健康を維持する秘伝のレシピを伝授します

どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集。土日祝日、休刊日を除いて毎日更新!

丸ごとにんにくと鶏のから揚げ

1年中手に入るにんにくだが、新物は夏に楽しめる。そこで、普段は薬味や香り付けとして脇役的に使われるにんにくを、今回は主役に据えてみよう。今回は、旬を迎えたにんにくを存分に味わう一皿を紹介する。皮の付いたにんにくを丸ごと、鶏もも肉と一緒に油で揚げるだけの手軽なレシピ。揚げたにんにくは、ホクホクとした芋のような食感が楽しめ、気が付けばペロリと完食してしまうほど美味しい。

古代エジプト、ギリシャ、ローマ時代から薬として利用されてきたにんにくは、ピラミッドや万里の長城を建設した労働者の活力源となったともいわれる。滋養強壮効果を伝えられてきた食材である。こうした効果は、にんにく特有の匂い成分であるアリシンによるもので、同じくにんにくに含まれるビタミンB1とともにエネルギーの供給、老廃物の代謝を効率的に促す。その結果、疲労回復に役立ち、ストレスを吹き飛ばすパワーの源を作り出す。一方、鶏もも肉には抗ストレスホルモンを作るパントテン酸が豊富に含まれる。彩りを添える赤ピーマンからは、抗ストレスホルモンの分泌を良くするビタミンCをたっぷりいただこう。

【症状】ストレス
【栄養素】にんにく:アリシン、ビタミンB1、鶏もも肉:パントテン酸、赤ピーマン:ビタミンC
【栄養価(1人分)】エネルギー:280kcal、パントテン酸:3.35mg、ビタミンC:12mg
【ジャンル】主菜

材料(2人分)

食材
1 鶏もも肉(皮なし) 2枚(300g)
2 しょうゆ 大さじ1
3 大さじ1
4 生姜(すりおろし) 小さじ1
5 少々
6 揚げ油 適量
7 にんにく 1個(55g)
8 かたくり粉 大さじ2
9 赤ピーマン(千切り) 1個(40g)

作り方

(1) 鶏もも肉は、脂や筋を取り除き一口大に切る。2~5で下味を付けておく

(2) 160~170度の揚げ油へ皮を付けたままのにんにくを入れる。かたくり粉をまぶした(1)も揚げ油に入れ、きつね色になったら取り出す。同時ににんにくも取り出す

(3) 器に(2)と赤ピーマンを盛り付けていただく

(注) このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。