【コラム】

保険なう

4 混合診療がついに解禁! 保険見直しの重要性もアップ - その理由とは?

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連載『保険なう』では、保険の世界における旬のトピックスをとりあげて、読者の皆さんに知っていただきたい保険の知識を提供します。

混合診療って知っていますか?

初めてこの言葉を聞く人も多いのではないでしょうか? 「混合診療」とは、保険適用の治療と保険適用外の治療を組み合わせたものです。ちなみに、保険適用の治療を「保険診療」、保険適用外の治療を「自由診療」と呼びます。

現在では、混合診療を行った場合、保険診療も全額自己負担となり、高額の医療費を支払うこととなっています。

保険診療というのは、国が安全と認めているもので、逆に言うと自由診療における治療は日本においては安全が認められていないものです。例外として、先進医療を受けた場合は、保険適用内のものはそのまま保険適用となります。

<現在の治療費>
・保険診療+自由診療=どちらも全額自己負担
・保険診療+先進医療=3割負担+先進医療分は自己負担

2016年4月から実質混合診療が解禁!

先ほど「自由診療の治療は日本では安全が認められていない」と申しましたが、海外ではいくつもの症例があり効果が認められているものも多くあります。

例えば、ご自身にとって大切な人がガンを患ってしまった場合、「アメリカではAという抗がん剤が効果があるとされています。無認可の抗がん剤のため保険適用外で費用は高額となりますが、どうされますか?」ともし医者から告げられたら、できることなら試したいと思いますよね。

しかし、現在では自由診療を行った場合、入院費用も含めた保険適用分が全て全額自己負担に。1ヶ月に100万円以上の医療費がかかってしまう場合もあります。

しかし、厚生労働省は2016年度から混合診療を解禁します。ここでキーワードになってくるのは「患者申出療養」というものです。

<患者申出療養とは?>
・混合診療を行った場合でも、保険診療分は3割負担のまま
(保険診療+自由診療=3割負担+自由診療分は自己負担)
・日本では無認可の治療も、患者の申し出により行えるようになる

これらが大きなポイントです。

患者から申し出があった場合、国が定めた専門家による審議を6週間以内に行い、安全性などの承認を経て治療が開始されます。また、先進医療と違って、すでに実績のある治療であれば、近くの医療機関でも治療を受けることができます。※先進医療は受けられる病院が決められています。

混合診療解禁にともない、保険商品は変わる?

このように、受けられる医療の変化によって、保険商品は変わるのでしょうか?

現在の医療保険の多くには、保険診療、そして先進医療にのみ適用されるという側面があります。今後、混合診療の拡大を見越した保険商品が新たに登場することも可能性としてはあるでしょう。しかし、まだ実績がない現時点では、すぐに新たな保険商品が登場することはないとも考えられます。

だからといって、保険加入や保険の見直しを怠ってはいけません。混合診療解禁になる今だからこそ、実は保険の見直しはとても大切なのです!

なぜ、混合診療解禁の今、保険の加入&見直しが大切なのか

混合診療が解禁されることによって、保険診療は3割負担のままです。混合診療を行った場合、プラスαで自由診療の費用が加算されるため、保険診療の分はしっかり保険でカバーしたいところ。

また、「混合診療特約などがついた保険商品が出るまで保険加入は待っておこう」なんて思っているうちに、ご自身が病気になってしまったら、そもそも保険に加入することすらできなくなるかもしれません。

今後混合診療をカバーする保険商品ができた場合でも、現在の先進医療特約のように中途付加できる可能性も十分あります。

あまり知られていない、医療保険の付帯サービスも今後大活躍の予感

現在販売されている医療保険の多くには「付帯サービス」がついています(実際に付帯されていない保険会社も多数ある)。保険は、病気になったとき、万が一のときの保障だけではないのです。

そして、この付帯サービスこそ、混合診療が解禁されることによって重要になってきます。付帯サービスは様々ありますが、一番混合診療解禁で重要なのが「セカンドオピニオン」のサービスです。

多くの保険商品には無料で優秀医のセカンドオピニオンが受けられるサービスが付帯されており、診断結果によっては優秀医がそのまま治療を引き受けてくれたり、専門医に紹介状を書いてくれることもあります。患者申出療養がスタートすることで、受けられる治療の幅が広がります。つまり選択肢が増えるということ。そのような状況になったときに、セカンドオピニオンの制度はぜひ利用したいですよね。

混合診療が解禁される今だからこそ、保険の見直しを!

このように、現在の医療保険の機能だけでも、混合診療が解禁になった際に役立つ機能がたくさんあります。

ご自身が加入している保険の内容やサービスをもう一度チェックしてみてください! もし付帯サービスがないようであれば、この機会に加入されている保険の保障内容確認と一緒に、実際にどのようなサービスが利用できるのか、確認されてみてはいかがでしょうか。 「混合診療特約が付くまで待っておこう」と思っていた人も、現在の保険商品でも十分役立つということがわかっていただけたと思います。

いつどんなことが自分の身にふりかかるかわからないからこそ、早く備えておくことに損はないはずです!

<著者プロフィール>

牧山真一

保険見直し本舗 テレマ事業本部 対面事業部 関東・九州エリアマネージャー。1979年神奈川生まれ。2009年保険見直し本舗入社後、テレマーケティング事業部にてコールセンター運営に携わる。コンサルティングアドバイザーとしても関東を中心に活動。「最適な保険選びのパートナー」として、これまで個人の保険相談から法人に至るまで数多くの保険見直し、保険相談に対応。

※画像は本文と関係ありません

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インデックス

連載目次
第8回 社会保険の適用基準が拡大! 老後資金は自分で用意するのが当然の時代に
第7回 保険業法の改正で保険の販売方法が変わる?
第6回 たばこを吸わないほうが保険料を抑えられる場合も - 保険トリビア
第5回 子どもの教育資金は、学資保険だけでなく●●保険でも備えられる!
第4回 混合診療がついに解禁! 保険見直しの重要性もアップ - その理由とは?
第3回 年末は保険チェック! "家族構成"で見直す保険のポイントとは?
第2回 保険もスマホと同じ。日々進化しているからこそ、定期的に見直しを!
第1回 明日家がなくなったら、あなたはどうしますか?

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