店の相性の良さに着目した、白木屋の"湘南乃風コラボ"に匹敵する目からウロコなタイアップと言える。デビュー曲の歌詞の中でヤマダ電機の店名やゲーム機の名前が歌われているわけではないので、今回限りの限定的な試みなのかもしれないけれど、もし将来ももいろクローバーがビッグになったとしたら、恩返しにヤマダ電機のCMに出てあげてほしい。
来年にはフランスや中国へのツアーが予定されているそうなので、内外からの注目度は増すことだろう。もっとも、今後彼女たちがSPEEDに匹敵するメジャーなアイドルになるためには「my graduation」のような必殺バラードが歌えるかどうかがカギになる。「和」というコンセプトでバラードを歌うとどうしても演歌になってしまうことが予想されるので、その点が心配ではある。
真実一郎(しんじつ いちろう)
サラリーマン、ブロガー。ケータイサイト『モバイルブロス』、雑誌『Invitation』などで世相を分析するコラムを連載。アイドルに関しても造詣が深く、リア・ディゾンに「グラビア界の黒船」というキャッチコピーを与えたことでも知られる。ブログ「インサイター」
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