健康を維持する秘伝のレシピを伝授します

どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集。土日祝日、休刊日を除いて毎日更新!

いさきの中華風刺身

自覚症状がないからといって放っておくと、様々な合併症を引き起こす高血糖や糖尿病。これらの症状がある人は、適正なエネルギー量を守ることが大切。お菓子やごはん、パン、麺などの主食や果物など、糖質を多く含むものを一度にたくさん食べ過ぎず、野菜、海藻、きのこなどから食物繊維をたっぷり摂るよう心がけよう。今回紹介する料理は、さっぱりとした味わいのいさきを中華風に仕上げたおかず感覚のサラダ。栄養面と味わいでポイントとなる食材は、カシューナッツである。

カシューナッツに含まれる亜鉛は、血糖を下げるホルモンであるインシュリンの構成成分となる。また、カシューナッツには成長ホルモンの合成に関与するアルギニンも含まれ、体脂肪の代謝を促す働きがある。さらに食欲を抑制する効果もあり、食べ過ぎ防止にも役立つ。ただしエネルギーは高いので、量は抑えめに。ドレッシングの油量を控えるためにカシューナッツのコクを利用するなど、料理に賢く取り入れよう。

ドレッシングに酸味を加える酢も、食後高血糖が気になる人には嬉しい効果を期待できる食材のひとつ。酢に含まれるクエン酸には、体内の糖質利用率を高めてエネルギーに変える働きがある。つまり、血糖値を下げてくれるので糖尿病のリスクを軽減できるというわけだ。淡白な味わいのいさきを、酢の酸味とカシューナッツのコクで存分に楽しみたい。

【症状】糖尿病
【栄養素】いさき:たんぱく質(リジン)、カシューナッツ:亜鉛、アルギニン、:酢酸(血糖上昇遅延)、京菜:カルシウム
【栄養価(1人分)】エネルギー:212kcal、β-カロテン:126μg、カルシウム:75mg
【ジャンル】主菜

材料(2人分)

食材
1 いさき(刺身用) 200g
2 少量
3 こしょう 少量
4 京菜(4~5cmの長さに) 30g
5 ねぎ(千切り) 1/3本分(30g)
6 セロリ(千切り) 1/3本分(30g)
7 にんじん(千切り) 20g
8 カシューナッツ(粗みじん切り) 大さじ1
9 ごま油 小さじ1
10 しょうゆ 大さじ2
11 大さじ2
12 砂糖 小さじ1
13 生姜(絞り汁) 小さじ1

作り方

(1) いさきは厚さ5mmの薄切りにする。塩こしょうとごま油少々(分量外)で下味を付け、冷蔵庫で冷やしておく

(2) 冷やしておいた京菜、ねぎ、セロリ、にんじんを器に盛りつける。中央に(1)の刺身を盛り、カシューナッツを全体にふりかける。食べる直前に、合わせておいた9~13のドレッシングをかける

(注) このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。