健康を維持する秘伝のレシピを伝授します

どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集。土日祝日、休刊日を除いて毎日更新!

必須アミノ酸をバランスよく含む - 鯵(あじ)

あじは初夏の季語としても有名な暖流にのって回遊する魚だ。旬の時期は、春夏秋と年に3回あり、もっとも美味しくなるのは夏といわれている。タウリンが豊富な食材であり、必須脂肪酸である多価不飽和脂肪酸を含む。なかでも「EPA(エイコサペンタエン酸)」は血液をサラサラにし動脈硬化や心筋梗塞を予防。新鮮なあじは、体やヒレが締まっていて表面には光沢があり、目は黒く澄んで濁りがない。

「EPA(エイコサペンタエン酸)」は血液をサラサラにし動脈硬化や心筋梗塞を予防

必須アミノ酸の何が"必須"か?

アミノ酸は、自然界に数百種類あるといわれているが、人間の体を構成するたんぱく質となるのは、わずかに20種類。この20種類のうち8種類(幼児は9種類)は体内で合成されないため、食品から摂る必要があり、これらを「必須アミノ酸」と呼んでいる。ちなみに、必須アミノ酸の種類と量のバランスで、たんぱく質の「質」が決まる。

伝統的な発酵食品 - 納豆

納豆は、蒸した大豆に納豆菌を加えて作られる伝統的な発酵食品だ。納豆のネバネバに含まれる酵素ナットウキナーゼは、大豆を分解することで作られ、血栓を溶かす作用があるといわれており、注目を浴びている。最近では、ナットウキナーゼのサプリメントも登場している。

あじと納豆のたたき丼

あじのEPAと納豆の酵素で血液サラサラに。目に鮮やかな抹茶の緑とほのかな渋みを美味しい抹茶ごはんと一緒にいただきたい。

【病態】 血液サラサラ(動脈硬化症予防)
【栄養素】あじ :EPA、 納豆 :ナットウキナーゼ、 抹茶 :カテキン(抗酸化)、 ネギ :硫化アリル
【栄養価(1人分)】エネルギー :482kcal、 ビタミンE(α、β、γ、δ) :12.9mg、 n-3系多価不飽和脂肪酸 :1.25g
【ジャンル】 主菜

材料(2人分)

食材
1 あじ(刺身用) 160g
2 ひきわり納豆 2パック
3 万能ねぎ(小口切り) 1本分
4 わさび醤油 大さじ1
5 抹茶(粉茶) 小さじ1/2
6 熱湯 大さじ1
7 ごはん 茶碗2杯分
8 白ごま 小さじ2

作り方

(1) あじは包丁で粗くたたき、ひきわり納豆、わさび醤油と和えておく

(2) 食材の5と6をよく合わせ抹茶を溶かし、炊きたてのごはんにさっくりと混ぜ合わせ、抹茶ご飯をつくる

(3) 器に(2)を盛り、白ごまを散らし、(1)をのせて万能ねぎを散らす。お好みでしょうゆをかけていただく

余った食材でもう一工夫! ……抹茶、粉茶

抹茶や粉茶は、すし酢、豆腐の白和え、天ぷらの衣に混ぜたり、クッキーやケーキの生地に入れて焼いたり、バニラアイスクリームやヨーグルトのトッピングなどにすると、手間をかけずに風味とカテキンパワーがいただけて便利です。

(注) このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。